新NISAのポートフォリオは紆余曲折ありましたが、ようやく決めることができまして、S&P500:NASDAQ100:FANG+を1:1:1で買い付けていくことに決めました。
これまでの記事で何度も何度もポートフォリオを修正したので、今年の前半に記事を見た人は、え?めっちゃ変わっているんですけど(笑)ってなっていると思います。
積立投資って、積立する銘柄を決めるまでが楽しいんですよね。
実際に積立が開始されると、あとは何も考えずに淡々と積み立てるだけです。
逆に狼狽しないで、どんな時もどんな状況でも一定金額を積立していくことが重要です。
たまに、暴落した時にスポットで買えばいいんじゃ?っていう人がいるのですが、これってタイミング投資なので、タイミングが合わないとなかなか購入は難しいです。
特に、投資信託の場合は注文を入れても、即日に約定できないので、暴落時にはボラティリティが高いので思ったよりも高くなることもあります。
個別株やETFの場合は指値することができますが、そうなると、金額買付ができないので一長一短です。
結局のところ、積立は投資信託、スポット買いはETF、みたいな感じで使い分けが必要になるので、ポートフォリオも管理も複雑になってきます。
タイミングなんて計らずにコツコツと積立する方が楽に運用できると思いますけどね。
ところで、新NISAはハイボラティリティを受け入れてハイリターンを狙うという戦略を取っているのですが、iDeCoはどうしてそのままなのか?って話があると思いますので、本日はNISAとiDeCoで商品を変えている理由について書きたいと思います。
■NISAは米国、iDeCoはオルカン除く日本
NISAの運用はS&P500とNASDAQ100とFANG+にして、米国一辺倒でハイリターンを狙う投資をやろうと思っているのですが、以前からやっているiDeCoは全く手を付けていません。
iDeCoの具体的な開始日は忘れたのですが、記憶では6年くらい前から始めています。
最初の頃は月5,000円で始めており、途中、事情があって拠出は止めていたのですが、最近は満額の月2.3万円で再開しています。
最初の頃からずっと同じ銘柄で100%運用しており、それがeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)です。
現状の利益率は50%程度になっているのですが、今思えば、S&P500にしておけばもっと増えているんだろうなって思います。
NISAでは米国オンリーの積立をやっていますが、iDeCoはなぜスイッチングや積立銘柄変更をしていないのか、その理由は、iDeCoの仕組みにあります。
iDeCoは60歳まで引き出すことが出来ません。
ルールが変わってきており、今では65歳まで拠出可能で、75歳まで運用することが出来るのですが、そのルールは今後も変わりそうです。
加えて、税金の仕組みがあります。
iDeCoはNISAと同じように運用益は非課税ですが、実は受け取り時に税金がかかる可能性があるのです。
それは、拠出時に非課税になっているので、受け取り時に課税する仕組みってことですね。
保険の掛金控除と一緒です。
けれども、非課税になる可能性はあって、それは、一時金で受け取ると退職所得控除を、年金で受け取ると公的年金等控除が使える可能性があります。
この辺りは、自分の退職金や年金によって非課税になるのか、一部非課税になるのか、それとも全額課税になるのかは変わってきますし、制度も変わる恐れがあるので、今考えても仕方ないです。
実は、これが理由でボラティリティが高い商品ではなく、全世界株式のオルカン除く日本にしているのです。
■iDeCoとNISAは出口戦略が異なる
もう少し、iDeCoの積立商品をオルカン除く日本にしている理由を書きますと、仮に米国一辺倒の商品に投資していると、受け取り時にボラティリティが高く、大きく値下がりしている可能性があります。
iDeCoの場合、現状の制度だと一時金の方が節税効果は高そうなので、もし非課税枠を使えるとしたらタイミングが重要です。
市場が大きく値下がりして、さらにボラティリティが高い状態で引き出すというのだけは避けたいのです。
逆にNISAの場合は、売却も自分で決められますし、税金に関しては簡単で、単純に運用益非課税しかありません。
所得控除などの面倒くさい税金に関しては関係ないのです。
なので逆にいうとタイミングよく売却することができます。
そこが、iDeCoとNISAの出口戦略の違いだと感じています。
とは言っても、オルカンよりも米国指数の方が年利は良かったのは事実なので、今後も期待値的には米国指数の方です。
なので、受け取り時の状況を考えるよりもハイリターンを狙うって戦略をする場合には、iDeCoも米国指数のファンドで良いと思いますけどね。
その辺りは、未来が読めないので本当に難しいです。
NISAが2024年から新しくなり、年間360万円も積立投資できるようになりました。
逆にiDeCoは全く変わらず、年間27.6万円のままです。
iDeCoはNISAの1割にも届かないので、制度の差が著しくなりましたね。
それでも、拠出時の非課税というのは捨てがたいです。
もし老後資金として資産運用を考えている人は、iDeCoは使うべきだと思います。
間違っても、数年後にお金がいるイベントがあるかもしれないにも関わらず、節税に惹かれてNISAよりもiDeCoを優先するのだけは止めてほしいものです。