なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

【特別なリバランス】7月下旬にナスダック100指数の大型銘柄ウェートを下げる調整を実施へ

2023年7月10日の日本時間の夜の米国株市場で、ちょっと気になることがありました。

それは、いつも私はヒートマップを見ているのですが、ナスダック100の大型銘柄がマイナスで、一定以下の比率の銘柄がプラスという現象だったのです。

具体的にいうと、GAFAMの中の、Fを除く4社が下がっていて、さらに、テスラやエヌビディアと言った銘柄が下がっていたのです。

逆に同じセクター内でも上記の6社以外が上がっているという状況だったので、とても異様だったのを覚えています。

これを見た時、私は、大型株から中小型株に資金が流れているのかな?と思っていたのですが、ニュース見ると違う理由だったようです。

ナスダック100というのはナスダック市場の上位100社の指数ですが、定期的な銘柄入れ替えなどで、指数の健全化を図っているようですが、今回、異例の特別なリバランスが実施されるということで、大型銘柄の調整が起きていたみたいです。

何なんだ?特別なリバランスって?

■対象は大型7銘柄か?

記事によると、ナスダック100の構成比率が4.5%以上を占める大型銘柄の合計が48%を超えると、特別なリバランスを実施することができると言います。

これに該当する銘柄が、マイクロソフト、アップル、エヌビディア、アマゾン、テスラ、メタ、アルファベットの7銘柄になるということです。

この7銘柄で、55%の構成比ということですが、実際には7銘柄すべてが対象であるかどうかは、今後の発表によって明らかになりそうです。

メタは、このニュースが発表されても下げなかったようですが、これは新しいSNSのアプリがダウンロード1億人を突破したという情報から上がっていたようです。

このリバランスニュースが無かったらもっと上がっていたかもしれませんね。

素人の私からすると、特別なリバランスのニュースでなぜ大型銘柄が売られるのか?って思うのですが、指数構成銘柄ってことだけで、ETFや投資信託の購入により自動的に銘柄が上昇することになりますから、そのウェートが下がるとなると、やはりネガティブなのかもしれません。

その辺りの緻密な計算が、大型株だけを下げたという異様な光景になったのだと思います。

実際のリバランス実施は7月下旬頃で、その詳細は今後に発表されるみたいですが、その発表によってはまた下がるかもしれませんし、調整しすぎであれば戻ってくるかもしれません。

■長期目線ではリバランスは歓迎

短期的には調整よって影響を受けているのですが、長期目線で考えると、このリバランスって、良いことなんでしょうね。

というのは、大型銘柄の比率が強制的に小さくされるということは、逆にいうと、まだ上昇の余地が出てきたということです。

先ほどにも書いたように、指数構成銘柄って、その指数のETFや投資信託が買われることで、自動的に買われることになります。

個別株売買からすると、下支えされることになるので、買い圧力があれば、力強く上がっていくことを意味します。

けれども、一本調子に上がってしまうと、指数内がアンバランスになるので、インデックス指数を買っている意味がなくなってしまい、個別株投資しているような状況になってしまうのです。

少し前に起きた、マザーズのETFのガンホーみたいなものですね。

そういう意味では、この上昇時期にしっかりとリバランスをすることで、調整されることは良い事かなと思います。

確かに短期的には大型銘柄の下げの影響は受けていそうですけど。

■資産運用家は何も考えず淡々と積立

このような指数内のリバランスによって、おそらく裁定取引などを専門にしている人は、利益を出すチャンスだと意気込んでいそうな気がします。

まあ、今はアルゴリズムで動いているので、そう簡単に、このような調整で利益を出すのは難しいと思いますが、やる人はやるでしょうね。

裁定取引は利益が小さくても、資金が莫大にあれば、確実に儲けできるという側面があるみたいですから。

私のような素人の資産運用家は、このような事態であっても、何も考えずに、淡々と積立投資をするのが良いと思っています。

このようなニュースによって狼狽売りする必要なんてないと思いますし、逆に、買い増しをする必要もないと思っています。

大型銘柄の調整があったとしても、結局はリバランス実施までの調整なわけですから、一旦リバランスが終われば、あとは通常通りの指数になるわけです。

長期的にはリバランスは良いことだと思いますから、気にする必要なないかと思います。

前回の特別なリバランスって2011年に実施されたようです。

この時もリーマンショック後の金融緩和で、アップルなどの大型銘柄が急上昇した時に実施されたみたいですね。

私は、この時代にはナスダック100指数なんて知ってもなかったですし、当然この指数に投資もしてなかったので、全然知りませんでした。

米国銘柄って、このような特別なリバランスをしなければならないほど、大注目の市場だというのを改めて再認識させられた気分です。