なんでも道しるべ

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【神改正というけれど】新NISAによる拡充恩恵はそもそも投資への許容度が始まりである

来年の2024年から始まる新NISAですが、ついに3ヶ月を切りましたので、そろそろ様々なメディアが取り上げることになってくると思います。

実際にスタートしてしまったら、世間の盛り上がりや何か大きな問題が発生しない限り、メディアがそんなに大きく取り上げることは無いと思いますが、開始するまでのこの期間、そして、スタートしてから少しの期間は何かとNISAというワードが出てくると思います。

まあ、私個人の意見からすると、国民みんながやってもらわないでも良いんですよね。

というのは、そもそもNISAというのは以前からあったもので、それが新しくなるという背景には浸透しなかったからというもの、そして、年金制度がかなり苦しいというものがあります。

浸透しなかったらもっと制度を使いやすくして、また、これまでよりも恩恵を大きくして、世間の注目を上げることや、利用者を増やす目的があると思いますが、それって、みんなが使いだすと、制度が厳しくしていく可能性があるというものです。

政府や官僚がこのような税金が取れない制度を放置するわけがありません。

逆に、なぜこのようにお得感満載にしているかというと、それだけ年金制度がヤバいということです。

結局のところ、そこまで国としては追い込まれており、自分自身で老後資金を蓄えられる人は蓄えてほしいと思っているこということです。

それにより、家庭の金融資産が増えて、消費が増えることにより、景気が良くなれば、さらに喜ばしいことなのかもしれませんが、まあ、そう簡単なものではないです。

日本人はデフレ社会に完全に慣れてしまっていますし、今でも貯金最強と思っている人が多いのが事実です。

投資は一部の金持ちがやるものだと思っている人が大半だと思いますし、若い人がやっているといっても、どこまで真剣に資産形成を考えているかなんて分かりません。

インドア派の人達のちょっとした投機目的の可能性だってあるわけです。

今回の新NISAは神改正だというメディアが多いですが、本当にそうなのでしょうかね?

■なぜ神改正が行われたのかが謎

これまでのNISAが使い難い制度であったのは事実です。

というか、そもそも、証券取引自体が面倒なもの、良く分からないもの、というのが世間の認識なのではないでしょうか。

証券会社に口座を開設して、そこにお金を入れて、何か良く分からない証券に投資をして、数字上で残高を確認して、いったい何をやるのでしょう?と分からないというか、怖いというか、理解できないという人が大半で、分からないから何もやらないという人の方が多いと思います。

証券口座自体が良く分からないものなので、NISAが使い難いものということではないと思います。

さらに、証券取引は税金がかかりますから、口座を開設する時にマイナンバーを要求されますからね。

マイナンバーで口座を紐づけるというのは、かなりの人は反発しますから、それにより嫌だと思う人も多いでしょう。

なので、新NISAなったからといって、お金を持っている、ある程度投資ができる余裕のある年齢層の人達が、簡単に証券口座を開設して、NISAを使うようになるのかな?と疑問です。

まあ、この辺りも実際に動いてみないと分からないですけどね。

私の予想では、若者は以前と同じ流れで証券取引をする人が増えていき、年齢が上がる毎に利用者は下がっていって、その構図はNISAが変わったからといって、そう簡単に変わらないと思います。

日本人の感覚を舐めたらいけないと思っています。

そんな簡単にマインドが変わるなら、30年以上もデフレが続かないですからね。

■神改正の恩恵を受けられる人は投資ができる人

否定的な話ばかりをしても仕方ないので、メディアで言われている神改正という新NISAをまとめておくと、結局のところ何が改善されたのかという話です。

  1. これまでは「つみたてNISA」で800万円、「一般NISA」で600万円のどちらかしか使えなかったのが、「合計最大1800万円」に拡大された。(名称も「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に変わります)
  2. これまで非課税保有期間が「つみたてNISA」が20年間、「一般NISA」が5年間だったのが、「無期限」になる。
  3. これまでは売却すると枠が消滅していたが、非課税枠が「翌年に復活」する。

こんなところが焦点になっています。

総額1800万円というのが結構な枠であり、ここまで枠を広げたというのが正直今でも驚いています。

世帯で考えると、人数×1800万円ですから、場合によっては1億円近くの非課税枠があるということになります。

とはいえ、この非課税に関しては、あくまで利益が非課税になるだけですから、運用しなければ何も始まりません。

もっというと損が出ていたら何の恩恵も受けられないということです。

今まで投資をやっている人からすると、神改正に見えますが、運用自体を怖がっている人からすると、何の神改正でも無いってことです。

少子高齢化の時代、これからは自分の資産は自分で増やさないといけなくなってきました。

労働することは当たり前ですが、給与で収入を得るのも限界がありますし、それで老後を賄えないって人も一定数いるので、年金はしっかりと払って、さらに貯金をする感覚で投資をして欲しいという流れなのですが、元本割れのリスクをどこまで取れるのか、リスク許容度の問題であり、結局はそこが焦点になるとと思います。