「EXE-i グローバル中小型株式ファンド」の第5期末の運用報告書が郵送されてきました。
本日は、中小型株式ファンドの運用状況を紹介していきたいと思います。
■グローバル中小型株式ファンドを買いたい理由
私自身、中小型株には非常に関心があります。
それは、米国を中心とした新しい企業は、急成長を遂げている会社が多いからです。
日本は昔ながらの大企業が今も日経平均やTOPIXの上位を占めていることが多いですが、米国のS&P500などでは、情報技術関連企業などの近年になって大きく成長した企業が上位を占めるようになってきます。
米国ETFのS&P400やS&P600などの中小型株式ETFを買い付けようかとも考えた時期がありましたが、私にとっては分配金があり口数取引のETFよりも、分配金がなく金額取引ができる投資信託の方が都合良いので、中小型株式ファンドを積立買付することに決めました。
EXE-iから設定されている安い信託報酬の「EXE-i グローバル中小型株式ファンド」が良いと判断しています。
グローバルなので、米国だけでなないですが、やはり今後はどの国が伸びるか分かりませんので、長期投資の意味も込めて良いと考えています。
■第5期騰落率
本題の2018年5月14日決算の第5期運用報告書の内容です。
まずは、期内の騰落率データです。
- 期首(2017年5月12日):14,968円
- 期末(2018年5月14日):16,661円
- 騰落率:11.3%
運用報告書によると、上昇要因は、「米国の利上げが純化するとの観測や米国の税制改革法案の公表を受けて、金融正常化が緩やかなペースで進むとの思惑が広がったこと、円安などが要因」とのことです。
対して、下落要因は、「政治リスクの台頭、長期金利の急上昇、世界的な貿易摩擦懸念、地政学リスクに対する警戒感、円高などが要因」とのことです。
まあ、為替は微々変動していますから、上昇要因にも下落要因にもなり得るのは当然かと思います。年間を通じて、一方方向に動いておらず、円高・円安の両方に動いたということでしょうね。
騰落率が11.3%はやはり上出来としか言いようがないと思います。
2017年の後半は米国がかなりの上昇でしたから、この効果はかなり受けたと推測できます。
大型株の場合はもっと上昇していましたから、中小型株はそれに対して上昇率は低いですが、年間で10%以上は大きな上昇です。
今期(2018年5月以降)はあまり調子が良くなさそうですが、どうなるのかな?と思いますね。
金利が上がると企業業績にとってはマイナス要素なので、特に中小型株には影響が大きいと思います。
また、米ドルが上がることで、新興国が打撃を受けますので、その中の中小型株はもっと下落要素が大きくなると思います。
まあ、私としては下がってくれた方が、口数が増えるので嬉しいのは確かです。
前期でここまで上がると、今期は鈍化してもおかしくないですし、積み増しチャンスかなと思い、積立金額をアップしています。
■実質コストは想定内
費用に関しては、実質コストは0.277%の結果だったようです。
目論見書では、0.2484%と記載されているので、少し多いですが、まあトントンという感じでしょうか。
ただし、EXE-iは性質上、ETFに投資しているファンド・オブ・ファンズですので、ETFコストが別途乗っています。
目論見書からは、ETFコストは0.082%となっています。
さすがにETFコストは安いなと感心させられますが、この費用はETFを買っているので基準価額にすでに反映されており、費用明細には表れてこないです。
したがって、費用明細に記載されている0.277%と、ETFコストの0.082%を合計した0.359%がこのファンドの実質コストになると思います。
グローバルの中小型株投資にしては、0.359%というのは安いという印象です。
ETFを直接買えば0.082%で安く抑えられるわけですが、そうすると、分配金を自分で再投資したり、買付作業も煩雑になったりするので、私はこの差額のコストを払っても、投資信託のファンドで買い付けるメリットは十分あると思います。
実際、このファンドは5年間にわたり、分配金を出していないようなので、長期投資には最適となります。
■組入ファンドと参考指数との関係
参考指数は「FTSEグローバル スモールキャップ インデックス」を採用しているとのことで、目論見書では、米国の中小型株式指数に連動するファンドを60%、米国を除く世界の中小型株式指数に連動するファンドを40%にするとなっています。
運用報告書では、現状の組入ファンドは以下のようになっているようです。
- シュワブU.S.スモールキャップETF 59.8%
- バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF 39.6%
- 現金等 0.6%
目論見書とほぼ同じ割合のETF比率で、米国とその他の国々の株式を持っているようです。
通貨は米ドル建てとなりますので、直接的に見えやすい為替はドル円となりますが、間接的には米ドルとその他の国々の通貨が反映されていると思いますので、文字通りグローバス投資となります。
この第5期の参考指数の騰落率は12.1%であったと記載されているので、基準価額は11.3%であり、マイナス0.8%となります。
実質コストが0.359%なので、純粋な乖離はマイナス0.441%でしょうか。
この乖離を大きいとみるか、仕方ないとみるかですが、私は仕方ないかなと思っています。
その理由は純資産総額が現状51億円なので、やはり安定した運用をするには、100億円は必要なのでは?と思っているからです。
引き続き、積み立てを継続しながら、データ確認していきたいと思います。