楽天投信投資顧問は「楽天・バンガード・ファンド」を立ち上げ、現在4つの商品を運営されています。
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 楽天・新興国株式インデックス・ファンド
- 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
それぞれのファンドで米国バンガード社の、VT、VTI、VWO、VYMを買い付けるというシンプルな手法です。
だったら、各ETFを直接買えばいいじゃないか!ということですが、できる人はその方が信託報酬の手数料を安くすることができます。
ただ、直接買い付けるための売買手数料や、分配金の取扱い、スプレッドなどの問題もあります。
これらの面倒な手続きや思惑を排除したい場合は、これらのファンドを定期的に積み立てるのが一番都合の良い手法です。
私は現状、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を「つみたてNISA」で、「楽天・米国配当株式インデックス・ファンド」を「一般NISA」で積立を行っています。
なぜ、異なるNISAで積み立てているのかは、それほど深い意味はありません。
妻は、つみたてNISAを楽天証券で開設しており、積立する商品に有望な「全米株式」を選びました。
私は、一般NISAをSBI証券で開設しており、利上げ局面では低調になるけれど、これからの利上げ局面の数年間で口数を貯めようと考え、「米国高配当」を積立することにしました。
さて、本日は、楽天・バンガード・ファンドの2ファンドの4月の月次レポートを中心に書きたいと思います。
■全米株式インデックスの騰落率
まずは、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の気になるファンド騰落率についてです。
・「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の騰落率
- 期間・ファンド・インデックス
- 1ヶ月・+4.1%・+4.1%
- 3ヶ月・△4.2%・△4.1%
- 6ヶ月・+1.0%・+1.3%
- 設定来・+2.8%・+3.6%
ようやく1ヶ月期間でインデックスに合ってきました。
最初の頃はインデックスを下回ることが多く、設定来でも-0.8%となっています。
これにはファンドの信託報酬のマイナス分も含まれていますが、それを含めたとしても、かなり下回っている感じがします。
今後の動きをみて、このファンドが安定的に運営できているかをみていこうと思います。
■米国高配当株式インデックスの騰落率
続いて、「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」のファンド騰落率です。
・「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」の騰落率
- 期間・ファンド・インデックス
- 1ヶ月・+3.9%・+3.9%
- 3ヶ月・△5.6%・△5.4%
- 設定来・△6.5%・△5.5%
こちらのファンドも1ヶ月期間でインデックスに合致してきました。
このファンドも同じく最初のころのかい離が響き、設定来の騰落率は1.0%も差が出てしまっています。
まだ3~4ヶ月ですが、1.0%も差が出てくると、実質コストの差があまりにもありそうな気がします。
ファンド・オブ・ETFはETFを買い付けるのが大変なのか、最初の頃のかい離が大きいです。
その後は、信託報酬の差などのコスト差のかい離は仕方ないことですが、若干出てきます。
今後は、インデックスとの差が信託報酬の差の最小限になれば、設定来のインデックスとの差も最小化されてくると思いますが、今後も引き続き注視が必要なのかもしれません。
■それでもETF直接買付よりも投資信託の積立が良いと考えている
このようなかい離が起きると、投資信託のファンドよりもETFを直接買った方が良いとの意見が必ず出てくると思います。
私自身もその意見には反対ではありませんが、ETFを直接買っても、自分自身で買付をするので、スプレッドが必ず存在します。
積立で何度も買付をすると、スプレッド×回数となり、個人の指値などの判断が効いてくることになります。
私の予想では、おそらく自分で買付をしたとしても、楽天・バンガード・ファンドと同じようなかい離がおきるのではないか?と思うわけです。
ETFは手数料が安いので、それがお気に入りの場合はETF直接買付が良いと思いますし、私の考えのように分配金の扱いを面倒だと思う人は、ファンド買付が良いと思います。
■純資産総額のデータ
「全米株式」「米国高配当株式」の2ファンドを見る限り、純資産総額は右肩上がりで伸びていますので、積立が上手く寄与していると感じます。
楽天・全米株式インデックス・ファンドは、2018年4月末時点で約103億円、前月比約+17億円です。
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドは、2018年4月末時点で約8億円、前月比約+1.3億円です。
全米株式のETFである「VTI」は非常に人気なので、安定の100億円以上の純資産総額に到達しました。
米国高配当株式は、人気が限られているのでようやく8億円です。
高配当株式は、今後の利上げ局面では基準価額が下がってくる可能性が高いので、あまり伸びが期待できなさそうですが、毎月プラスであることが重要だと思っています。
引き続き、月次レポートを観察していきたいと思います。
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