2学期の期末テスト週間真っ只中だったのですが、高校の入試説明会に行ってきました。
テスト2日前だったので、入試説明会に行くのは悩んでいました。
入試説明会って、結局、高校紹介のイベントだと思っていたので、入試説明会に行っても入試勉強することには何も変わらんから、言っても仕方ないだろって思っていたのです。
けれども、実際に参加してみて、ちょっと想像以上でした。
一般的な学校説明会ではなく、入試問題の解説とは紹介されていたのですが、なかなか良い説明会だったと思います。
何よりも、入試問題を実際に作成する高校の先生が登壇してくれること、周りがこの学校を目標にしている人ばかりでモチベアップには有効であったこと、偏差値の高い学校であるためか、校長先生などの話がかなりズバッと言ってくれているので、中学校や塾の先生よりも有用な話だったのではないかと思えるたのです。
まあ、私自身は中学校の先生や塾の先生の話なんて聞く機会が少ないですから、本当のところは比べられれないんですけどね。
■理社が衝撃的に難問
入試説明会の内容としては、①校長先生の話、②在校生(高1生)の話、③各入試科目の担当先生からの話、という感じでした。
予定時間は1.5時間だったのですが、入試問題解説の話が妙に長引いてしまって、延長していました。
英国数まではスムーズに行ったような感じなのですが、理社がとても時間をかけて解説していました。
入試問題解説を聞く限り、当然、公立トップ校なので問題が難しいのは確実ですが、まだ英数国の方が直接的というか、勉強した分だけ点数が上がりそうな印象があります。
逆に、理社の方は、中学で勉強する内容から、入試問題で初めてみる事例などを参照して、その場で考えるという内容になっているので、かなり応用力が求められるような気がします。
どちらかというと、正答を狙うよりも、部分点を拾っていって怪我をしないという戦略に近いような気がします。
入試は時間も限られていますからね、1問にかけられる時間も限られています。
しっかり考えないといけない問題ばかりですが、時間をかけていると全問に目を通せないので、ある程度は見極める能力も必要ということかなと思います。
とはいえ、5教科全てですが、問題文への向き合い方、これからの勉強法や取り組み方などの解説をして下さったのはかなり有効的でした。
実際に問題を作成している先生からのアドバイスですからね、意味がないわけがないです。
■校長先生から参加生徒に気合い注入
印象的だったのが、校長先生の話でした。
夏頃に学校説明会に参加しましたが、その時の挨拶よりもさらに入試に向けた気合いを入れた話だったように思えます。
もちろん、学校教育ですから、勉強するのも、しないのも、本人の自由だという部分もあります。
高校が、先生が、入試に向けた勉強を強制するわけにはいきませんから、そこまで強い言い方ではなかったですが、入試に向けてあと3ヵ月が勝負だということは今回参加した生徒はかなりビシビシ感じたのではないかという挨拶でした。
特に、印象的だったフレーズが、「今の実力で合格を目指すのは目標ではない。目標は努力して到達できるものにするべき」という言い回しです。
諦めずに、ブレずに、入試勉強に全力投入という感じでしたので、この学校を目指す生徒はかなり気合いが入ったと思います。
逆に、今回の校長先生の話から、この学校の受験を怖がった生徒もいるかもしれません。
過去問を見ても、相当骨がある問題ばかりですからね。
さらに、今回のような校長先生からの気合い注入があると、生半可な気持ちでの受験は火傷をする恐れがありそうです。
それでも、自分の目標か変えない、目標をブレささない、何としても3ヵ月勝負する、という強い気持ちの生徒が勝ちそうな気がします。
私自身は過去問を実際に見たことが無いので、今回の解説で初めて過去問の例題を拝見しました。
これまでの義務教育のテストって、一問一答といいますか、1つの問題に、1つの答えが決まっていると思います。
この高校の入試問題は、全く違うと感じました。
正当例と全く同じ解答を書く生徒は少ないと思います。
どちらかというと、その場では解答が分からずに、悩んで、悩んで、とりあえずこうじゃないかな?って思うものを記入して、表現が難しいですが、逃げるって感じだと思います。
したがって、80点や90点なんて到底難しく、部分点を落とさず拾っていって、50点や60点を無難に取っていくという戦略になるのかなと思います。
いかに分かっていないのを、私は理解していますよって感じで、うまい表現をするのも一つの技能なのかもしれません。
このような問題って、なかなか他の高校の入試では味わえないですし、学校の定期テストでは全く無い問題なので、そのような意味では、偏差値の高い大学入試を目指した高校入試なのだろうなと感じます。