私は、将来資産を守りたければ、子どもへの教育に積極的になるべきだと思っています。
目標資産って人それぞれ違いますが、例えばアッパーマス層の3,000万円を目標にしたとします。
ゼロから資産形成をする場合、当たり前ですが、100万円や1,000万円という節目を通過することになります。
その場合、子どもがきちんと成人をして就職をしてくれないと、自分自身の資産形成に悪影響を及ぼすのです。
子ども自身が独り立ちをして自分自身の生活費くらいは自分で稼いでくれないと、いつまでも親が子どもの時のように面倒をみるわけにはいきません。
仮に、子どもが成人になって、初任給や社会人数年で年収数百万円の稼ぎがあったとします。
それなら、親は安心して自分の資産形成を進められるのですが、子どもがもし働かなかった場合、子ども自身の生活費を親がいつまでも見ることになって、資産を貯めるスピードが遅くなったり、下手すると全く貯まらなかったりするということです。
たとえ、3,000万円あったとしても、子どもが成人で働いて稼ぐお金の10年分にもならないですからね。
働いている段階で3,000万円というまとまった資産は良いくらいですが、それを食いつぶしていくと、アッという間に無くなってしまいます。
なので、私は子どもへの教育、子育て、勉強等への投資はいくらお金をかけてやっても良いと思っています。
学歴や能力が付くことになって、それは、子ども自身が独り立ちするためのスキルにもなりますし、親自身の資産の守りにもなるということです。
子どもへの投資は、一般的に利回りが7%くらいあると言われています。
資産運用と教育を一緒のものさしで見るのはどうなのかなと思いますが、それでも数値として考えられると、教育の意味合いが変わってくると思います。
利回り7%となると、結構なボラティリティ相場に投資することになりますよ。
子どもへの投資の場合、ボラティリティが小さい状態で、比較的安定して学力は上がってきます。
もちろん、子ども同士の差を考えても、同じ教育をして東大に合格できる子もいれば、Fラン大学が最終学歴になる子どももいますが、それは、学力に関して、努力だけではどうしようもできないことがあるからだと思っています。
スポーツと同じように、学力に関しても素質や遺伝というものがあります。
いくらお金をかけても、かければかけるだけ伸びるのではないのも学力の真実です。
その辺りが難しいところですが、後悔をしても後の祭りなので、その辺りは親が見定めながらやるべきかと思います。
■成人になってから慌てても遅い
これは私の個人的な考えですが、子どもに対し、勉強などのことを何も言わなければ、何もしない子どもに育っていくと思っています。
親がサポートをしなければ、子どもは自分でお金を出すわけにはいかないので、塾にも行けず、参考書も買えないということになります。
そもそも、親が何も言わず、勉強する気がある子どもになれば、ある意味成功ではあるのですが、勉強なんてほとんどの子どもが嫌いなので、親が何も言わなければ何もしない子に育っていくでしょう。
子ども時代のどこかで気付けばまだ救う方法がありますが、成人になって、働く年齢になってから気付いても遅いです。
よくある話では、子ども自身が自分の学歴に劣等感を持って、大人になってから、資格取得に走ったり、習い事を始めたりするケースです。
そのようなことをやること自体は悪いことではありませんが、せっかくやるのであれば、大人になってからではなく、子どもの段階でやっておけば、もっと低費用で、もっと成果が出たのにと思うのです。
■大人になると著しくコスパが下がるもの
これまでの経験だと、一番感じるのが英語教育ですね。
私自身は全く英語ができませんし、大人になってからだとやる気も少ないですし、そもそも勉強の時間も取りにくい、さらに英会話などの費用も高くなる。
それに対し、娘にさせたように、乳児の段階から英語教育をしていれば、大人がかかる費用の半分以下で、十分にスキルが身に付きます。
そして、大人が身に付ける以上の英語力が付くのです。
やはり、勉強や学習というのは、学生という状態の子どもの時が最も効率的です。
勉強は子どもの時に一生懸命やるものであって、大人になったら純粋な勉強よりも社会で役立つ勉強や資産形成などに時間を割いた方が効率的です。
そのためにも、子どもは自分自身でお金を出すことが出来ませんから、親が子どもの性格や能力をしっかりと見てあげて、適切な教育をしてあげるべきかと思います。
このブログでは、中学生の娘の受験に関する内容を書いていますが、必ずしも勉強だけが子育てではないと感じています。
スポーツであったり、芸術であったり、技能であったり、語学であったり、机に座って勉強する以外のことでも十分に能力を伸ばすことはできます。
中途半端にお金をかけるのが最もコスパが悪いと思いますので、親は日々の生活にいっぱいいっぱいな部分もあると思いますが、子どもの将来、そして、自分の資産を守るためにも、子育て教育はしっかりと取り組むべきかと思います。