米国市場は2日連続の大幅下落です。(NYダウは週間-5.7%)
日本時間の3時~5時の米国市場終盤に大きく値下がりする傾向は2日とも同じです。
明け方にスマホをチラッと見ると、一気に目が覚めます...
こんな日にこんな記事ですみません。
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『アノマリー』
合理的な根拠はないけれど、相場の経験則や仮設などから、相場の予測をするというものです。
よく分からないけど当たる、気休め程度と思われがちのアノマリーですが、今年の2~3月は非常に興味深いと思って私は見ています。
私が最も気になっている2~3月のアノマリーのことを、今日は書きたいと思います。
■サザエさん視聴率低下は景気上昇を反映?
最初にアノマリーにどういうものがあるのか?ということですが、有名なものが、日曜夕方に放送されている「サザエさん」の視聴率だそうです。
近年では録画機能が発達しているので、あまり参考にならないそうですが、視聴率が下がると株価が上がるというアノマリーです。
一応、仮説は立てられており、視聴率が下がる ⇒ 日曜日に家にいない ⇒ 家族でお出かけ ⇒ 景気が良い ⇒ 株価が上がる というロジックです。
確かに、景気が悪いと遊びにはいかなくなるので、夕方は家に居て、家族みんなでサザエさんを見るという流れになりそうです。
■年末は本当に買い直しが起きているの?
年末によく記事で言われるのが、「掉尾の一振」が有名です。
12月に節税対策で損切りなどをするために、12月は株価が低迷し、ちょうどクリスマス頃から再度買付を行うので株価が上がるということです。
これは結構当たると言われていますが、私の記憶では、年末は良い思い出がないです。
年末は会社が休みなので、株式市場がとても楽しみなのですが、なぜか年末休みになると値下がりしているような印象を受けています。
プラスの記憶よりもマイナスの記憶の方が印象的に残りやすいと言われますので、年によっては掉尾の一振が起きているのかもしれませんが、悪い記憶ばかり残っているのかもしれませんね。
ただ、日本市場の年始は4日からですが、米国は2日から株式市場が開きます。
年末を合わせて、実質3日間の米国市場の取引が終わってから、日本市場が始まるわけですので、年末年始休暇後の日本市場は大幅上昇のイメージが強いです。
■米国の5月高値は本当か?
米国でよく言われるアノマリーが「Sell in May」でしょうか。
5月に高値を付けやすいということから、5月に売れと言われます。
理由はヘッジファンドの決算が5月に多いということで、5月は上昇しやすいようです。
私は最初、Sell in Mayを勘違いしていました。5月に下がりやすいから売り逃げろという意味だと思っていました。
英語が苦手なのはこんなところにも影響あります。(笑)
■ブラックマンデーとリーマンショックは10月
米国で最も信じられているアノマリーは、10月に相場が荒れやすいということです。
実際に、ブラックマンデーも10月19日、リーマンショックも10月相場、かなり昔の歴史的には暗黒の木曜日といわれた1929年の大暴落も10月29日だそうです。
そう考えると、5月に一旦売り抜けて、10月末のハロウィーン頃に買い直せば良いという戦略になりますが、あくまでアノマリーですからね。
超長期投資を目指している我々からすると、気にしてはいけないアノマリーなのかもしれませんが、私としては一般NISAのスポット買いの使い方には参考になります。
慌てて一般NISAのスポット買いをしないで、10月末のハロウィーンに焦点を当てて準備し、そこで資金を投入して買付してみようかな?と思ったりしています。
成功するかな?
■本題「節分天井・彼岸底」アノマリー
さて、アノマリーの前置きが長くなりましたが、本日の本題です。
私が大注目しているアノマリーは「節分天井・彼岸底」です。
2018年は、ちょうど節分の頃に米国発の大幅調整が訪れました。
米国のNYダウ平均は、1月下旬ごろには26,000ドル以上の高値を付けていましたが、現状は24,000~25,000ドルを行き来しています。
(※注:この記事は数日前に書き終えていたのですが、3/22,23の大幅下落で、NYダウ平均は23,533ドルまで下値を割っています)
日本の日経平均はもっと影響を受けており、24,000円以上のだったものが、現状は21,000~22,000円のボックス状態です。
(※注:同じく米国の影響をモロ受けして、3/23の日経平均は20,617円まで下落。週明けの3/26も大幅下落の模様です)
米国よりも日本の方が回復が遅いなと思いますが、その理由は、為替の問題もあると思います。
2017年は円高ドル安の水準でしたが、2018年に入ってもその傾向は変わらず、さらに2月の大幅調整以降は円高にもっと振れています。
リパトリ(本国への資金還流)によって円高になりやすいので、短期筋に円買いで仕掛けられているとの解説がもっとも有力ですが…。
日銀がマイナス金利を導入してから、為替が円高に振れやすくなっているのは私の気のせいでしょうか?
教科書的には、金融緩和とマイナス金利を実施している日本よりも、金利引き上げをしている米国の方が通貨高になっても不思議ではありません。
ただ今は逆になっているのが事実です。
為替のことを考えても分からないのですが、私のように米国株への投資をしている人には日本円換算への影響が大きいです。あくまで評価額ですが。
日経平均の回復が遅いのも為替が円高に振れていることも要因の一つのような気がします。
さあ、もうすぐ3月も終わりなので、リパトリの影響も減ってくるはず?
アノマリー「節分天井・彼岸底」が正しいのであれば、2018年の彼岸の終わりは3月24日(土)なので、週明けの3月26日からは上昇相場になるはず?
3月21日に決定したFOMCの政策金利も1.50-1.75%に0.25%の利上げを発表したので、通貨金利差がさらに広がり米ドルが強くなる?
なんて、かなりの希望的観測が入りながら、相場を眺めています。
といっても、長期投資なので、少々のことは気にせず、変わらず毎月・毎日積立を継続することが最も重要だということは変わりませんね。