2018年から「つみたてNISA」を始めています。
我が家の場合は、妻の楽天証券の口座で月1回の楽天カード経由の引落で進めています。
積立しているファンドは以下の4つです。
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド (10,000円)
- iFree S&P500インデックス (10,000円)
- ひふみプラス (10,000円)
- コモンズ30ファンド (3,250円)
カッコ内の金額を毎月積立しています。
33,250円×12ヶ月なので、実は、399,000円にしかなりません。
1,000円の非課税枠がもったいないようになるので、12月にコモンズ30ファンドに+1,000円することで、年間40万円の非課税枠を使い切る戦法です。
今日は、この4つのファンドの中で、アクティブファンドの2ファンド「ひふみプラス」と「コモンズ30ファンド」の比較について書きたいと思います。
当初、あまりコモンズ投信には興味がなかったというか、期待していませんでした。
しかし、今年の数ヶ月の騰落率をみると、意外な結果でした。
結論を先に書くと、つみたてNISAを始めてから、ひふみ投信は+2.87%で、コモンズ30ファンドは+2.82%で全くの互角でした。(2018/6/12現在)
といっても、まだ数ヶ月ですけどね。(笑)
また、楽天カード設定の関係で、2月引落からのスタートでしたので、この騰落率数値は3月以降となります。
投資スタイルも、銘柄選定も全く違うのに、騰落率が互角であったことに驚きました。
ひふみ投信は実績がありますが、コモンズ30ファンドの成績が良かったので、本日はこの2ファンドの銘柄について書きたいと思います。
■「ひふみ投信」と「コモンズ30ファンド」の共通点と相違点
ひふみ投信を手掛ける「レオス・キャピタルワークス」の藤野氏と、コモンズ30ファンドを手掛ける「コモンズ投信」の渋澤氏は、セゾン投信の中野氏を含めた草食投資家という直販投信のグループ活動をしています。
同じ時期に直販投信を立ち上げたことで、様々な苦労があったようですが、どのファンドもそれなりに実績も伴っており、個人投資家のなかでは有名なファンド群です。
大手の金融機関からスピンオフして、顧客本位の自らやりたい投資を手掛けるファンド創設するという志しは似ているようです。
ただ、似ているといっても、投資スタイルは全く異なっております。
ひふみ投信は、国内中小型株式のグロース株を中心とした投資スタイルで実績を上げており、2017年からは純資産総額が急激に膨れ上がったので、米国銘柄や中国銘柄への投資も始めています。
コモンズ30ファンドは、国内銘柄から厳選した30銘柄に投資しており、私が見る限り、大型株へ投資しています。
「国内中小型グロース中心」と「国内大型株厳選30銘柄」で、全く投資スタイルが異なります。
■「ひふみ投信」の上位30銘柄
ひふみ投信から送られてくる運用報告書を見ると、現在の上位30銘柄を確認することができます。
・ひふみ投信 上位30銘柄(2018年2月28日時点)
- マイクロソフト (海外株)
- パナソニック (電気機器)
- 三井物産 (卸売業)
- ソニー (電気機器)
- 東京センチュリー (金融業)
- SGホールディングス (陸運業)
- 三菱商事 (卸売業)
- コスモス薬品 (小売業)
- 光通信 (情報・通信業)
- 住友金属鉱山 (非鉄金属)
- あいホールディングス (卸売業)
- ショーボンドホールディングス (建設業)
- VISA (海外株)
- ダイフク (機械)
- 共立メンテナンス (サービス業)
- TDK (電気機器)
- アマノ (機械)
- アマゾン (海外株)
- ジャフコ (証券・商品先物取引業)
- クレハ (化学)
- 兼松 (卸売業)
- GMOペイメントゲートウェイ (情報・通信業)
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ (銀行業)
- カチタス (不動産業)
- 日本電産 (電気機器)
- ネットワンシステムズ (情報・通信業)
- 九電工 (建設業)
- SBIホールディングス (証券・商品先物取引業)
- 古河電気工業 (非鉄金属)
- ガンホー・オンライン・エンターテイメント (情報・通信業)
大型株も含まれていますが、まさしく中小型株投資というラインナップなような感じがします。
私が個人で株銘柄を厳選しても、これらの銘柄を集めてくることは絶対に無理でしょうね。
藤野氏曰く、ひふみの運用成績は、上位銘柄ではなく下位銘柄の寄与が非常に大きいということなので、この上位30銘柄を真似てもひふみ投信のパフォーマンスは発揮されないようです。
まあ、上位に来ているということは、すでに株価が値上がりしている可能性もありますから、ひふみは売りにかかっている銘柄の可能性もあるわけですからね。
■「コモンズ30ファンド」の厳選30銘柄
続いて、コモンズ30ファンドです。
このファンドは、30銘柄厳選投資ですが、ホームページに惜しみなく銘柄紹介されています。
ただし、比率まではホームページでは公開されていないので、以下は分類別のリストです。
また、業種分類もコモンズ投信のオリジナル分類のようです。
・コモンズ30ファンド 組入30銘柄(2017年7月末現在)
- 日揮 (資源・エネルギー)
- 丸紅 (資源・エネルギー)
- 三菱商事 (資源・エネルギー)
- 東レ (新素材)
- クラレ (新素材)
- 旭化成 (新素材)
- 信越化学工業 (新素材)
- 日東電工 (新素材)
- 味の素 (ウェルネス)
- 資生堂 (ウェルネス)
- エーザイ (ウェルネス)
- シスメックス (ウェルネス)
- カカクコム (生活ソリューション)
- セブン&アイ・ホールディングス (生活ソリューション)
- 楽天 (生活ソリューション)
- ヤマトホールディングス (生活ソリューション)
- ディスコ (精密テクノロジー)
- SMC (精密テクノロジー)
- 堀場製作所 (精密テクノロジー)
- 東京エレクトロン (精密テクノロジー)
- 日立製作所 (社会インフラ)
- デンソー (未来移動体)
- ホンダ (未来移動体)
- リンナイ (快適空間)
- ダイキン工業 (快適空間)
- マキタ (快適空間)
- コマツ (地球環境)
- クボタ (地球環境)
- ユニ・チャーム (ライフサイクル)
- ベネッセホールディングス (ライフサイクル)
パッと見た第一印象では、コモンズ30ファンドの方が国内企業の有名な会社を多く入れており、大型銘柄の印象が強いです。
国内インデックスの評判はすこぶる悪いですが、このように、TOPIX銘柄でも厳選すれば、ひふみ投信に匹敵するパフォーマンスが得られるということでしょうか。
まだまた数ヶ月なので何とも言えませんが、1年経過後に、両アクティブファンドの差がどのように出てくるのかが楽しみです。
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