貯蓄ができない人の一つの原因として、家や車にお金をかけすぎているという例が数多くあります。
魔法の仕組みであるローンというものがある限り、物欲のある人間はローンという借金をしてでも、家や車を持ちたがります。
家の場合、住むところは必要なので、賃貸に住むか、持ち家にするか、という議論は置いておいて、家にお金がかかることは仕方ありません。
車に関しても、交通事情があるのなら持たないと生きていけないという場所もありますが、都心部に住んでいたら家ほど必要というわけではないのに所有している人も多いです。
車が無くても生きていけるのに持っているという都会に住んでいる人達で、車を持っているのにも関わらず貯金ができないのであれば、それは贅沢なものを所有しているってことになります。
車がなぜ贅沢なのか、それは、数えきれないほどのお金がかかるからです。
無ければ生活できないような場所に住んでいない限り、車を持つということと、貯金をしていくというのは、天秤にかけるべき事例だといえます。
■移動の手段？ステータスの高級車？
車にかかる費用、もちらん最初は車体費用です。
車もピンからキリまであることは誰しも知っていることですが、キリがないほど高い車体は世の中に溢れかえっています。
車を移動する手段とするのなら、安い車体を買えば良いと思いますが、移動手段以上のプレミアムな車体は、結局は贅沢なものです。
ブランドバックを買うようなイメージで高い車体を購入している人がいますが、それほど年収も高くないのに、本当に不思議です。
それで貯金が少ないと嘆いていても、それは仕方ないってことですね。
移動手段として必要なら、手軽な金額の車体にすべきです。
なぜなら、車は買っては終わりではなく、維持するのに相当な金額が待っているのですから。
車体が高くなると、その分、維持費も高くなるのですから、一時期だけの贅沢ではなく、それは永遠に続く贅沢になるってことです。
■車の維持項目はキリがないほど多い
車の維持費にかかるお金は、大きく分けて4つです。
税金、保険料、メンテ費用、ランニングコストです。
自動車税は毎年かかりますし、重量税は車検毎にかかります。
これも排気量や重量などで決まりますので、無駄に大きな車は維持税金費用も高くなるということです。
保険料に関しても、自賠責保険と任意保険があります。
任意保険は任意ですが、車を公道で走らせて入らない人なんていないと思いますから、基本的にはこの2つの保険は強制的なものに近いです。
金額は内容や年齢や等級によってバラバラですし、若くて20等級だとめちゃくちゃ高いので、若い人はかなりの出費になります。
歳を取ったり、等級が上がったりしても、ある程度からは保険料は落ちませんし、そもそも高級な車を乗っていたら、車両保険が高いので、これは年齢を重ねてもかなりの金額がかかっていることになります。
メンテ費用に関しても、2年に1回の車検だけでなく、定期点検も必要ですし、バッテリーやタイヤ、オイル交換、ライトなどの消耗品の補修など、とりあえず費用が多くなることは間違いないです。
これも高級な車の場合は、ディーラー紹介の専門の修理店でないと、海外車の場合は部品が調達できないので、これも費用がかさむ一つの理由です。
そして、ランニングコスト、一番に思いつくのがガソリン代だと思いますが、それ以外にも駐車場が無ければ借りないといけませんし、高速道路に乗ったらその費用もかかりますし、車で移動するとかいろいろなところに行きますから、近場で買い物するのとはわけが違いますからね、お金がかさみます。
結局のところ、車に関する費用って数を知りたくなくなるほど多いんですよね。
そんな車を周りが持っているからとか、持っていることがステータスだとか、そんな理由で所有する人が、貯金できるわけがありません。
移動の足には必ず必要である人がいる一方で、都会に住んでいて、毎日電車通勤にも関わらず、土日のプライベートのために高級車を持っている人がたくさんいます。
もちろん、その分、年収が高ければ良いのですが、見栄だけで背伸びしてしまうと、結局のところ、家計には良くなく、資産形成の邪魔にしかなりません。
この辺りは個人の感覚の違いではありますが、貯金をしたいと思っている人や資産形成をしたいと思っている人は、車の存在が本当に必要なのかについては考えた方がいいです。
車を一生涯で所有すると、家を買うお金くらいの費用がかかると言われています。
高級車だと家より高くなると思います。
なので、マイホームとマイカーの両方を持っていて、それもローンを使って買っている人は、年収や世帯収入が多くないとかなり厳しいと感じます。
いま貯金がなく、資産を蓄えたいと思っている人は、その辺りの当たり前だと考えているモノから手放すことを考えた方が良いでしょうね。
