老後資金を貯めている人って、どのように貯めていますか?
私自身は資産形成を節税できる仕組みと投資商品を中心に行っているので、みんなもそうしていると思っていたのですが、意外と節税できる仕組みを使っている人も少ないし、投資商品を使っている人も少ない現状であることが分かりました。
■投資関連の節税2大制度
節税できる仕組みと言えば、筆頭はiDeCo、そして二番手につみたてNISAとなると考えています。
それぞれ、節税ができるが、一方でデメリットもあるのも事実です。
掛金をそのまま所得控除にできるiDeCoは、所得控除により所得税や住民税が下がるというメリットがあります。
けれども、税金が安くなる代わりに基本的には老後にならないと引き出すことができません。
この引き出せないデメリットが嫌だと感じる人はiDeCoには加入しないかもしれませんね。
といっても、iDeCoってサラリーマンだと月に最大で23,000円ですから、そのくらいの金額を引き出せないというデメリットを感じる人であるなら、その人の生活水準は高過ぎるってことになると思いませんか?
引き出せないというのが、子どもがいる家庭で、もしかすると近い将来に教育費などでかかるかもしれないからと思っているのなら、それはまだやるのが早いってことになりますが、それ以外の理由であれば、生活レベルが高いってことになると思います。
掛金くらいは捻出できる生活費にしないといけませんね。
つみたてNISAに関していうと、こちらの制度は投資利益の非課税制度なので、そもそも投資に興味がなければ利用することは無いと思います。
先ほどのiDeCoに関しては、普通預金が選べるので、投資はしなくても、所得税などの節税対策にはピッタリなのですが、NISA制度に関しては投資をしなければそもそも節税はできないです。
一般NISAとつみたてNISAがありますが、一般NISAは非課税期間が5年と短いですが金額が大きいので、こちらの方が投資をやっている人は使っている人が多いと思います。
資産形成のために投資を利用している人は、どちらかというとつみたてNISAの方が非課税期間は20年と長いので、低額であってもこちらの方が利用価値はありそうです。
来年の2024年からは、一般NISAもつみたてNISAも制度が変わって、新NISAになるので、もうすぐ大きな機転が起きますけどね。
結局のところ、年金制度に期待できない以上、資産を形成するには、iDeCoとNISAを上手く利用して、お金に働いてもらうという仕組みを作らないといけません。
興味がない人もいれば、利用しまくっている人もいると思いますが、いったいどのくらいの人がやっているのでしょうかね?
■投資関連節税制度の利用アンケート結果
投資に関係する節税制度のiDeCoとNISAですが、どのくらいの人が利用しているかについて、アンケート結果がありました。
一般NISAよりもつみたてNISAの方が資産形成には適しているので、今回のアンケート結果は、つみたてNISAとiDeCoを利用しているかに関してでした。
結果は下記のとおりです。
- どちらも利用していない 76.2%
- つみたてNISAを利用している 14.3%
- iDeCoを利用している 5.6%
- どちらも利用している 3.9%
これだけの節税効果がありながら、どちらも利用していないという人が76%もいました。
4人に3人は利用していませんから、節税にも興味がなければ、投資なんて全く興味がないという人が多いということです。
節税のことだけを考えると、iDeCoだけを利用していても分かる気がします。
この結果から、iDeCoを利用しているのが5.6%で、どちらも利用している人が3.9%ですから、合計で約9%の人がiDeCoを利用していることが分かります。
10人に1人はiDeCoで節税して、老後に備えているということですが、逆にいうと、10人中9人は利用していないので、どのようにして貯めているのでしょう?
引き出せないのが嫌なのか、そもそもiDeCoになんて興味がないのか、それとも存在をしらないのか、知っているが手続きが面倒で放置しているのか、理由は様々あると思いますが、別に投資商品を選ばないで普通預金の商品も選べるのですから、引き出せないデメリットが問題なければ、iDeCoは利用する人が多くても良いと思うんですけどね。
逆にいうと、つみたてNISAを利用している人の方が多いことに驚きました。
つみたてNISAを利用している人が14.3%で、どちらも利用している人が3.9%ですから、約18%の人がつみたてNISAを利用していることになります
一般NISAで投資をやっている人もいると思いますから、20%以上の人、5人に1人は投資をやっていることになりますね。
私の感覚では、どちらかというと、iDeCoの方が投資商品を選ばなくても節税できるので、iDeCoの方が人気かなと思っていたのですが、やはり引き出せないデメリットが大きいのでしょうか。
最も驚くのが、どちらも利用している人が3.9%ということです。
どちらの制度も始まってから何年も経つのですが、どちらも利用している人が3.9%しかいないというのは、国民のマインドなのか、政府や関係省庁の説明不足なのか、という感じがします。
まあ、みんながやると、税金徴収としても次のステージにいきますから、このままの低利用の方が私にとっては都合が良いんですけどね。
賢い人、情報強者だけが利用している、これらの節税制度、周りに流されずにしっかりと意思をもちたいものです。