なんでも道しるべ

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【高収入でも貯蓄が増えない】パーキンソンの法則と生活水準の関係

今日は「高収入なのに貯蓄が増えない」っていう現象についてお話ししたいと思います。年収が高い人ほど、生活水準が上がってしまって、結果的に貯蓄ができないことが多いんですよね。これ、まさにパーキンソンの法則が働いてるんです。

パーキンソンの法則とは?

まずは「パーキンソンの法則」について説明しますね。これは英国の歴史学者シリル・ノースコート・パーキンソンさんが提唱したもので、「支出は収入の増加に伴って増大する」という法則なんです。つまり、収入が増えると、その分支出も増えてしまうということです。

例えば、年収が500万円の人が年収1,000万円になったとしましょう。普通なら「よし、貯蓄が増えるぞ!」と思うかもしれません。でも実際には、新しい車を買ったり、もっと広い家に引っ越したり、外食や旅行の頻度が増えたりして、結果的に支出が増えてしまうんです。だから、年収が高くなっても貯蓄が増えない人が多いんです。

高収入者の生活水準

高収入者が直面する支出の現実について、もう少し詳しく見てみましょう。高収入を得ることで、生活水準が向上することは自然なことです。例えば、高級住宅に住み、高価な車に乗り、頻繁に外食や旅行を楽しむことができます。でも、その生活水準を維持するための支出も当然増えますよね。

例えば、住居費です。年収が高い人は、より広い家や高級マンションに住むことが多いです。これに伴って、住宅ローンや家賃も高くなります。また、子供を私立学校や海外留学に通わせるための教育費も増えます。さらに、高級車の購入や維持費、保険料など、車両費も高くつきます。

住宅費用と車両費の違い

私の個人的な意見ですが、教育費は将来の投資と考えるべきだと思っています。質の高い教育を受けることで、将来的な収入や社会的地位の向上に繋がるからです。例えば、子供を良い学校に通わせることで、将来のキャリアの選択肢が広がりますし、専門的なスキルや知識を身につけることができます。

一方で、住宅費用や車両費は消費と捉える方が適切だと思います。住宅を購入することは確かに資産形成の一環として考えられることもありますが、多くの場合、住宅ローンの返済や維持費、税金などがかかり、長期的な収入増加には直接寄与しません。特に日本では、人口減少が進んでいるため、都心部のリセールバリューが良い物件でない限り、住宅を投資と見なすのは難しいです。

車も同様です。車は購入費用だけでなく、維持費や保険料、ガソリン代など多くのランニングコストがかかります。また、車両の価値は時間とともに減少するため、資産価値としての魅力は低いです。

高収入と資産の不一致

ここで問題になるのが、高収入と資産の不一致です。高収入を得ているからといって、貯蓄が自動的に増えるわけではありません。むしろ、高収入者ほど計画的な支出管理と貯蓄が求められます。

多くの高収入者は、収入が増えるとそれに伴って消費習慣も変わり、より高価な商品やサービスにお金を使う傾向があります。また、生活水準を上げることで、必要以上の贅沢が当たり前になり、貯蓄が後回しにされることもあります。その結果、収入が高くても貯蓄ができず、資産が増えないという状況に陥りやすいのです。

パーキンソンの法則を克服する方法

では、どうすればパーキンソンの法則を克服し、貯蓄を増やすことができるのでしょうか?以下の方法を試してみると良いでしょう。

  1. 収入の増加に伴う支出の制限:収入が増えても、支出を抑え、生活水準を必要以上に上げないようにしましょう。

  2. 自動的な貯蓄の設定:収入が増えた分を自動的に貯蓄に回す仕組みを導入し、計画的に資産を増やすことが大切です。

  3. 長期的な目標設定:将来の目標に向けた計画を立て、それに基づいて貯蓄や投資を行いましょう。

実践例

例えば、収入が増えた際に生活水準を見直し、現在の生活水準を維持することが重要です。また、必要以上の支出を見直し、生活水準を維持しながらも無駄を省くことが大切です。さらに、増えた収入分を投資に回し、資産を効率的に増やす計画を立てることも有効です。

結論として、高収入であっても貯蓄や資産形成が十分でない人が多いのは、支出が多く貯蓄スタイルが整っていないためです。計画的な貯蓄と資産運用を行うことで、収入を効果的に活用し、長期的な経済的安定を目指すことが重要です。