なんでも道しるべ

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【18年3月ひふみ運用報告】2月の大幅調整がきっかけで海外株7銘柄に!比率6.6%に上昇

f:id:anyguidepost:20170711232931j:plain2018年3月の『ひふみアカデミー』の動画を見ました。

例月のとおりではありますが、内容等をふまえて、感想を書いていきたいと思います。

■2月は大幅マイナスだけど、TOPIXをアウトパフォーム

まずは2018年2月の振り返りとなります。2月の騰落率は以下のとおりとなったようです。

  • ひふみ投信 -3.02%
  • TOPIX(配当込) -3.70%

2月は米国発の大幅調整が入りましたので、TOPIXもマイナスになり、ひふみ投信もマイナスとなりました。

ただ、ここがアクティブファンドの腕の見せ所である、市場がマイナスでも参考指数をアウトパフォームするファンドは素晴らしいです。

マイナスが大き過ぎるので、マイナスに含まれてしまっていますが、TOPIXより+0.68%も上振れしているというのは評価できる内容だと思います。

日次騰落率比較を見てみると、大きな下落局面では、実はひふみ投信の方がTOPIXよりも下落しています。

ひふみは、国内の中小型株を中心に投資をしており、2月の下落時はこの中小型株が思いっきり下げました。その影響をかなり受けています。

ただ、2月の終盤にはTOPIXに追いつき、そして、最終日間際に追い越して終わっています。

藤野氏曰く、この下落を待っていたので、最も下落した局面では、現金を全て使って買い増ししたと言っていました。

やはりアクティブファンドはこれが出来るのが強みだと思います。

ファンドの純資産総額の推移を見ていると、この下落で売却や解約をしている人がいるようです。

狼狽的に売りに出てしまうのは人間なので仕方のないことですが、下落局面で売却をするのはファンドがやりたいことを阻害することになります。

ひふみ投信は現金を1月末時点で3.8%持っていたことと、思いのほか売却数が少なかったから、買い増しができたと思いますが、現金以上に売却されていると難しかったのかもしれません。

■海外株式が6.6%に上昇!

保有銘柄の推移を見ると驚きなのが、1月末時点では1位にアマゾン、2位にマイクロソフトだったのですが、アマゾンが上位10銘柄から姿を消しました。

藤野氏はアマゾンを少し売却したと言っていました。

どのくらい売却したのかは分かりませんが、まだ上位20銘柄には入っているようなので、言われてとおり少しなのでしょうね。

しかし、海外株式が6.6%までに上昇しています。

これは、下落局面の買い増しには、日本株だけではなく、米国株も新規に買付したと言っていました。

アマゾンは少し売ったそうですが、新規に買い増しした米国株を含めて現状は7銘柄になっているそうです。

内訳は、米国市場の米国会社を5社、米国市場の中国会社を2社を保有することになったとのこと。

7銘柄で6.6%です。マイクロソフトが1.8%ですから、残りの6銘柄で4.8%ということで、平均が0.8%になります。

米国会社はマイクロソフトとアマゾン以外に5銘柄ですが、藤野氏が「FANG銘柄から新たに買い増しした」と言っていました。

したがって、新規に買い付けた5銘柄の中に、少なくともフェイスブック、ネットフィリックス、グーグル(アルファベット)が含まれるということです。

「大きく下落したので買い付けた」と言っていたので、この3社で大幅下落した会社が当たりということですね。特定まではしないですけど。(笑)

■日本の大型株より米国の大型株が魅力的

国内株についても、バリュー銘柄を内需・外需にこだわらず買付しているようです。

内需グロース株からシフトしていることが分かります。

私の見立てでは、外需グロース株も増えているような気がします。

第3四半期経常利益が発表さえており、推移では内需よりも外需の方が経常利益が良好なようです。

内需は、運送費や人件費の高騰で利益が圧迫されているとのことでした。

組入れ銘柄の上位10銘柄を見ると、大型株が中心となっているので、ひふみっぽくないと言われるそうですが、銘柄数が200銘柄超えているので、小型株もたくさん入っているようです。

藤野氏がとても面白いことを言っていました。

インデックス投資はTOPIXなどの指標を買うので、必然的に大型株である大企業を買うことになるが、企業としては有名だが成長が見劣りする銘柄が含まれてしまうのが必然である。

アクティブ投資は、そのような成長性が悪い大型株をいくつ外せるかがポイントであるとのことです。

日本株では大企業の大型株は成長が遅いので、日本市場の上位10銘柄は投資対象の魅力に欠けるが、米国株の上位10銘柄は成長著しいので投資対象となるとのことです。

なるほど!!と思いましたし、非常に分かりやすかったです。

私が日本株のインデックスはボックスなので投資する気がしないと思っていますが、その理由がもっと明確に分かったような気がしました。

■外国株比率はどこまで上げるのか?

今月のトピックスは外国株への投資方針でした。

ひふみでは外国株への投資もできますので、引き続き海外株の銘柄保有率を上げていくそうですが、現時点では10~15%程度が限度になるのでは?とのことでした。

一時的に外国株の比率を上げるような市況になったとしても、上限は30%程度とのことです。

藤野氏はメディアのインタビューなどで海外株は20%程度を言っていましたので、少し上がったような印象を受けました。

レオスのアナリストが、米国や中国に査察にいっているそうです。

今後のテーマは、「IoT」、「Eコマース」、「ペイメント」、「働き方改革」らしいです。

IoTは、少し前から言われていますが、本格的にネット社会で全てが繋がってきそうな雰囲気がします。

Eコマースは、アマゾンを中心とした商品販売・物流改革ですので、日本も物流費でコストアップになっていますし、今後注目されてきそうです。

ペイメントは、日本では普及が遅い、電子決済でしょうか。

働き方改革は、日本の問題かと思っていましたが、実は世界でも課題になっているようですね。

これらのテーマは大注目だと私も思います。

この調子で、ひふみ投信には頑張ってほしいですが、今年はTOPIXを上回れるでしょうか?

海外株が数%含まれてきたので、TOPIX(配当込)を参考指数にしているのも少し変な感じがしてきましたが、今後もこのまま行くのかな?