昨日、記事にしました「ひふみアカデミー」の動画の中で藤野氏がおっしゃっていたことから、米国株・日本株への投資戦略が少し見えたような気がします。
私自身も、米国株にはインデックスファンド、日本株にはアクティブファンドと決めています。
この理由は、米国は歴史的にアクティブファンドがインデックスファンドに勝てないということと、日本はボックス相場が何十年も続いていることから、その運用方針としました。
藤野氏がおっしゃったことで、なぜこのようになるのかについて少しヒントがあったように思えました。
■米国はインデックスが最良で、日本にはアクティブも良い理由
最初に、3月のひふみアカデミーで示されていた、日米の時価総額上位10銘柄を示します。
この情報は、過去にも何度かみたことがあります。
ひふみ投信が米国株に投資をする理由を示すために使われています。
・日本株(2018年2月時点)
コード・企業名・時価総額(億円)・企業トップの年齢
7203・トヨタ自動車・222,340・61歳
9437・NTTドコモ・106,926・62歳
9432・NTT・104,442・69歳
8306・三菱UFJフィナンシャルグループ・100,983・66歳
9984・ソフトバンクグループ・92,323・60歳
6861・キーエンス・75,649・53歳
9433・KDDI・68,851・67歳
6758・ソニー・66,204・57歳
7267・本田技研工業・65,356・58歳
7974・任天堂・65,337・67歳
・米国株(2018年2月時点)
コード・企業名・時価総額(億円)・企業トップの年齢
AAPL・アップル・894,092・57歳
GOOG・アルファベット・751,851・44歳
AMZN・アマゾンドットコム・726,282・54歳
MSFT・マイクロソフト・716,466・50歳
FB・フェイスブック・517,417・33歳
BRK・バークシャーハサウェイ・497,612・87歳
JPM・JPモルガンチェース・388,099・61歳
JNJ・ジョンソンエンドジョンソン・345,611・57歳
BAC・バンクオブアメリカ・324,008・58歳
XOM・エクソンモービル・320,140・53歳
藤野氏曰く、日本の時価総額上位の大型株は成長性に乏しく、米国の時価総額上位の大型株は成長性が高いと言います。
インデックスファンドを買うということは、時価総額上位の大型株を買い付けていることになるので、必然的に上位銘柄をたくさん買うことになるのです。
日本の大企業に成長力があるかと言われると、私のような素人目からみても疑問に思います。
ここに示された日本の10社と、米国の10社を比較しても、米国の10社の方が成長性があるように見えます。
したがって、日本株のインデックスファンドを買っても、成長性の低い大会社・大型株に投資をしているわけですから、自分の資産が増えないのも当然というわけです。
逆に、米国株は上位の10銘柄だけを見ても、今でも成長力がある会社が多いです。上位の3銘柄なんて、急成長しているわけですから。
米国株のインデックスファンドを買うと、これらの上位銘柄をたくさん買うので、資産の増加も著しいということです。
よって、手数料の高いアクティブファンドを買うよりも、手数料の安いインデックスファンドを買った方がリターンが高かったというわけです。
非常に分かりやすい説明だったので、米国ではインデックスが良く、日本ではアクティブでも比較的良いという理由が分かりました。
■ひふみ投信の今後は?
ひふみ投信は純資産総額が急速に膨れていますので、これまでの中小型株への投資だけでは、賄えなくなっているようです。
そこで、大型株への投資を考える必要があるのですが、日本の大型株である大企業よりも、米国の大型株の方が魅力的だと藤野氏は考えているので、米国株を組み入れていたということです。
実際には米国市場で取引ができる銘柄を買い付けており、米国企業5社と中国企業2社になったそうです。
米国企業も気になりますが、中国企業もとても気になります。
私自身は中国企業のことも全く知らないので、会社名を聞いても分からないかもしれませんが。(笑)
ただし、ひふみ投信自体は、ひふみらしさを損なわないために、海外株への投資は30%までに抑えると言っていました。
それ以外は、有望な日本企業に投資するそうです。
ひふみのコンセプトは、投資で日本の社会に貢献することなので、日本企業を応援するというのは素晴らしいことだと思います。
ただ、ひふみの時価総額の増大に、どこまで日本の企業が耐えることができるかですね。
日本国内に有望な企業がなければ、今は30%が上限と言っていましたが、それ以上になるかも知れませんよね。
■私の個人的な考え(まとめ)
私の投資感覚は、結論だけを知って行っていましたが、今回の「ひふみアカデミー」で納得のいく理由で、自分の中で腹落ちしたような感じです。
米国へはインデックスファンドで投資、日本へはアクティブファンドで投資というのは、今後も変わらずやっていきたいです。
さらに、ひふみ投信が海外株のウェートを上げたことから、純粋な日本株への投資はジェイリバイブだけとなってしまいました。
ひふみ投信が投資方針を変えつつあるということは、ジェイリバイブも何か変化が出てくるかもしれないと思いました。
ひふみ投信が、米国や中国へもアクティブに投資をしてくれるので、ひふみ投信への投資額を増額したくなっています。
一般NISAの投資先に、米国ETFとeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)とで悩んでいましたが、今はさらに、ひふみ投信も入れて悩んでいます。
米国ETFもS&P400やS&P600を買ってみたいですし、スマートベータのHDVも買い増ししたいなと考えています。
悩んでいるうちに、2月の大幅調整から元に戻りつつある米国市場ですが、日本市場はどうなるのでしょうか?
米国投資の場合は為替も影響も考えないといけませんし、一般NISAはタイミングを図ってしまおうとするので難しいですね。
引き続き、悩んでみようと思います。