なんでも道しるべ

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【ひふみ投信の復活はあるか?】単月の大幅下落により、1年未満運用の受益者はマイナスへ

昨日、レオスキャピタルワークスのひふみアカデミーがZOOMでありました。

毎月恒例ではありますが、今回は久々に厳しい回となったのではないでしょうか。

ひふみ投信は、たまにTOPIXに負けていることがあるので、その時は辛そうないいわけをたくさんしておりますが、今回の大幅下落は、私はあまり見たことないです。

もう10年以上のファンドですから、当然、TOPIXに負けている月もありますが、結局は、TOPIXに大勝しています。

過去の実績は過去のものと言ってしまえば終わりなのですが、信じるか否かは自分次第なのかもしれません。

■ひふみ投信の下落がキツイ

まずは、ひふみ投信の月次報告ですが、今回は、ひふみ投信はかなり辛い月だったです。

運用成績を見たら分かると思いますが、初めて1年未満の受益者はマイナスになっています。

ファンド/指数・1ヶ月・3ヶ月・6ヵ月・1年・3年・設定来
ひふみ投信・-11.70%・-14.48%・-10.39%・-8.98%・26.50%・449.55%
TOPIX・-4.83%・-5.10%・0.73%・7.05%・29.72%・130.69%

これまでTOPIXに大勝していたひふみ投信ですが、この1ヶ月の下落で、6ヵ月や1年の人はプラスどころかマイナスです。

インデックスファンドを買った方が正解だったという話になってしまうわけです。

アクティブファンドにとっては、この事実が相当きついと思います。

ファンドマネージャーの藤野さんは、この要因を、東証マザーズ指数が-23.26%になっていることを挙げました。

まあ、これは事実でしょうね。

ひふみ投信は小型グロース株で成長したファンドですから、この1ヶ月で急に大暴落となってしまった小型株の影響は大きく受けてしまうことになります。

逆にひふみ投信がマザーズ指数よりも緩やかだったのが、バリュー株への投資が功を奏していると言っています。

ファンドマネージャーの分析なので、その通りなのだと思いますが、我々受益者からすると、なかなか納得できないという感じでしょうね。

特に、ここ1年は、6倍に成長したファンドとうたって販売していましたから、この1ヶ月でその成長すら一気に下げてしまっていますからね。

とはいっても、これまでも下落がTOPIXより大きいことはありましたね。

対して、TOPIXより大きく上げている時もあります。

したがって、下げる時もあれば、上がる時もあるのは、相場と一緒で、資金の循環がいまはひふみ投信にうまく回っていないと考える方が良いのかもしれません。

■日本が沈没?

ひふみ投信に対して、本当なら今のうちに買い増しという手もあるのかもしれませんが、うーん、悩ましいところです。

そもそも日本株中心のひふみ投信の比率はあまり上げたくないと考えていましたので、この状況下でも、買い増しは躊躇してしまいます。

ひふみ投信の上昇よりも日本の上昇の方が気になります。

TOPIXやマザーズとかの問題ではなくて、日本の政府や金融、日本の企業の実態の方が、どんどんと世界に取り残されているような気がしてなりません。

為替の問題があるので、本当なら、日本株に投資したい気持ちがあるのですが、日本の成長はかなり鈍化していますし、もしかするとマイナス成長を繰り返す可能性もあるわけです。

このような状況だと、日本株中心のファンドに投資しようという気がしませんね。

■米国に投資したい気持ちには理由がある

昨日のアカデミーでも、日本人の若者が米国株に興味がある人が多いという話がありました。

これに関しては、若者だけでなく、これまで投資経験者である人も同じだと思います。

いくら、米国株がGAFAMの5社で成り立っている指数だと指摘されても、じゃ、逆に、日本の企業にGAFAMに対抗できる企業があるのか?という質問になります。

日本でいくらトップの企業だったとしても、それが株価や株価の上昇に反映されていないですし、そもそも、成長著しい会社もそんなに聞かないです。

先ほどのマザーズ指数のように、日本でも新興企業はそれなりに夢や希望があるのかもしれませんが、それが株価に反映されるような仕組みになっているのか?という点も疑問があります。

これはアクティブに投資するだけでなく、インデックス指数であったとしても同じです。

日経225も良く分からない企業が多いですし、TOPIXも指数が広すぎてつかみにくいです。

S&P500のように、しっかりとした指数が日本にも欲しいのですが、構成銘柄に魅力がなければ、何とも思わないですけどね。

GAFAMはもう成長しきっているという指摘もされますが、それでも、決算発表の規模とそれによる株価の影響は異次元です。

日本では考えられない感じです。

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なので、日本指数よりも米国指数に投資したくなる気持ちは十分に分かります。

とはいえ、投資は分散投資が基本です。

米国中心の投資であったとしても、ひふみ投信のような日本企業中心のファンドをもつのも、強いポートフォリオを作る一環になりますからね。