なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

【大注目&要注意】最近流行りの銘柄厳選ファンド新商品「S&P500トップ10」ってどうなん?

また新たな注目のインデックスファンドが設定されますね。

その名も「Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)」です。

トレイサーズシリーズということで、日興アセットマネジメントから5月16日に設定されるようです。

最近流行りの銘柄を厳選したファンドになりますね。

いわゆるS&P500指数の上位10名柄のファンドとなります。

このファンド何が注目かって、かなり信託報酬が安いんですよね。

信託報酬は0.10725%となっています。

けれども、このファンド、めちゃくちゃ要注意だと思いますよ。

私が要注意だと思う点について書いていきます。

■信託報酬が格安!けれど注意点あります

まず、信託報酬について書いておきたいと思いますが、トレイサーズシリーズでやっている方法ですが、信託報酬とは別に業務に係る費用を上限0.05%乗せるって話なんですよね。

普通、これらの費用って信託報酬に含まれているのですが、トレイサーズシリーズはこれらが別で取られます。

だから、信託報酬だけで議論していたら大変です。

目論見書に書かれている信託報酬0.10725%に加え、業務費用の0.05%が乗りますから、実質の信託報酬は0.15725%になりますね。

まあ、それでも安いと言えば安いですが、S&P500に比べると高くなるので、これは要注意となります。

500社に投資する場合には0.1%未満の信託報酬ですが、トップ10に絞った場合には0.15%程度になるってことになりますね。

それでも、厳選銘柄のファンドでは安いですよ。

私が積立投資をしているFANG+は0.7%を超えますし、NASDAQトップ20の一歩テックトップ20でも0.4%を超えていますから、これらに比べると明らかに安いです。

信託報酬が安いものが好みって人は、このファンドは良いのではないでしょうかね?

■銘柄厳選コンセプトが中途半端な印象

さて、中身を見ていきましょうか。

銘柄厳選したファンドというのが、最近流行っていますよね。

FANG+がとても人気なので、その人気に乗っていこうかということで、NASDAQトップ20とか、マグニフィセントセブンなどが出てきました。

今回は、同じようなコンセプトでS&P500のトップ10となります。

S&P500のトップ10ですから、特にハイテクによっているわけでもないですし、時価総額加重平均も使っています。

なので、これまでFANG+の銘柄選定で疑問を感じていた人にはちょうど良い商品ではないでしょうか。

資料によると、2月末時点のトップ10の構成銘柄は下記になるようです。

  1. マイクロソフト
  2. アップル
  3. エヌビディア
  4. アマゾン
  5. メタ
  6. アルファベット(クラスA)
  7. バークシャー・ハサウェイ
  8. アルファベット(クラスC)
  9. テスラ
  10. ユナイテッドヘルス
  11. J&J
  12. ケンビュー

トップ10なのに12銘柄あるのでは?って思うかもしれませんが、これはアルファベットが議決権あり・なしで2銘柄に分かれているのと、ケンビューがJ&Jからスピンオフした銘柄のようなので、これら2銘柄は含めるということです。

まあ、指数自体はトレイサーズが作るわけでなく、米国でS&P500トップ10という指数があるみたいなので、それに連動したファンドになるってことですね。

さて、このファンドですが、私としたら買うかどうか?なのですが、結論としては買わないですね。

理由はいろいろあるのですが、1つは、結局はS&P500とほぼ同じ値動きをするので、分散投資になっていないということです。

S&P500のトップ10なので、S&P500に比べると値動きが大きいかもしれませんが、S&P500の33%くらいを占めているってことなので、結局は同じような値動きになると思います。

それに、S&P500って私からすると安定なコアファンドなので、そこに厳選する意味があまり感じられず、リスクを取るなら、NASDAQ100やFANG+で取りますし、リスクを減らすなら、S&P500で良いのでは?って思うからです。

そして、2つ目は、ユーチューバーの方がシミュレーションしてくれていましたが、その結果のリスクとリターンで、リターンはほぼNASDAQ100と変わらないということでした。

逆にリスクが、NASDAQ100よりも上がるってことで、シャープレシオで見ると、あまり旨味が無いなって結論になりました。

NASDAQ100でもリスク大きいのですが、それでもリターンがあるので、私はレバナスなどを保有していますが、それよりもリスクが高いわりに、リターンが変わらないのであれば、あまり興味はないですね。

せっかく10銘柄に絞っているのに、FANG+ほどのリスクリターンでないなら、旨味は少ないと思います。

ということで、私は買うことも、積立をすることも無いと思います。

やはり銘柄厳選リスクを取るならFANG+だと思っています!