先日の記事で、2024年からの新NISAポートフォリオ修正版を示しました。
何度も何度も修正していたので、なかなか決められなかったのですが、ようやく、S&P500:NASDAQ100:FANG+を1:1:1にしようと決めました。
これまでの戦略では、S&P500を中心に、NASDAQ100やFANG+はサテライト的な位置づけだったのですが、S&P500の比率を下げて、NASDAQ100やFANG+の比率を上げました。
まあ、NASDAQ100であれば、過去の実績もあるし、S&P500よりはボラティリティが高いけれどリターンも高かったというデータもあるので、この指数の比率を上げるのは理解できる人が多いと思いますが、なぜFANG+の比率までを上げたのか、リスクを取り過ぎではないのか、という疑問を抱く人が多いと思います。
確かに、リスクが高いのかと言われれば高いでしょうね。
おそらく、NASDAQ100のレバレッジ商品くらい高くなるかもしれません。
それでも、FANG+の比率を上げた理由は、やはりリターンを稼ぎたいから、お金持ちになりたいから、結局それに尽きます。
リスクを下げる方法はいくらでもあります。
全世界のオルカンに投資するとか、そもそも、アセットアロケーションで債券を入れるとか、為替を考えて日本株の比率を上げるとか、リートや金などにも分散するか、挙げればキリがないほどリスクを下げる方法はあります。
けれども、資産が少ない私にとっては、多少のリスクを取ってでも、リターンは欲しいです。
リターンを稼いでこそ、資産形成する自分の層では意味があると思っているので、富裕層のような守りを固めた投資はまだまだ不要です。
そう考えた場合、S&P500の比率が高い投資が本当に正解なのか?って思ったのです。
■FANG+銘柄には期待している
今回、FANG+への投資を決めた理由は様々あります。
もちろん、直感でこれは面白い指数で、良い商品だと思ったのは間違いないですが、直感を裏付ける理由も自分のなかで構築していっています。
FANG+って、もともと、フェイスブック、アマゾン、ネットフィリックス、グーグルのネット関連の4銘柄にプラスアルファの銘柄を足している指数というコンセプトだったようで、ついこの間までは、中国系企業も入っていました。
そこからFANG+採用基準を明確化し、今は、FAANMGのフェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフィリックス、マイクロソフト、グーグルの6銘柄を基本として、指数算出方法で選ばれた4銘柄を加えるということになりました。
それにより、今は、マグニフィセント7の残りの2銘柄、テスラとエヌビディアが入っていますし、その他にも半導体銘柄のブロードコムと、データセンター関係のスノーフレイクが加わっています。
もちろん、これら4銘柄は入れ替えがあるみたいですし、FAANMGの6銘柄も基本というだけなので、足を引っ張る銘柄だったら外されるでしょうね。
ネットフリックスがなぜ基本6銘柄なんだというツッコミが一番多いみたいですが、FANG名称の一角ですし、ネットフリックスは動画配信サービスの中ではトップです。
基本6銘柄の中では一番弱そうだというのは否定できませんが、それなりに頑張っているでしょうね。
■FANG+の投資比率を上げた7つの理由
私がFANG+の投資比率を上げようと思った理由は下記のとおりです。
- これからも、AI、自動運転、データセンター、VRなどで、FANG+の銘柄が牽引するだろう。
- もし、テスラやエヌビディアのように一気に膨れ上がる企業があれば、1年で4回あるリバランスの銘柄入れ替えの時に入ってくるだろう。
- 市場が調整や暴落する時は、たとえS&P500であっても大きく下げるし、オルカンだってノーダメージではないので、結局はFANG+のボラティリティに耐えられるかどうかだけ。
- 資産を急拡大させて、お金持ちになりたいのなら、伸びると思われる企業に積極的に投資すべき。
- 自分で銘柄選定するのは無理なので、このような厳選指数のファンドに投資するのは有りなのでは。
- FANG+の均等投資(10銘柄の場合は10%ずつ)、年4回のリバランスが、リターンを拡大している要因になっていると思うし、それがまたリターン拡大の一助になっていると考える。
- パッシブ投資のインデックス投資が約半分の割合になってきており、インデックス投資が増えれば増えるほど比率の大きいマグニフィセント7に資金が集まり、株価上昇に繋がる。
ここまで言うと、「じゃ新NISAの100%をFANG+にしたら?」って意見を言う人もいると思いますが、そこは違うと思うんですよね。
その理由は、FANG+だけだと本当に厳選10銘柄なので、それ以外の銘柄を取りこぼす。
そして、あまりにもボラティリティが高かったら、いくら調整や暴落時に我慢できると思っても、そこまで耐えられる自信は持てない。
また、テスラのS&500採用問題であったように、FANG+の10銘柄に採用されるまでの急拡大の成長期のリターンを取り逃がす可能性があるということです。
したがって、S&P500やNASDAQ100も一緒に保有する意味はあると思っています。
最後に、なんでS&P500とNASDAQ100とFANG+を1:1:1の均等投資にしているの?って話ですが、それは単純で、その方がシンプルで分かりやすいからです。
また、比率に強弱をつけると、たとえ、特定のファンドだけが上がったり、逆に下がったりした場合に、その比率にした自分を恨んでしまうからです。
それなら、いっそのこと均等投資の1:1:1にした方が、気分は楽だと思ったまでです。
3ファンドを均等で持つっていうのは、なかなかシンプルでいいなぁと個人的には思っているんですけどね。(笑)