資産形成に利用している「つみたてNISA」「iDeCo」「一般NISA」の商品を大幅に見直しました。
今回の見直しポイントは、「手数料は抑えるに限る!」ということです。
書籍では、手数料は安い商品を選んだ方が良いという書き方をされていますが、あまり実感が無かったというか、ピンとこなかったというのが正直な気持ちです。
というのも、まだ資産総額が少なく、手数料もあまり多くなかったからです。
しかしながら、資産総額が増えてくると、年間にかかる総額手数料も無視できない金額になってきます。
そして、手数料が大きな商品とは、往々にしてアクティブファンドです。
アクティブファンドがインデックスに勝てない実績というのが米国で証明されていますが、日本のファンドではアクティブが勝てている現状がありました。
ただ最近は、これまで勝っていたアクティブファンドにも陰りが見えてきています。
今日はアクティブファンドを見切った要素については書きませんが、アクティブファンドを大幅にリストラしていき、ポートフォリオを大きく見直した結果を紹介したいと思います。
■長期運用のiDeCoとつみたてNISAでアクティブファンドを外す
「iDeCo」は老後まで、「つみたてNISA」は20年間、選んだ商品と付き合うことになります。
もちろんスイッチングや売却をすることで、永遠に付き合うことはないのですが、長期間の運用においては安心できる商品を選んでおきたいものです。
これまでは、これらの長期運用商品でもアクティブファンドを選んで買い付けしていましたが、この機会にこれらの長期運用ではアクティブファンドをポートフォリオから外しました。
やはり手数料の一つである信託報酬は安いに越したことはありません。
年間1%の手数料を取られると、1年ごとに1%ずつ目減りすることになります。
株式ではインカムゲインがありますから、1%以上の配当で相殺されることになりますし、信託報酬は毎日の基準価額で反映されていますから実感が湧きにくいです。
それでは見直したポートフォリオを紹介します。
「つみたてNISA」では、「楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI)」と「eMAXIS Slim S&P500」の2つに絞りました。
これまでは、この中に「ひふみプラス」と「コモンズ投信」の2つのアクティブファンドが入っていましたが、この2商品は外すことを決断しました。
「iDeCo」は夫婦で2つの口座を持っていますが、それぞれの口座で、「たわらノーロード先進国株式」と「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」を買い付けることにしました。
これまでは、iDeCoでも「ジェイリバイブ」や「セゾン資産形成の達人ファンド」のアクティブファンドを買い付けていましたが、今回を機にiDeCoからもアクティブファンドを外すことにしました。
■一般NISAではアクティブファンドを2商品入れた
「一般NISA」は、「つみたてNISA」と「iDeCo」の商品を見直したことにより、中身の商品を変更しています。
以前は9~10商品程度の買い付けをしていましたが、今回の見直しにより7商品に減らしました。
画像のグラフでは分割していませんが、これらの7商品は同額で均等に毎日積立しています。
ただ、アクティブファンドは2商品入れています。
「農林中金米国株式長期厳選ファンド」と「ひふみプラス」の2つです。
一般NISAでアクティブファンドを入れた理由は様々ありますが、選んだ基準としては、①面白さ、②手数料がアクティブファンド中でも安い、③世話になる可能性、です。
農林中金の米国厳選ファンドは、意外にも成績が良く面白い上に、手数料が1%を切っているのが選んだ要素です。
海外株式のアクティブファンドは1%超となるのがほとんどですが、農林中金だけは1%以下に抑えてくれています。
ひふみプラスは、国内株式への投資対象としてアクティブを選んでおきたいと思っており、ひふみを残しました。
手数料も1,000億円を余裕で超えていますから、全体として1%を切ってきています。
さらに、月1回のひふみアカデミーでの動画情報が、市場を見る目を養えるうえに、社会人としても役に立つ情報なので、この動画を見せてもらうためにも買うことにしました。
動画内では、当然ながら、ひふみ投信の基準価額の騰落率などが紹介されますから、保有していないと面白くないですからね。
■一般NISAはどちらかというと短期運用になってしまう
一般NISAは制度見直しが無ければ、5年で非課税期間が終了してしまいますから、長期運用ではなく、どちらかというと短期に近い運用になってしまうのは仕方ありません。
私の個人的な期待値としては、一般NISAはこのまま総額600万円で無期限延長してほしいと願っているのですが、つみたてNISAとの兼ね合いがありますから、どうなるか分かりませんね。
あとは、唯一の非リスク資産の個人年金の継続は変わらずに続けています。
持株会は、報奨金目当てと、会社への無言の従順さをアピールするための買い付け継続です。
■米国中心ながらも他の先進国の優秀企業へインデックス投資を目指す
今回のポートフォリオ見直しにより、運用の商品群がかなりスッキリしてきました。
これまでは、1商品に対し、月10,000円程度という投資基準が私の中でありましたが、それを取り払ったので、2万円以上の積立商品が増えてきました。
商品選びで、最も大きな変革ポイントとしては、「たわらノーロード先進国株式」です。
これを選んだ理由は、楽天iDeCoの商品群には「たわらシリーズ」しか無かったという理由もありますが、たわらは実質コストが最も安いという分析結果が出ています。
あと、「たわら」も他の商品の手数料に追従するために、信託報酬の値下げも行うということですから、「たわらシリーズ」を選ばない意味もなくなってきました。
これまでは、「eMAXIS Slimを選んでおけば手数料は安心」という感覚がありましたが、蓋を開けてみないと分からない「実質コスト」という存在は大きいです。
そして、もう一つの大きな変化点は、米国以外の先進国にも分散投資しようと思うようになったということです。
リーマンショック後の米国市場の上昇や、先進国で米国が人口増になっている点などを踏まえると、やはり米国株式への投資が第一になると思いますが、他の先進国の企業でも優秀な企業はあります。
これまでは、それらの優良企業の発掘をセゾン投信のアクティブファンドに任せていましたが、手数料のことを考えて、インデックスファンドに変更することに決めました。
そして、先進国の優良企業もインデックス的に投資していくことにしようと決心しました。
今回のポートフォリオの見直しは、過去のブログの記事に反する見直しになっていますが、これも自分自身の成長だと思っています。
「手数料は安いに越したことはない」というのは書籍で何度も何度も読んでいますが、やはり自分で実際に運用してみて、実感してみないと理解できないものだということが良く分かりました。
これからも自分の資産運用成長に合わせて、ポートフォリオは見直していくと思います。