2023年度末ということで、資産の棚卸をしてみました。
たまに資産の棚卸をしておかないと、自分の今の状況というのは、頭で考えていることと実際って結構違うことがあります。
特に、リスク資産の割合って、しっかりと把握しておいた方が良いです。
投資をやっている個人投資家でも、自分のリスク許容度とリスク資産って把握していない人が多いんですよね。
だから、変な買い方をしたり、変なリスク資産の割合になっていたり、それは自分の許容度とあってないことに気づかず、ちょっと下落くらいで慌てる人が多すぎます。
株式相場の下落が1%や2%程度で狼狽している人も結構いますが、それって、リスク許容度の割に、リスク資産が多すぎるんですよね。
そこは、まずはきちんと把握することから始まります。
そして、自分のリスク許容度を知っていくことで、相場の乱高下に慌てなくなります。
数%程度の上下なんて大したことないんですけどね。
そこで狼狽していたら、〇〇ショック級の数十%程度の下落なんて耐えるのは難しいと思います。
相場から離れた瞬間、リスク資産での資産形成から撤退したことになりますからね。
非常にもったいない話です。
■まだまだ現金比率が高い件
2023年度末の全資産割合を円グラフにしてみました。
まずは結果が下記のとおりです。
結構、投資額を増やしてきたかな?と思いますが、まだまだ現金比率が高いんですよね。
個人年金は、基本的に60歳まで換金できない保険に該当するので、現金でも投資でもありませんから、別枠にしてみました。
この個人年金を非リスク資産とすると、現金と合わせて、半分以上を占めています。
非リスク資産は全資産のなかで3割くらいには留めたいと思っていますから、もっと投資資産をふやしていかないとダメだということになります。
そこで、個人年金をだけを除いた、投資と現金だけの円グラフを描いてみました。
それが下記のようになります。
個人年金を除外したので、これで見ると、非リスク資産の現金の割合は半分を下回りますが、それでもまだ47%が現金であります。
現金の割合って、ポートフォリオの中でかなり重要なもので、これを何%にするかでアセットアロケーションが決まると言っても過言ではありません。
現金というのは、株式市場が暴落した時の支えになります。
株が安く売られることになるので、バーゲンセールということで勇気を持って買いに行けるようにしなければなりません。
とはいえ、暴落を待って現金比率を上げていると、それは機会損失になります。
リスク許容度の考え方は人それぞれ違うので、現金が何%であれば良いというのは答えがないのですが、私は投資額全体の25%を現金にしたいと思っています。
下落や暴落で現金の比率が上がったら買いに向かいたいです。
逆に、株価が上がり過ぎた場合には、株を売却して、現金比率を上げていくというのが手法となります。
このように機械的にできれば、ポートフォリオ戦略としては完璧なんですけどね。
今は、株式投資の比率を上げつつ、さらに新NISAの枠を埋めるというミッションがあるから、なかなか理想のポートフォリオに持って行くのは難しいですね。
■理想の現金25%を目指して
最後に、シミュレーションということで、このまま2024年の新NISAの枠だけを埋めた場合の円グラフを作ってみました。
このペースで新NISAだけを埋めることを想定すると、年末には現金は36%になります。
これまでまだ理想の25%には届きませんね。
もっと株式やETFを買っていかないといけません。
それが、このように円グラフ化することで分かるということでですが、ここからも積極的に買っていきたいと思っています。
とはいえ、直近の相場って高いんですよね。
昨年の10月に一旦調整の底をうって、そこから5ヵ月間上がり続けています。
コアとしているS&P500は過去最高値を付けていますし、ドル円もほぼ過去最高値になっています。
現状で、一括投資をしてしまうと、大きな調整を食らったらかなり後悔してしまいそうなので、ここは分割で徐々に投資ポジションを上げていきたいと思います。
これからの時代、貯金だけを持っていても数字上は金額が変わらないで非リスク資産を言われますが、厳密には円という貨幣にベットしているので、円というリスク資産を持っていることになりますよね。
日本で生活している限り、円で買い物をするので、不便はないですが、それでも、物価が上がることには対処ができません。
単純な国内インフレで物価が上がることもあれば、為替の影響で物価が上がることもありますが、諸外国の物価上昇も影響を受けます。
これからは現金比率が高い状態で資産配分をしていると、かなりジリ貧人生を歩むことが見えていますから、ここからはしっかりと株式や海外株式に投資していくことも考えていく必要があると思います。
もちろん、日本株を持つのも良いですが、人口増やGDP成長などのことを考えると、日本株よりも海外株を増やす方の選択が良さそうな気もしますよね。
未来は誰にも分からないですが・・・