なんでも道しるべ

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【大阪府の高校授業料無償化】公立高校の約半数が定員割れした事実から子どもの将来を考える

大阪府の高校授業料無償化の影響はかなり大きいみたいですね。

今年の公立高校の中で半数近い70校も定員割れということで、かなり衝撃的な事実で、関係者のなかで激震が走っているようです。

確かに無償化は大きな決断だと思いますが、これにはちょっと裏があるような気がしてなりません。

少子高齢化と労働人口減少により、各都道府県でかなり税金の収入が減っているのも事実です。

表面上は、子育て支援みたいな言い方してますが、私の見立てでは、公立高校を統合などで縮小していって、公費を抑えることを考えているんだろうなと思っています。

私立高校と何を揉めているのかな?と思っていたのですが、後からニュース記事で知ったのは、年間授業料の負担は63万円までなんですよね。

だから、63万円以上の授業料は私立高校が負担することになるんですよね?

そりゃ、反対するでしょうね、大阪府在籍の生徒だけ特別にするわけにいかないですからね。

これは、知事や政治家の陰謀だと私は思っています。

確かに、個人レベルの力ではどうしようもできないので、流れに乗るしか方法は無いのですが、政治全体としてはあまり良い流れであるような気がしないですね。

■私立高校に期待すること

定員割れが70校近くも起きているって話ですが、おそらく、学力的には少し劣る学校や、通うのが大変層な学校が多いのだと思います。

これって、完全に二極化していて、大阪って公立トップ10傑というのがあり、北野を先頭に10校が難関校だと言われています。

これらにはそれなりに倍率はあるようですが、まあ、他府県からすると、ちょっと倍率は低いですけどね。

それでも、学力が高くなければ、たとえ1.1倍であっても落ちますから、難関校の学力はそれほど下がっていないと思います。

その中で、それなりに学力も高くて、家庭内の教育意識が高い人は、中学受験の段階で中高一貫校を受験しています。

そして今回、公立から私立に流れたのは、これらの層には入れない、学力が少し劣る層、そして、家庭的にもそこまで教育熱が高くない層ということになると思います。

結局、今は大学受験のことまでを考えて高校に通う必要がありますから、難関校であれば、そこから難関国公立大を狙うと思うのですが、中堅以下の高校であれば、指定校などの推薦制度を利用して、私大を狙うことになると思います。

そうなると、公立よりも私立なんですよね。

私立の方が圧倒的に指定校の数は多いですからね。

それが分かっている状況で、さらに学費も安くなるのであれば、私立に流れるのは当たり前だと思います。

それが自然ってことです。

■人生は勉強だけが全てではないが・・・

学費が安くなるということ、そして、私大などの指定校も充実している、さらに、これから少子化でもっと推薦を拡大していくという流れであれば、高校受験で公立を選ばない選択肢も十分にアリだと思うのです。

一昔前までは、公立第一主義でしたし、いまでも地方では公立が基本という流れだと思いますが、今の時代は首都圏から私立という波が来ていると思います。

学費が安くなるということで、無駄な塾代を考えると、公立+塾+一般受験という流れから、私立+塾なし+推薦受験という流れになるでしょうね。

とはいえ、念のため注意しておきたいのは、あくまで授業の無償化であって、私立でかかるような諸費用はかかってくるということです。

その辺りは注意ですが、自分が知る限り、学校によっては上手に申請しているみたいで、授業料に含める形なのか、上手に無償化しているように感じています。

ところで、私立への流れに関してですが、人生は勉強だけが全てではないので、その選択はアリだと思っています。

あとは、高校生活で何をやるか?って話ですよね。

それは大学生活でも同じことが言えるのですが、今は、受験が楽になってきている部分があり、その分、高校生活や大学生活で他のことにしっかり取り組まないと、それこそ、就職などには響いてきます。

学力を高められる人は、高校でも大学でも難関校や難関大学を狙いますから、これらの人は、そこで勝負すれば良いだけの話です。

問題は、それらとは違う道を進む人たちです。

何かに取り組まないと、なかなかこれからの就職と社会人生活は辛いと思います。

逆に、しっかりと別のことに取り組めていて、学歴層よりもアピールできる強みがあれば、それはかなり良い学生生活を送ったことになりますからね。