なんでも道しるべ

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【子どもに世話をしてもらう?】老後2000万円もいらない人の特徴にあり得ない項目が含まれていた件

老後2000万円問題というのが、様々なメディアで報じられています。

これは政府と省庁が発表した老後の生活費モデルが基本になっていますが、実際のところをしっかり確認したら、それほど問題になる家庭って少ないということにもなっています。

ゴロが良いというか、分かりやすい数字なので、老後2000万円という数字が前歩きしていると思いますが、ハッキリいって、お金なんて、あればあるに越したことはないので、2000万円あるから安心とか、2000万円無いから不安とは、そんな次元の話ではないと思います。

そもそも、一番の問題は、その人やその家庭の生活費のレベルなので、現役世代で毎月の生活費が多いと、そこから生活レベルを下げるのは難しくなるので、2000万円レベルではないほど費用がいるでしょう。

逆に、生活費が少ない人や家庭だと、年金額で十分であったら、2000万円あっても使い切れず、2000万円も必要ないかもしれません。

それに年金額だって、人それぞれ違いますから。

自営業なのか、サラリーマンの現役平均年収が高いのか、低いのか、これらによって、全く変わってきます。

この2000万円問題ですが、とても気になる記事がありました。

それも「老後2000万円もいらない人の特徴」という内容です。

先ほどから書いているように、生活費が多いとか少ないとかそんな話なのかなと思ったら、4つも挙げられており、それも、支出面ではなく、収入面から書かれています。

加えて、私の感覚からすると、ちょっとあり得ないなと思えるものも含まれており、いくら安心させたいからといって、このような項目はちょっと変だなと思います。

■老後2000万円もいらない人の特徴4選

老後2000万円もいらない人の特徴4選ですが、下記のような4つになります。

  1. 年金額が多い
  2. 年金以外の収入がある
  3. 子どもに世話をしてもらえる人
  4. 相続財産を受けられる人

この4つで、まあ上位の2つは良くある話ですし、納得もできます。

年金額が多いということは、現役世代に多くの社会保険料を払っていることになりますから、それは自分の頑張りなんで良いでしょう。

同じように、年金以外の収入があるというのも、継続雇用で仕事がある人もいると思いますし、自営業や不動産収入がある人もいると思います。

そのような人は、現役世代の年収や仕事の有り無しに関わってくると思いますが、結局のところは、自分自身が備えたものでもありますから、良いと思います。

相続財産に関しても、ちょっと言いたいことはありますが、まあ、自分が生まれた環境の面ですからね。

相続があるってことはラッキーということで、良いのかもしれません。

実家が貧乏、相続がほとんど望めないって人は、自分が頑張って働かないといけないですから。

対して、一番気になるのが、「子どもに世話をしてもらえる人」ってフレーズです。

正しいといえば正しいのですが、これを望んでいるというか、見込みとして考えるのはおかしくないですか?

この記事のタイトルは老後2000万円もいらない人です。

そのタイトルからすると、2000万円も貯める必要がない人って言い換えられると思いますが、その理由が子どもに世話をしてもらえるから必要ないっていうのが変だと思うんです。

■子どもに世話をしてもらう前提?

子どもに世話をしてもらえるから、2000万円もいらないっていう流れはおかしくないですか?

結果的に、2000万円用意できなかったけれど、子どもの世話になるから何とか老後は耐えられそうというロジックであれば理解はできるのですが、最初から子どもに世話をしてもらう前提で2000万円もいらないという考えが納得できません。

昭和の時代と比べて、ちょっと言い方が古いですが、核家族化になっているので、昔だと子どもに世話をしてもらうのが当たり前の習慣だったのかもしれません。

今、まさに老後を迎えようとしている人は、そのような時代の背景を知っているので、子どもが親の世話をするのは当たり前だという感覚もあるのかもしれません。

ただ、それって時代と共に変わってきていますし、さらに、今の時代は税金が上がり、社会保険料が上がり、さらに子どもを持つと教育費にお金がかかる時代になりました。

なので、親の老後をみる余裕がなく、自分自身の生活やさらに子どものためにお金の余裕なんてない人が大勢います。

そのような状況下で、親から面倒を見てもらえることを望まれていたら、今、現役世代で働いている層の人は可哀そうで仕方ありません。

本当に2000万円というお金が必要なのか分かりませんが、今のこの時期に老後を迎えようとしている人で、2000万円を貯められていない人は、ハッキリ言って自業自得。

いま老後を迎えた人よりも、今の現役世代、さらには今が子どもである世代の人達は、もっと不憫な生活を余儀なくされています。

それは、少子高齢化の対策をしてこなかった、いま老後を謳歌している世代の人達の問題です。

さらに、その世代に自分の老後の世話までさせようとしているのですから、考えられません。

ちょっと、この4選を見て、あまりにも的外れなものが含まれているというか、何をどう考えて書いているのかが気になって、自分の意見を書いてみました。