現役世代も折り返しとなる40代以降の人は、そろそろ老後に向けた準備も必要になってきます。
一方で、40代や50代というのは、子どもがいるとお金が一番かかる年代です。
日本は年功序列なので、給与の水準もその年代になると高くなってきますが、その分、支出も増えるので、結局のところプラスマイナスゼロということになります。
意識して貯金しないとお金が全く貯まらないという結果もあり得るということです。
ところで、老後で必要な3つの要素があるのですが、それは「健康」「お金」「つながり」らしいのです。
健康に不安があると、いくらお金や人とのつながりがあっても楽しく過ごせません。
お金が無ければ、健康であっても何もできないですし、人との行動も制限されます。
健康に不安がなく、お金を持っていても、一人孤独だと、それはそれで老化は早くなります。
この3つの一つでも欠けると、老後には不安があると思った方が良いらしく、逆に3つ揃えるような準備を現役世代でやっていかなければなりません。
どれも、努力だけでは何ともならず、運の要素もありますし、その時のタイミングという部分もあると思います。
そして、どれも、現役世代からコツコツとケアしていくことが重要になってきます。
何とかなるだろうと思っていても、何ともならないのが老後みたいですね。
当ブログでは、お金にまつわる記事を書いていますので、ここでは「お金」に関して取り上げてみたいと思います。
■老後に必要な資金額は人によって異なる
老後2,000万円問題というのがあったことから、かなりの人が2,000万円という数字を目標とし、中には、全く無理だと諦めている人もいます。
けれども、本当に2,000万円いるのか?って話にもなります。
結論としては、人それぞれ、各人の生活費も違うので、全員が同じ2,000万円というのは違うという話が多いです。
当たり前といえば当たり前なんですけどね。
人によって生活費が違う上に、年金の金額だって個人で違います。
現役世代に納めている金額が多い人は、必然的に年金が多くなります。
そのような人は、生活水準も違うと思うので、年金が多いからといって喜ばしいことは無い人も大勢いそうですが。
また、年金も現状は65歳支給基準となっており、数年前の60歳支給から5歳も上がっています。
収入を維持しようと思うと、働き続けなければならないってこともあるわけです。
その辺も、健康やつながりと関係しているのですが。
65歳が年金の基準となると、まずはお金の面では65歳まで働ける場所を探さないといけません。
もしくは、自分で事業などをやって、65歳までの収入を確保するかですね。
そして、もう一つの方法が、運用でまかなうって話です。
最近何かと話題になる4%ルール、これで解決するものなのでしょうか?
■4%ルールを意識しよう
資産運用をしていると必ず耳にするのは4%ルールってものです。
この4%ルールとは、資産運用の4%を切り崩していけば、資産運用だけで生活できるという米国の事情から来ています。
というのが、例えば、S&P500という米国指数って、ここ数十年は年利10%程度で上昇しています。
未来は分からないので、そこまで高くないと予想した場合でも、6~7%くらいは上昇するのでは?って話になっています。
そこから、インフレ率2%を差し引いて、4~5%になります。
この4%を毎年切り崩すことによって、資産を減らさずに生活できることになります。
日本の場合は、事情が異なり、年利10%もの投資商品が日本株指数では無いので、4%ずつ切り崩せば、20年は生きれるということで、65歳から20年で85歳まで保てるという話も出ています。
まあ、どちらかというと、米国的な考えに自分は賛成なのですが、とはいえ、日本人にとっては為替がありますからね。
資産を減らさずに運用益で生活するのは厳しい可能性だってありますし、円安になればもっと資産が増える可能性だって残っています。
とはいえ、何よりも必要なことは種銭とリスク許容度です。
老後までに2,000万円貯めたとして、4%ルールだと80万円です。
年金がしっかりとあれば、プラス80万円でも良いかもしれませんが。年金が心もとないと80万円だと厳しいです。
したがって、自分の必要な額を4%で割り返すようなことが必要となります。
たとえば、年間200万円は欲しいなと思ったら、運用元金は5,000万円必要ってことになりますね。
運用とするにしても、まずは種銭が必要です。
投資はファンドを買えば100円からできると言いますが、毎月100円だと数千万円の資産なんて全く無理です。
全部貯金だけで貯めても良いですが、それだと現役世代の生活が苦しくなります。
リスク許容度との関係になりますが、老後に必要と思える目標額はしっかりと考えた方が良いですね。