前の記事で米国ETFの買付のことを書きました。
その前の記事でシーゲル先生おすすめのポートフォリオから、リターン補完戦略について書きました。
直近3回の記事でセクター戦略ETFの紹介をしています。今日はその2回目です。
シーゲル先生の解析から、過去に高リターンを発揮しているのは、生活必需品セクター、ヘルスケアセクター、エネルギーセクターの3セクターです。
前回に、生活必需品セクターの紹介をしました。
今回は、ヘルスケアセクターの紹介をしようと思います。
私はこのヘルスケアセクターは非常に期待しております。なぜなら、「長生きしたい」とか「キレイに見られたい」とか人間の欲望は尽きないからです。
さらに、ヘルスケアはきちんと結果を残しています。
人の寿命は数十年前に比べて格段に伸びました。これからも研究開発は進んでいくでしょう。
ただし、研究に多額の投資がかかるのも事実です。今回はその点を考慮して、ETF銘柄を選択いたしました。
ステートストリート社のXLVを選んだ理由
セクター戦略でETF銘柄を選ぶ際、手数料(信託報酬)を考慮してチョイスすると、やはりバンガード社が最有力になります。すべてのセクターで0.10%の最安値を基本としておりますので。
ただ、ヘルスケアセクターに関しては、私は構成銘柄数が非常に気になりました。
- バンガード社 358銘柄
- ステートストリート社 63銘柄
構成銘柄が何倍も違います。
これはベンチマークの対象が異なりますので、ベンチマークにピッタリ追従が基本であるインデックスファンドであるが故の違いになり仕方のないことです。
私の個人的考えとして、ヘルスケア関連の会社で上位100社以外の会社はどんな会社なのだろうか?と疑問に思いまして。
ヘルスケア分野は巨大投資がかかりますが、高利益率の商品が完成し、また特許等で巨大なリターンを得れるのが特徴ですが、この巨大投資で全くダメダメな会社も多いはずです。
インデックス投資家が全銘柄を調べつくすことに意味が無いわけで、それなら調査して、個別銘柄を買えば良いだけです。
銘柄数があまりにも多いバンガード社にとても引っかかり、ステートストリート社を選択しました。
手数料はそれほど違わない
かといって、バンガード社の0.10%がそれほど安いのか、ステートストリート社がそんなに高いのかといっても、実はそれほど変わりません。
ステートストリート社のXLVで0.14%です。
0.04%の差なら、銘柄数で引っかかるのなら、こっちにしようかと思いました。
XLVのご紹介
設定は1998年です。バンガード社よりも昔に設定されています。
設定来のリターンの情報が出ていないのですが、2017年3月現在の過去10年間のリターンは10.19%です。
さすが、シーゲル先生のおすすめセクターだけあって、良好な数値です。
あとはヘルスケア業界に期待をして待ってるだけですね。
XLVの上位10銘柄のご紹介
上位10社を示します。(カッコの中の数値は構成割合%です。2017年3月現在)
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(11.93)
- ファイザー(7.19)
- メルク(6.16)
- ユナイテッドヘルス(5.61)
- アムジェン(4.24)
- メドトロニック(3.91)
- アッヴィ(3.67)
- セルジーン(3.42)
- ブリストル・マイアーズスクイブ(3.23)
- ギリアド・サイエンシズ(3.13)
私は上位数社しか知りませんでした。(笑)
ヘルスケアってそんなものかな?と思いましたよ。結局、会社名を知らずに何らかで関わっているのかもしれませんね。
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