前の記事で米国ETFの買付のことを書きました。
その前の記事でシーゲル先生おすすめのポートフォリオから、リターン補完戦略について書きました。
今回から3記事で、セクター戦略のETFの紹介をしたいと思います。
シーゲル先生の解析から、過去に高リターンを発揮しているのは、生活必需品セクター、ヘルスケアセクター、エネルギーセクターの3セクターです。
どれから紹介しようかと迷いますが、やはり生活必需品セクターですね。
なぜかというと、配当再投資のリターン算出で、あのIBMに勝ったフィリップモリスが入っていますから。
はやりバンガード社のVDCにした
どこのETFを購入しようかと迷いました。
バンガード社か、ステートストリート社か、ブラックロック社か。
ブラックロック社経費率が高く却下。
他の2社は経費率はあまり変わらず、10年間リターンも近いのですが、やはり決め手は経費率でバンガード社にしました。
VDCのご紹介
VDCは米国生活必需品セクターの大型株、中型株、小型株に投資し、フルインベンストメントです。
経費率はさすがバンガード社の0.10%で最安値です。
設定来のトータルリターンは10.39%です。生活必需品セクターはバリュー株が多いですので、キャピタルゲイン狙いのグロース株が少ないというのが特徴かと思います。
セクターの構成銘柄は疑問がある人が多いように見受けられ、ここが一番面白いところですが、生活必需品という名称なので、いろいろと思うところが出てくるのでしょうね。
VDCの上位10銘柄の紹介
米国の生活必需品セクターですので、有名どころの会社がズラリです。(カッコ内の数字は構成比率、2017年3月現在)
- P&G(10.7)
- コカコーラ(7.9)
- フィリップモリス(7.9)
- ペプシコ(7.2)
- アルトリアグループ(6.2)
- ウォルマート(5.0)
- CVSヘルス(3.6)
- コストコ(3.6)
- ウォルグリーン(3.6)
- モンデリーズ(3.3)
正直、後半は私が知らない会社もあったのですが、ネットで調べるとやはり大企業なのですよね。
セクターを買うと分散効果が低いので、構成銘柄全体が上がったり下がったりするわけですが、セクターを3つ買っていると、セクター間の分散効果は見られます。
生活必需品セクターはディフェンシブ銘柄で構成されていますので、ナスダックが上昇しているときはIT関係のグロース株が上昇していますので、逆に下げることも多いのも事実です。
ただ、着実にインカムゲイン狙いで持つのは良い戦略であると考えており、私もポートフォリオに入れています。
あとは、分配金を再投資したいのですが、ETFの欠点でもあり、購入単位や手数料の問題で難しいのも事実ですね。
2018年から「つみたてNISA」が始まりますので、ETFの買い方に悩んでいるところでもあります。
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