相場の格言で、「遠い有事は買い、近い有事は売り」というものがあります。
米国相場は木曜日に大きく上げて、金曜日にはその上げ分を全て吐き出すほどに下げました。
その理由とされているのが、地政学リスクです。
もしかすると大きな有事になるかもしれないという懸念から一気にリスクオフに傾いたわけですね。
週末はサンデーダウの値動きを見ている限り、最近では見たことない下げとなっており、このままですと、おそらく月曜日は大きな調整になりそうな気がします。
けれども私はチャンスだと思っています。
有事によるリスクオフは、確かに短期的には大きく下げるので、ニュース的にも、自分の資産的にも、ちょっと投資を躊躇してしまうものですが、不謹慎な考えとなりますが、有事は何かと株価が上がる要素になります。
インフレ再燃というリスクは残りますが、それでも、雇用の創出、エネルギーや物品の消費には大きなメリットになります。
平和な場所に産まれたから、そのような俯瞰的な見方ができるわけですが、こればかりは運命なので何とも言えません。
先進国で産まれた身分としては、それなりに自分自身にも受けるリスクはあるわけですから、同等では比べられませんが、それが運命なので、自分の置かれた状況で一生懸命に生きるしかないわけです。
それは置いておいて、株式投資という面で考えると、いま騒がされている地政学リスクは買いと判断して良いと思っています。
実のところ、最近の米国経済が好調だったのも、長く続いている地政学リスクが効いているという話もありました。
それだけ経済的にもプラスに働く側面があるということです。
悲観的にリスクオフになっている状況というのは逆にいうと入るチャンスなわけです。
■2244と2869
地政学リスクによってリスクオフになっている情報を知ったのが、米国市場が閉まった後の土曜日の朝だったので、金曜日の米国市場では買いませんでした。
それよりも、木曜日の上げを全て吐き出したので、木曜日のリスクオンが騙しだったのかという印象でした。
けれども、これが地政学リスクによる下げだったのなら話は別です。
月曜日からは買っていきたいと思っています。
とはいえ、ここ最近、投資信託以外にも、様々な日米の両方の市場で売買をしてきましたが、やはり日本市場の方が売買はやりやすいです。
理由は2つあり、1つは日本の日中なので操作がしやすい点、2つ目が米国市場中は動きすぎるので日本市場で米国ETFを買う方が買いやすい、この2つです。
私が買うとしたら、日本市場で2244の米国指数のETFを買うのが中心となるのですが、ちょっと気になっているのが、2869のNASDAQ100のレバレッジ型です。
このETFはレバナスのETF版なので、2倍のレバレッジがかかっているのですが、これが何で良いと思っているのかというと、レバ型である点、そして為替ヘッジがあるからです。
もちろん、レバレッジは2倍で動くのでブル相場ではかなりの威力を発揮します。
逆に逓減リスクがあるので、ヨコヨコや下げ相場ではかなり弱いです。
これもリスクはあるのですが、資産を増やすには使い勝手のよいツールです。
これ以外にも、為替ヘッジが効いているのが良いのでは?って思っています。
■為替ヘッジは意外と使える理由
今のドル円相場ってどっちに行くか、良く分かりません。
これが投資信託で一括投資を躊躇してしまう原因なのですが、円安で高値掴みをしてしまう可能性があるわけです。
そうなると、この為替ヘッジという仕組みはかなり有効に使えます。
もし介入があったり、米国の利下げがあったりで、円高に振れた場合でも、為替ヘッジがあれば円建てではマイナスにならないです。
もちろん、日米金利差の負担は必要ですが、それでも、140円台を下回るくらいになれば、それでペイできるくらいの負担です。
だから、株式相場の上げだけに期待して、為替が良く分からないという場合には、為替ヘッジタイプは選ぶ価値があると思うのです。
私はどうるのか?って話ですが、まずは月曜日の日本市場の米国指数ETFに買いを入れたいと思います。
月曜日の米国市場を見てからでも良いかなと思いますが、おそらく、すでに先物で織り込んでいくので、日本市場のETFでも十分に反映されています。
余裕資金全額までは行きませんが、先ほど紹介したテック20の2244と、レバナスの2869に少し大きめの買いを入れていきます。
月曜日の米国相場でさらに下げた場合には、さらに火曜日に買い増ししていく形を取りたいので、全額は投入しないで行こうかと思います。
逆に戻して上がっていく場合には、買い増しはしないで、そのまま保有していきます。
購入した金額よりも下がった時に買い増しする感じですね。
私はスポット投入する場合でも一気買いはしない方針でやっています。
何よりも長く続けることが大切なので、リスクを取り過ぎるのは逆に危ないですからね。