このブログで何度も書いてきたことですが、高校受験での内申点は非常に重要です。
最近の特進コースなどでは、当日点のウエートを大きくして、内申点のウエートを小さくしている高校もありますが、それでも、内申点を無視するわけにはいかないのです。
実際に、娘が今通っている高校の同級生でもこのような事例がありました。
ある中学の同級生、当日点で自分よりも良かった生徒が不合格になってしまっているのです。
それはまさしく、内申点の差です。
内申点で最終的に逆転が起きてしまっているということなのです。
中3年間の取り組みの結果が内申点ではありますから、内申点の点数は3年間で作り上げるものです。
3年間って短いようで長いので、途中でやる気がなくなる時期もあると思うのですが、実際にはこの内申点で合否が逆転する事実があるのです。
だからこそ、内申点は大切にしてほしいと思っています。
とはいえ、内申点って平等性に欠けるんですよね。
学校の先生によっても評価の付け方って違いますし、それが学校内の周りの同級生によっても変わってきます。
もちろん、学校間の内申点の格差もあります。
だからこそ、内申点で不満が溜まってしまって難しいのですが、ここは受験のためだと割り切ってやってほしいと思います。
■通知表の評定にこだわって欲しい
内申点に関しては、様々な憶測があるのも事実ですが、内申点に直結するのは確実に通知表の各教科の評定です。
たまに、部活をやっていないととか、委員会や生徒会に所属していないととか、PTAにきちんと入っていないとというように間違った情報があるのですが、もちろん、先生も人間なので印象点はあると思います。
けれども、確実にいえるのは、各教科の評定をそのまま内申点にするのですから、各教科の定期テストで良い点を取ること、提出物をきちんと出すこと、そして、授業態度をきちんとすること、これが基本中の基本であり、間違いなく言えるのは、定期テストで90点以上とらないと評定5で無かったとしても文句は言えないってことです。
いくら提出物をきちんと出していても、授業態度が良くても、結局のところは定期テストで決まります。
なので、定期テストで90点以上をどの教科も取ることが重要で、これは副教科でも変わりません。
定期テストは標準的に年間5回、3年間で15回あります。
もしかすると、3年生は4回って学校もありますが、学校によっては夏休み明けテストなどを実施しているところもありますから、毎回のテストを真剣に全力でやらないといけないのです。
■親の直接的なサポート
本人が努力するのは当然ですが、実は親のサポートが重要だったりもします。
親の何が大切なのかって話ですが、1つに、中学3年間は定期テストを中心とした家庭の過ごし方をしてあげることです。
親にも仕事があったり、プライベートがあったり、息抜きがしたいとか、イベントがあるとか、様々な事情があるでしょうが、子どものことを思うなら、定期テストの日程や各種テストの日程は配慮してあげなくてはいけません。
これが第一条件であり、内申点は本人だけの問題ではなく、家庭で達成させるものなのです。
そして、もう一つ大切なことは、三者懇談では本気で挑むってことです。
人間って他人に忖度するので、先生との三者懇談では、様々な思惑があって、言いたいことも言えない状況になるかもしれませんが、何より大切なのは子どもの進路ですから、言わないといけません。
評定に不満があるのなら、それを言ってあげるのが親の役割です。
各高校の入試制度によって点数配分は変わりますが、その内申点の評定1によって、合否が変わるってことがあるのなら、親の役割は一つでも良い評定を貰うってことです。
本人の努力も必須ですが親のサポートで評定を上げることだって可能です。
親の立場として、子どもの受験に向けて直接的に関与できるのは、内申点に直結する通知表の評定だと思っています。
もちろん日々の生活習慣や学習環境を整えるのも必要ですが、それ以上に3年間を通じて親がしっかりと子どもの内申点に向き合うことが必要です。
当日点のウエートが大きいからと諦めたり、油断してしまったりすると、足元をすくわれかねません。
受験は当日だけでなく、1年生の最初の中間テストから始まっているということです。