今日から12月。師走です。
昨日の11月最終日には、NYダウが24,000ドルを大幅に超える状態の取引になったようで、ここまま行くと、今年の上げ幅は凄いことになりそうですね。
やはり今年の注目は、「米国税制改革法案」に集約されてそうです。うまく法案可決になれば良いのですが。
日本にとって好都合なのが、この税制改革法案の可決見通しによる米国株式市場が好調である上に、円安ドル高になる状況が揃っているということです。
米国株式に投資していると、為替の影響が非常に大きいことが実感できます。
売却するタイミングでないと利益・損失は当然確定はしませんが、時価総額を日本円で確認する際には、為替の上下で含み益が異なってきます。
■12月の米国FOMCは利上げ確実!?
12月のFOMCでの利上げが確実な見通しとのことです。
11/29に発表された米国GDPが+3.3%で速報値から上方修正されていることにより、米国の経済状況が絶好調だと再認識できたようです。
さらにイエレン氏が「利上げが適切」と言ったことからも、12月のFOMCでの利上げ期待が高まったようです。
これまでと同じ利上げ幅だと、0.25%の上げ幅になるのでしょうか?
2018年2月からはパウエル氏にバトンタッチですが、「緩やかな利上げ」を言及されているようなので、来年も政策金利が上がることが示唆されます。
急激な利上げはリーマンショックのようなことが起きる懸念がありますので、本当に緩やかに利上げされていくでしょうね。
あとは、投資家が、好調な経済状況の指標vs利上げによる企業業績悪化見通しをどのように天秤にかけて判断していくかでしょうか。
景気は循環しているといいます。絶好調がいつまでも続くわけではないと思っています。
経済低迷の底をどこまで小さくできるかが「緩やかな利上げ」にかかっています。
■米国税制改革法案の可決による効果
米国税制改革法案に関しては、私は内容をよく理解していませんが、株式市場への影響のポイントが2つあるようです。
- 法人税の引き下げ
- 海外に滞留の利益税の引き下げ
法人税の引き下げは以前から言われているとおりです。
先日の記事で書きましたが、法人税引き下げにより、GDP引上げ効果があると書きました。
年々GDPの引上げ効果は小さくなるとの予測ですが、まだ始まっていない状態でコレです。
「噂で買って、事実で売る」という格言どおりのことが起きるかも、起きないかも。
海外に滞留している利益税に関しては、米国企業がグローバル企業なので、海外での利益が大きいそうです。
例えば、コカ・コーラの企業なんて、海外での売り上げの方が圧倒的に大きいですからね。
米国外での利益を米国に戻すことが容易になると、米ドル買いが発生してくるとのことですが、それが何故だかイマイチ分かっていません。
もう少し、私自身が勉強が必要だと考えています。
■日本企業が活性化することで
米国税制改革法案は、良く分からないこともありますが、日本国内の株式市場には好材料のニュースばかりです。
外需に頼っている日本企業が多いので、ここで日本が活気付くと良いことです。
日本企業の業績も好調なので、日経平均のPERから、今の日経平均株価が引上げられているようです。
米国株式市場が好調であることだけでの日経平均が引き上げだったらあまり都合は良いように思えませんが、円安ドル高をきっかけに利益アップにより好調を維持できると良いと思います。
ここまで書きながら、私自身は日本企業の株は少額しかもってなく、昔から所有している「イオン」と「持株会」、そして「ひふみ投信」にお任せとなっています。
私自身では投資の側面では効果は小さいのですが、日本企業が活性化することで、勤務先の業績が好調であることは歓迎です。
勤務先が不況になると投資が目減りする可能性が高まりますし。
■調整トリガーは?
ところで、この前の記事で、バフェット氏の投資会社のバークシャーの現金比率について書きました。
現金比率が高まっているということはバフェット氏は過熱気味だと思っていると書きましたが、私も若干思っています。
何かがトリガーになって、大きな調整にならないかと思っているのです。
今年がこの調子でいくと大幅上昇の年になるので、2018年はどうなるのかな?と思います。
調整が来るトリガーとして私が考えているのが、
- 地政学リスクの緊張が高まる
- ビットコインの大暴落
- インデックスファンドのかい離率拡大による信用低下
様々な人の意見を聞いたら、他にもトリガー懸念材料があるような気がしますが、弱小投資家が私が考えるのはこの3つです。何の根拠もないですけどね。
今日の記事は少しネガティブな発想となってしまいました。
基本は株価が上がってくれることは歓迎なのですが、どうも急激に上げていることに、ビットコインを含めて気になっているところです。
ただ、含み益が増えることは非常に嬉しいことですね!