今年、最後の記事になります。今年はブログを立ち上げた年です。
6月頃に、急に「ブログをやろう!」と思い、最初は何を書こうかと考えながら、自分のスタイルを構築していきました。
「投資」という概念には、個々で思うものが違うと思っています。
「投資=お金」という一般的な考えに加え、「投資=子育て」というジャンルも私にとっては重要でした。
ブログを始めた頃は、実はマネー投資に関してより、日常のことを中心に記事にしようと考えていました。
蓋を開けてみると、ほとんどの記事はマネー投資に関することになっています。
私自身の発見としては、「自分って、意外に毎日、マネーに関する情報を取っているだな」と感じたことです。
そして、会社内の同僚・上司と話していると分かるのは、「人は意外にお金の話はしたがらない」ということです。
さらに、持っている情報は意外に「少なく」、「薄く」、「表面上」だけのものであるということです。
ブログというものは、基本的には一方的な情報発信となります。
やはり、書く側・読む側にとって、情報を取って、整理して、自分で考え、解釈して、納得して、間違えて、意識して、行動して・・・というものの繰り返しだと思います。
ブログを通じて、世の中で、少しでも私と同じ考えや悩みを持っている人に、何らかの情報発信ができればと考え書いています。
ブログ記事の場合は、会社と違って、スポンサーがある訳ではないので、ストレートな思いを書くことができます。
反面、個人の考えで書いているので、少々間違った情報を発信している可能性もあります。
気づいた時には修正を入れるようにしていますが、気づいていない事例もたくさんあると思います。
その点はお詫びしなくてはいけませんが、無料の情報ツールだということで勘弁いただきたいです。
ただ、私が記事を書く上で意識しているのは、正論を語らないようにしているということです。
何が正論か?と言われたらそれまでですが、一般的に正しいといわれていることができない、自分流で進む、だから人生は楽しいわけです。
そして、人間だれしも、あまのじゃく的な要素があると思っています。
そんな考えもあるんだ・・・という軽い気持ちで読んでいただければ幸いです。
■「貯蓄から投資へ」が進むのか
前置きが長くなりました。本日は今年最後ということで、何を書こうかと考えていました。
やはり今年はマネー投資の1年でしたので、そのことについてデータを示しながら、1年の総まとめを書きたいと思います。
数日前の記事で、日本銀行調査統計局が出している「資金循環」という資料について書きました。
この資料の中のデータを抽出すると、家計の金融資産は2017年6月末現在で、下記のようになっています。
金融資産計 1,832兆円(2017年)
- 現金・預金・・51.6%
- 債券・・・・・1.3%
- 投資信託・・・5.5%
- 株式・・・・・10.4%
- 保険・年金・・28.4%
- その他・・・・2.8%
では、21世紀初旬の2000年の個人金融資産の総額はどうだったかというと、下記のとおりです。
金融資産計 1,409兆円(2000年)
- 現金・預金・・53.9%
- 債券・・・・・3.4%
- 投資信託・・・2.4%
- 株式・・・・・8.6%
- 保険・年金・・26.7%
- その他・・・・5.1%
どうでしょうか?ある意味で驚かないでしょうか?
17年で金融資産は400兆円増えています。
しかし、投資の比率はほとんど変わっていないのです。
投資信託の比率が2倍になっているので、比率が増えたといえば増えているのかもしれませんが、これでは増えたに値しないでしょう。
現金・預金比率は変わらず50%超の状態が続いているわけです。
前の記事でも書きましたが、2008年頃のリーマンショックの時期でも金融資産は減っておらず、毎年増え続けています。
日本人は不況に強いってことでしょうか?
不況になると我慢できて、消費を抑えて、金融資産を増やすことができるということでしょうか?
■「貯蓄から投資へ」のツールがたくさん
政府が、「貯蓄から投資へ」という目標を掲げて、「NISA」、「iDeCo」、「つみたてNISA」というツールを投下して、投資への意識を根付かせようとしています。
私の感覚では、消費を抑えている日本では、日本国全体で経済が発達するか?と言われたら、NOだと思っています。
投資をして、資本主義社会で揉まれて、技術革新が生まれることが重要かと思います。
投資の方法は国が用意してくれています。
あとは個人が変わるのみなのですが、なかなか前に進みません。
その理由の一つに、「後押ししてくれる人が少ない」ということだと思います。
冒頭で少し書きましたが、「人は意外にお金の話はしたがらない」ということです。
どうしたらいいのか?と悩んでいても、相談できる相手がいないのです。
結局は、家計診断をFPに依頼して、どうしましょ?とアドバイスをもらっている記事を見かけますが、あの家計診断で何が分かるの?というのが私の第一印象です。
理由の一つに、全資産を把握していないし、公開していないからです。
さらに、その人の資産運用に関する価値観が書かれていません。積極派なのか?慎重派なのか?なにも分からないです。
その家計診断の回答を見ていると、それこそ表面上の正論にみえます。
一般的には負債を減らすことがリスクを減らすことになります。
運用をしている人にとっては当たり前の概念です。
でも逆に、家庭における負債は本当に悪でしょうか?
■「貯蓄から投資へ」の自分流を探す
投資に関しても、インデックスファンドとアクティブファンドがあり、国内と海外、株式と債券とリートや金など、商品は多数にありますから、組み合わせは無数です。
表面上の正論だと、「インデックスファンド中心の株式と債券で組み合わせて、株式は国内外、債券は国内債券でポートフォリオを組む」ということになるでしょう。
でも、これなら何も面白くないです。私のブログも薄くなります。
しかし、ここにあまのじゃく的な要素が加わることで、自分流の投資スタイルが探せてくるのだと思います。
家計診断も同じだと思います。
個々の家庭で事情も違えば、見ることができる資産だけでなく、「家庭の方針」がとても重要だと思うのです。
当ブログでは、「教育投資」に関しても書いていますが、「教育に多額のお金をかけていけない」なんて誰が考えたのでしょうか?
私はそれによって自分が心地よく生きていけるのであれば、教育主体の家庭でも全く問題ないと思っています。
投資という括りのなかに、私は「マネー」と「教育」という、2つの大きな柱について記事を書いています。
どこかに同じ悩みをもって、答えを探している人に、少しでも参考にしてもらえれば嬉しいです。
まあ、一つ言えるのは、「参考程度」であって、「答え」ではないこととですね。
今年もあと僅かですが、年末の大掃除でもしながら、家族サービスも今を楽しむ一つなのかな?
では、良いお年をお迎えください!