なんでも道しるべ

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【資産運用は五原則?】運用商品に債券を入れることが本当に良い投資方法なのか

資産運用の基本は、長期・分散・積立の三原則だと言われます。

それに加えて、納得と継続、この2つが重要だと私は感じています。

いくら積立をやっていても、自分自身が納得していない商品に継続は難しいです。

継続できていないと、下がった時にドルコスト平均の恩恵を受けることが出来ないですし、利益確定という売却をやっていると複利の効果を失う危険もあります。

なので、私は個人的には、長期・分散・積立・納得・継続の五原則が資産運用には重要だと思っています。

ここで議論がしばしば起きるポイントがあります。

それが「分散」です。

分散と言われていると、日本株だけでなく、米国株を混ぜるとか、米国のS&P500だけでなく、全世界株の指数にした方が良いとか、そのような分散だと思われがちですが、マネーの専門家に言わせると、それは株式という中の分散であり、真の分散にはなっていないと言います。

本当の分散は、アセットを分散するということなので、株式だけの投資ではなく、債券を入れるとか、リートを加えるとか、コモディティや金を含めるとか、そのような分散ってことですね。

分散をするメリットは、リターンを高めるのではなく、リスクを分散させるということです。

例えば、株価が下がっているときでも、債券価格があがるのであれば、自分の資産額としては少しマイルドになります。

リスク資産に悪影響がある事態が起こった際には、金に資産が逃げてくるので、元々金を持っていれば、それもリスクとしてはマイルドになるということです。

そのリスク分散の精度は、各アセットの相関係数を見れば分かりやすいと言われています。

相関係数が-1同士のアセットを組み合わせれば、理論的にはリスクが無くなって、リターンだけを享受できるという神がかりな運用ができるということです。

まあ、実際にはそんな相関係数-1同士のアセットなんてありませんけどね。

それでも、マネー投資や資産運用をアドバイスすることを仕事にしている人間は、このようなアドバイスを頻繁にします。

それが正しい運用法だと言うのです。

でもね、でもね、ちょっと待ってほしいんですよね。

分かっているんですけど、それって資産が数億あって資産を守る運用をしたい場合の戦略だと思うんですよね。

こんなことをいうと、資産が数億でも資産が100万円でもやることは一緒だと言われるんですが、私はそうは思っていません。

だって、資産増やしたいですし。

ハッキリ言って、リスクを下げる組み合わせって、理論的には確かにそうかもしれませんが、感覚的にはあまりリスクを下げているとは感じないですよ。

■株式と債券はマイナス相関だけど

資産運用って、基本は株式投資を中心に組み立てる人が多いはずです。

その中で、まずは国内投資に対して、米国や他の先進国、新興国の株式をどのように組み込んでいくのかを考えるのです。

米国に全てを賭けるってのも実績や人口増の観点からは間違ってないと思いますし、株式内の分散をしたいのであれば全世界株に投資しても良いと思います。

日本株式を何%にするのかも結構重要で、私は日本は将来的には経済成長が低いと考えていますので、あまり好んでインデックスを入れないです。

アクティブ投資なら日本株はありだと思っているうえに、そもそも、日本円で貯金していますし、仕事先からも給与も日本円ですからね。

十分に日本株や日本円のリスクは取っていると思っています。

なので、投資先としては、米国株中心に、全世界やインドなどの新興国を混ぜていくっていう戦略を取っていっています。

このような分散に対して、専門家の意見では、債券を組み込まないと真の分散にはならないので意味がないと言われます。

確かにそうかもしれませんが、債券って日本債券を買うのであれば、相関係数はマイナス方向にリスク緩和してくれますが、日本債券自体が信用ならないので、米国債券などを持とうとおもうと、米国債券も金利によって価格は変動しますし、そもそも為替の影響も大きいですからね。

他国の債券のリターンを考えると、為替のことを考えると、意外と意外、そんなにリスクは小さくないんですよね。

タイミングが悪ければ為替でマイナスをかなり被ってしまい、なかなか戻ってこないことも大いにあり得ます。

それでも、分散のために債券を入れるのか?って話です。

■自分が納得しないと継続できない

私はリターンが小さく、為替の影響もそこそこあるのだから、他国債券をあまり持つ気がしません。

もちろん、日本債券なんて、もっと信用できないから持つ気ないですし。

そこで私が導き出した答えは、リスクを抑えるのはやはり日本円でやるべきではないかということです。

株式に投資しながら、リターンに対しリスクが大きいと感じたら、アセット配分として日本円で緩和させるということです。

単純に貯金を持っておくということです。

そもそも、リターンとリスクの関係でそんなに債券を入れるのが魅力的なのであれば、債券を入れることを目論見書に含めたアクティブファンドがたくさん出てきても不思議ではありません。

なぜ入れないのか?というと、単純にリターンに対し効果が少ないからです。

債券なんかに入れるなら、しっかりと株式で運用してくれよ!って言われるからですね。

結局、専門家の意見なんて机上の空論だと思っています。

実際に自分のお金を市場に投入するのなら、その辺りは自分で納得できる投資で無ければ継続は難しいですから。