非常に残念なことがあり、せっかくの投資機会を止めざるを得ないお知らせがあります。
以前の記事で、THEOがdポイント投資サービスをやっていることを紹介しました。
実際のお金を投資に回すのでなく、dポイントなので比較的投資に対するハードルが低くなると感じており、紹介しました。
また、私自身もdポイントを投資できるのは非常に好都合であり、投資は楽しいので、THEOのサービスを使っていました。
しかしながら、先日、思いがけない改悪を実体験してしまい、THEOのdポイント投資サービスを止めようと決意しました。
その内容について紹介します。
■即時引き出しが出来なくなった
結論から書くと、今回、改悪を実体験してしまった内容は、「dポイントの即時引き出しが出来なくなった」ことです。
この「即時引き出し」は重宝していました。
買い物やイベントなどでdポイントを使おうと思うことがあります。ただ、その使う機会をあらかじめ予想できるかというと、それは難しいものです。
なぜなら、dポイントで支払える場所は限られていますし、予想して引き出していると運用の機会損失につながりますから、できるだけ運用の場に置いておきたいと思っています。
この即時引き出しが出来なくなったことを知らなかった私は、dポイントを使って、イオンシネマの映画チケットを買おうとしていました。
これまでは即時引き出しが出来ていたので、チケット購入の列に並んでいる途中に、dポイントをTHEOの投資サービスから引き出し、dポイントの残高をチケット購入代金まで増やして、映画のチケットを購入していました。
しかしながら、引き出し操作をしても、一向にdポイントの残高に反映されないのです。
困った挙句、何かの不具合かな?と思い、その時は他の支払い方法で払いました。
「dポイントとオーナーズカードを使ってイオンシネマで映画を安く見る」というのは我が家の楽しみだったのですが、それが出来なかったのです。
■以前は即時反映だったけど
何かの不具合かな?と思いながら、THEOの画面を確認していると、「準備中」という表示があったので、システムが何かを準備していてdポイントの即時引き出しが出来なくなっていたのだと楽観視していました。
けれど、後から、THEOのdポイント投資のQ&Aである「よくある質問」を確認していると、即時反映するという記載は無くなっており、反映までのスケジュールが記載されていました。
あれ?以前は違ったよな?と思いながら、自分自身のブログ記事を見ていると、やはり以前は即時反映だったのです。
【厳選Q&A一覧】dポイントを「THEO」で運用するときの疑問を解消! - なんでも道しるべ
今回、Q&Aから、引き出し指示を出した際の反映スケジュールが図示されていましたので、引用しておきます。
こんなふうに変わっているなんて知らなかった・・・。
■即時はTHEOの運用に合わないのか
この即時引き出しができないことは、私の感覚ではかなり致命的な改悪です。
ポイントは使いたいときに使えなければ意味がないからです。
予定を立てて引き出せばいいじゃないか?と思われるかもしれませんが、それを忘れて出来なかったときは、結局、ポイントを使う機会を損失してしまいます。
この即時反映というのは私によっては重要なユーザーフレンドリーの一つだったのです。
即時反映がなぜ出来なくなったのか?と疑問に感じていますが、推測ではありますが、THEOが損をすることが増えたのでしょう。
THEOの投資先は、ETFや投資信託ですから、即時反映されてしまうと、基準原価の日次変動に対して損をするケースが出てきたのだと思います。
運用者にとっては、即時反映が出来るのであれば、例えば、基準原価が反映される前や、先物の変動様子をみながら、投資への出し入れが出来ることになります。
私はそこまで緻密な出し入れはしていませんでしたが、強者はそこの出し入れで儲けていた人がいたのかもしれませんね。
■投資の原点は長期運用であり、ポイント投資は合わないのか
もう一つ、dポイント投資サービスを止めようと思ったのは、投資の原点は長期運用だと再認識したからです。
dポイントは使う機会を探りながら使っていくべきものです。
ポイントを使おうと思った時期に、運用損益で損が出ていると、引き出しに躊躇してしまいます。
人間心理なのでそれは仕方ないことです。
積立投資であれば、損が出ていても、基準原価が安くなっているわけですから、安く仕込めるチャンスと考えることができます。
その考えの原点は、「投資は長期運用であり、基本的には引き出しはしないで資金投入していくもの」という思いがあるからです。
したがって、引き出して使うことを前提にしているdポイントを投資や運用には適してないと思ったのです。
THEOとドコモが共同して手掛けるdポイント投資サービスですが、利用者の使い方や投資への考え方によっては、良いサービスでもあり、使い難いサービスでもあります。
投資を始めるきっかけには非常に良いツールではありますが、使い方を考えて利用したいものですね。