英検が2024年からリニューアルされるニュースが出ました。
我が家では中3の娘が英検準1級に挑戦中で、2023年の間に合格できれば良いのですが、ちょっと難しいかもしれないなと感じています。
英検が高校受験の点数に読み替えてくれる地域であれば、もっと気合いが入っていると思いますが、そのような地域でもないので、毎年3回ずつ受験しています。
もちろん合格できれば良いですが、合格・不合格よりも、毎回受験することで、常に英語というものを意識して生活してほしいという想いがあります。
英検を常時受験していると、日頃の英語に対する感性も変わってくると思いますし、普段の英語の授業などから英検に少しでも効果があるものは自然と吸収してくれるのではないかと考えています。
TOEICと違って、英検は一度合格すれば一生涯使えるようになっています。
大学受験などでは過去2年のスコアという形になっていますが、やはり合格できると自信というものが付いてくると思いますので、英検に挑戦する姿勢は重要かなと思います。
リニューアルすることで、これから英検を考えている人には影響があると思いますから、勉強するうえで意識はしておく必要かあると思います。
2024年ということで、これで英検関係の書籍はまた忙しくなりますね。
予想問題とかを作らないといけないですからね。
■各級の変更点まとめ
2024年から英検がリニューアルされるということで、何が変わるのかを簡単にまとめておきます。
変更されるのは、1級~3級までの級で、4級・5級はこれまでと同じです。
【1級】
ライティングが1題から2題に増え、要約問題が加わる。
それに伴い、リーディングの語彙問題・長文問題の設問数が一部削除される。
試験時間は変更なし。
【準1級】
ライティングが1題から2題に増え、要約問題が加わる。
それに伴い、リーディングの語彙問題・長文問題の設問数が一部削除される。
スピーキングの問4で、話題導入文さ追加され、設問が長くなる。
試験時間は変更なし。
【2級】
ライティングが1題から2題に増え、要約問題が加わる。
それに伴い、リーディングの語彙問題・長文問題の設問数が一部削除される。
試験時間は変更なし。
【準2級】
ライティングが1題から2題に増え、Eメール問題が加わる。
それに伴い、リーディングの語彙問題・長文問題の設問数が一部削除される。
試験時間は75分から80分に延長。
【3級】
ライティングが1題から2題に増え、Eメール問題が加わる。
リーディング設問数の変更はなし。
試験時間は50分から65分に延長。
一番影響を受けているのが、準1級でしょうかね。
その次に影響が大きいのが3級のような気がします。
■現状のライティングゲーを打破
大学受験で4技能試験のスコアと導入しようかという話になった時、英検ではライティングのスコアが他のスコアと同列に扱われるようになりました。
そのため、ライティングは1問だけだったのに、スコアはリーディングやリスニングと同じという、ちょっと歪な状況になっていました。
というのは、ライティングでスコアを稼げば合格できるが、ライティングで落とすと挽回が難しいという状況になっているのです。
実際、娘も準1級には何度も挑戦していますが、ライティングの評価が良いとスコアが爆上げします。
なので、ライティングでスコアを稼ぐことが必須となっているのです。
おそれく、これに問題意識があり、ライティングの問題数を2問に増やしたのだと思います。
ライティングって、他人に採点してもらって、採点基準が良く分からなかったので、2問に増えるということは、リスクが軽減されて良い方向ではないかと思います。
■英語力がある人は変更1年目に積極的に受験しよう
ライティングが2問に増えたことで、3級を除いて、リーディングの設問数が減ります。
これも確かに、リーディングの問題が多かったのも事実です。
娘自身も、リスニングを解いて、ライティングに時間が取られたら、リーディングが終わらないって言っていました。
ライティングが2題に増えるけれど、実質2級以上は時間が伸びないので、結局はリーディングの時間が無いかもしれませんが、それでも、問題数が減るのは良い事かなと思います。
もう一つ、微妙な変化が出たのが、準1級のスピーキングですね。
こちらは、問4だけに話題導入文が追加されるということですが、これは2級までは設問が長かったんですが、準1級は短かったことに対する調整だと思います。
これまでは、準1級はリスニング力があるということになっていましたが、S-CBT試験が導入されているので、リスニング力が無くてもスピーキングを受ける人が出てきましたからね。
これらの変更点を見る限り、中学生の最初の目標である3級と、大学受験に向けた一つの目標である準1級への影響が大きいような気がします。
英検は合否が出るものなので、学生にとっては受験しやすいものですし、目標としやすいものなので、2024年になっても、この変更点に躊躇せずに取り組むべきかと思います。
というは、ライティングが導入された時に起きた現象ですが、最初の1年間は英語の力がある人は受かりやすくなります。
おそらく、対策を取ってくる学生が少ないことで、スコアが出やすいのだと思います。
英語力がある人は積極的に早めに受けた方が受かりやすいのではと考えています。