なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

【アベノミクス終焉】若者が投資しないのは日本社会の未来に希望がないから

日本人の資産形成は、投資よりも貯蓄が中心であることは明確です。

貯蓄とは預金や積立型の保険などの予め決められた利子をもらうことを目的とし、いわゆるお金に働いてもらうという商品でないものです。

一方、米国を中心とした欧米では、投資を中心とした資産形成をすることが根付いています。

先日の記事でも書きましたが、日本の年金制度は破綻寸前で、税金投入が前提の制度になりつつありますから、政府は躍起になって、投資を進めてきます。

節税なども組み込んで、資産形成を投資でやってもらいたいと願っていると思いますが、その制度もむなしく、まだまだごく一部の限られた人しかやっていません。

昔から投資をやっている人は継続していますが、それでも趣味程度やお小遣い程度の投資をやっているレベルの人が多く、家計の資産形成を投資中心でやっている人はかなり少ないです。

したがって、国民のマインドがいまだに現金中心の預金や貯蓄型保険がベースになっています。

運用会社は、マインドを変えるプロモーションを一生懸命やっていますが、投資の意味を教えたところで、これまで貯蓄型のマインドの人の心に響かないのです。

なぜなのか?

それは、投資という行為が敬遠されているのではなく、日本の社会の未来に夢や希望が無いからだと私は思うのです。

■本来なら投資は若い世代がやるべき

社会人の中でも、老後が目前のお金に余裕のある世代と、子育て真っ最中の世代、社会人なり立ての若い世代があります。

老後が目前のお金に余裕のある世代は、実は投資に積極的です。

子育てもひと段落して、老後に向けてできるだけ資産を増やしたいと思うからです。

晩婚や子どもを産んだ年齢が高い場合は、60歳前後でもバリバリ教育費がかかっている人もいますが、早くに結婚した場合は50代半ばでひと段落しているケースもあります。

こうした人達には投資中心とした資産形成の話は。心に響きやすいのですが、大きなデメリットとして、老後までの時間が短いです。

せいぜい10年くらいしかありません。

一方、本来なら、社会人なり立ての若い世代か、子育て真っ最中で子どもの年齢が小さい世代に、投資をやってほしいのですが、実はこの世代にはあまり響きません。

それは何故でしょうか?

■投資が敬遠されるのは日本社会の未来が不安だから

若い世代に投資を勧めても響かない理由のは、デフレ社会で、日本国内の会社が全体的に衰退していっているからです。

デフレはもう30年以上言われていますので、耳タコ状態だと思いますが、物の価値が下がってお金の価値が上がっているということです。

全ての物の価値が下がっているわけではなく、昔より値上げした商品もありますし、内容物が減少している物もありますから、サイレント的に物価が上がっている商品もあります。

しかしながら、社会全体としてはデフレとなっており、少し我慢すれば安い物で生活できてしまう時代になりました。

これは、お金を貯めておけば、今後の生活も支障ないと思ってしまうのです。

さらに、日本国内の企業が衰退してきています。

働き方改革と言われるのは、無駄な労力にコストをかけているからで、固定費削減と言いながらも、労働量は下がっていません。

それは、効率の良い生産やサービスをしていないのにも関わらず、会社の業績も上がらないので収入も増えないですから、今の若い世代の労働者はやる気を無くしています。

収入が増えないから、消費が増えない、ゆえにデフレになっていくという構図です。

これは、元凶がどこスタートという議論ではなく、改善できるポイントから手を付けないといけません。

だから、投資なんてやっても資産は増えないと思えるから、投資に積極的になれないのです。

■いずれ貯蓄や投資などと言ってられない時代が来るかも

本来なら日本国内の企業に投資をして、国全体として資産を高めて、インフレ構造を作るべきなのですが、国内企業を全体的にならすと衰退している(ように見えてしまう)から、投資が怖いとなります。

企業を厳選すれば、国内でも勝っている企業もありますから、そこに投資をしている人なら、資産が増えるでしょう。

しかしながら、自分で投資を勉強するほど時間のある人はいませんし、そんなことに興味がある人もごく一部です。

投資の基本はインデックスファンドで、何も雑念を入れずに資産形成をしていきながら、状況に応じて自身の趣味や応援の意味を込めて個別株を買うのがベターだと思います。

でも、日本全体を平均すると企業は衰退しているように見えるので、意気込んでインデックスファンドを買う人が少ないのも頷けます。

人口減少、少子高齢化。

日本の企業が衰退していく原因はここにあります。

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島国の平穏な安全や治安をとるか、社会全体の活気や底上げをとるか、これは政府の政策だけなく、我々日本人が個々で考える必要があるのです。

日本人は鎖国を経験した閉鎖的な人種ですので、社会全体で人口下降カーブを睨みつつ、皆で渡れば怖くない戦法になっているのだと思います。

けれども、このままいくと、投資や貯蓄などと資産形成の種類を議論するレベルではなくなります。

本気で、社会全体が盛り上がる方法を考えるべきだと思いますけど、どうすればいいのかなぁ?