日米の市場が揺れているような感じがします。
週末の金曜日から様々なショックが起きました。
これは市場のボラティリティが高くなると思いますし、経験的に素人が下手に資金を出し入れすると、無駄なリスクや損を被ることになるような感じがします。
こういう時こそ、動かずに、市場の流れに任せるのが良いかと。
■日本の政府が動いた
金曜日に日本政府に衝撃が走りました。
菅首相が次の自民党総裁選に立候補しないということです。
これにより、自動的に内閣総理大臣も任期で辞めることが決定したことになります。
このニュースに動いたのが株式市場でした。
昼前に速報が流れましたが、これにより日経平均225が一気に上がりました。
上がり方が尋常では無く、全ての陰線を包み込むような陽線でしたので、市場のトレンドが変わったことになります。
自民党総裁選から、次の総理大臣と内閣の確定までは、上昇トレンドになりそうな予感もします。
ただ、総裁や総理大臣が変わったからといって、コロナウイルスが消滅するわけではなく、リーダーの資質によっては、また株価が急激にショックを受けるでしょうね。
私はその可能性が高いと思っており、自民党の顔が変わったとしても、次の衆議院選挙では自民党は議席を減らしますから、経済にとってはちょっと微妙な気がします。
もし、与党過半数割れになってしまうと、もっと大変なことになりそうです。
ですから、今、日本株を持っている人はラッキーですが、ここから突っ込む人は要注意ということになりますね。
とはいえ、利益確定はちょっともったいない気もします。
どのようなポートフォリオにするかは、自己責任で判断しましょう。
■米雇用統計はサプライズ
金曜日は米雇用統計の発表でした。
ここでもネガティブ?ポジティブ?サプライズがありました。
市場予想の75万人に対し、結果は23.5万人でした。
先月は94.3万人の修正結果なので、一気に70万人もマイナスになったことになります。
さらに、市場予想との大きな差が生じ、これは市場にとっては大きなショックだったでしょう。
金曜日の市場ではあまり動きがなかったように思えますが、YouTuberの高橋ダンさんの情報によると、9月の第1月曜日のレイバー・デーまではサマーバカンスを取る市場関係者が多いから、実際に動き出すのは火曜日の夜、日本市場に影響が出てくるのは水曜日という見解でした。
なるほど、そうであるなら、火曜日などはちょっと荒れそうですね。
日本の市場は米国市場を無視して上昇していますから、市場関係者が少なく、出来高も小さい状況では、一辺倒の動きをしても不思議ではありません。
火曜日の夜から、水曜日にかけて、どのように動くかが注目です。
■素人は握って含み益を
米雇用統計の結果により、テーパリングの開始時期が後ろにずれたという見解が最有力のようです。
これでも無視してテーパリングを早々に開始するのか、それともデルタ株などのコロナ禍を見極めてからテーパリングを開始するのか、については、今後のFRBなどの要人の発言に注目が出てきそうです。
こちらも日本株と同様で、下手に素人が動くと、損をしそうな市場の雰囲気に見えます。
ここは焦らず騒がず、そしてこれまでの投資スタイルを崩さずにじっと見守るのが吉のように思えます。
高橋ダンさんは、短期的に債券金利が下がって、コモディティが上がるから、チャート的に一番上がりそうなシルバー(銀)に投資をして、一晩で約3%の含み益を得たそうです。
このようなちょっとした短期的な仕掛けはアリだと思いますが、長期投資のポートフォリオを変えるほどの状況では無いですね。
どちらかというと、上昇志向の相場展開なので、含み益獲得するために、じっと握っておくのは良いと思います。
いろいろ情報が上がってきますが、あくまで自己責任・自己判断で投資しましょう。