10月からSBI証券で毎日積立ができるようになるとのことです。
すでに松井証券では毎日積立制度があったみたいで、顧客希望からの追従ですね。
これまでSBI証券の投信積立は毎月設定日しかなく、私自身も「何日にするのが良いのかな?」と疑問に思ったことがありました。
実際に、「過去データから、何日に積み立てるのが良いのだろうか?」と調べたこともありました。
調べても良いデータが無く、いつやっても同じという結論は覚えています。
最近、ある記事で検証が実施されており、「購入頻度でリターンに大差なし」と出ていました。
積立投資は毎月行うのが一般的だが、高値づかみのリスクを回避する手段を突き詰めていくと、毎日積み立てるのが究極のようにも感じられる。
長期でコツコツ投資するなら、毎日、毎週、毎月、隔月も運用効果はあまり変わらないので、頻度にこだわる必要はない。
(NIKKEI STYLE、2017/6/7、積立投資に驚きの結果、購入頻度でリターンに大差なし)
この検証記事には一覧表が載っており、2012年4月~2017年4月のデータですが、株式のデータを確認してみると、やはり1年毎の積立よりも、その間を刻む方が良いリターンを出しています。
これは、この検証年の期間中には、チャイナショックやブレグジットなどがありましたので、ドルコスト平均法の効果が発揮されているのでしょう。
さらに、毎日積立にすると、毎月積立と比べて、0.1~0.3%高くなっているデータです。
結論としては「頻度にこだわる必要なし」と書かれていますが、0.1%でも高くなるのなら、毎日積立をやる価値はありそうです。
ドルコスト平均法は究極の積立法といわれていますが、この一辺倒の説明に反対されているのが、山崎元氏です。
金融商品を紹介する側の人間としてドルコスト平均法がベストと説明するのが、許せないのだと思います。
ドルコスト平均法の最大のデメリットは、機会損失です。
すでに資金を手元に持っている人が、ドルコスト平均法で、分散積立すると、現金が残ってしまいリターンを稼げません。
右肩上がりの市場では、ドルコスト平均法は、一括投資法に負けてしまいます。
しかしながら、投資はディフェンシブ性が重要です。
インデックス投資やETF投資は分散投資というディフェンジブ性を重視しています。もちろんリターンも良いというデータ裏付けもあります。
ドルコスト平均法は、下げ相場には強いです。上手く購入できると、株価や基準価額が元に戻らなくてもリターンがプラスになる可能性もあります。
したがって、右肩上がりのチャートを期待するよりも、リターンは減るかもしれないが、下げ相場でも対応できるドルコスト平均法で積立投資する方が良いと私は考えています。
日々の変動に耐えれる自分を
それよりも重要だと思っているのが、資金が手元にある場合、ドルコスト平均法でも、一括投資法でも、変動に惑わされない投資スタイルが自分の中で確立できるかです。
積み立てても、一括投資でも、ある程度の投資額になると、毎日の変動がドンドン大きくなってきます。
毎日が平常心でいられて、時価総額を見ずに過ごせて、もし世界的なリスクオフになっても売らずに我慢できるか。
逆もあります。過熱相場の時に、「ここで一旦売って利益確定するか」という変な欲望に惑わされないかです。
利益確定をしてしまうと、①税金が取られる、②NISA口座から特定口座に変更する必要がある、③稲妻が輝く瞬間に出会えない可能性、これらがデメリットになります。
④キャピタルゲインの機会損、⑤複利運用の効果損まで可能性があります。
こんな強がりなこと言いつつも、私自身も今は修行中。
投資信託や米国ETFに目覚めてから、一括投資をしようと思いましたが、しなかったです。
それは、ドルコスト平均法の効果を受けたかったこともありますが、一番は、私自身が日々の時価総額の変動に慣れていないということです。
毎月積立をしており、投資の総資産が増えていっていますが、それが数十年後になったときにも日々の変動に平常心でいれるようにしなければなりません。
何十年もかかる修行ですが、毎月少しずつ投資資産を増やしていって、慣れていくことが重要なのでは?と考えています。
まとめ
話を戻して、毎日投信のことですが、過去リターンでも良いデータが出ているのなら、これはやるべきでしょう。
過去のデータを検証しても、未来のことは分からないのが常ですが、究極のドルコスト平均法はディフェンシブ性には有効だと考えます。
それに、積立日を変えようかな?なんて、変な気を起こさせないことに対しても有効です。実はこれが一番のメリットかもしれませんね。
究極は、ほったらかし投信積立が私の狙いです。毎日積立は使えそうです。
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最終的には積立投信でほったらかし運用がしたいです。