なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

【金融リテラシーのアンケート】やはり日本人は元本保証や現金が大好きだった

日本人の金融リテラシーは本当に向上しているのか?

私は非常に疑問に思うことがあります。

自分自身が株式投資で資産形成や資産運用をしているので、自分の感覚で物事を見てしまうことが多く、日本人って多くの人がNISAやiDeCoをやっていると思い込んでしまうのですが、実は全くやっていないとか、やる気も無いって人も結構いるのだなと思えるのです。

これが単純に資産運用するための資金が無いからだと思っていたら、そんなことも無いのかなと思えるのです。

というのも、iDeCoは最低5,000円ですから、5,000円の余裕資金が無ければいけませんし、また引き出し制限もあり、基本的には60歳以上まで引き出せませんから、iDeCoはやっていなくても理由によっては仕方ないと思える部分はあります。

しかしですよ、NISAの場合は、投資信託を利用すれば月100円から投資を始めることができる時代ですからね。

やってないというのは、やる資金がないのではなく、やる気がないのだと思えるのです。

少しでも興味をもって、やってみようと思えば、100円だったらできると思うんですよね。

一ヶ月過ごしていたら、当然、無駄遣いをする日はあるでしょうし、100円だったら何かを我慢して工面することだってできるはずです。

NISAを利用していないという時点で、投資には全く興味がなく、やる気もないって感じだと思えてなりません。

なぜなのかな?って思っていたら、未だに投資を誤解している人が多いのかなと思えるアンケート結果を見つけました。

今日は、金融に関するアンケート結果から、ちょっと紐解いてみたいと思います。

■インフレや円安がもたらす恐怖

アンケート結果の前に、日本人って元金保証が好きですよね。

これは、バブル期やそれ以降の数年の預金利子が良かったという概念がいつまでも残っているからだと思いますが、現金って持っていても目減りしていくってことが理解できていないのだと思います。

インフレになったら物価が上がっているのでお金の価値は下がりますし、円安になったらドルに対して円の価値が下がっています。

お金を持っていても、モノが買えなくなるというのはインフレと円安の怖さなので、現金は目減りしていくってことなのですが、現金主義の人って、そうなったら我慢して買い物を減らせばいいという考えの人が多いようです。

これはとても寂しいことですね。

元金保証の現金を一生懸命持っていて、自分の生活レベルを下げるのですから、何も抵抗しないんだなって思えて仕方ないです。

私なら、そんな生活は嫌ですけどね。

それに、r>gのピケティの式も理解していない人が多いみたいです。

これは、rの資本収益力の方がgの労働収益力よりも高いという簡単な式なのですが、言い換えると、株式投資で得られるお金の方が働いて稼ぐお金よりも多くなるということで、富裕層がさらに富裕層になっていくという構図を示しています。

これでも、元金保証の現金預金をもって、働き続けることを選択するのだなと思いますね。

私だったら嫌ですけどね。

■日本人の半分以上は元金保証しか興味ない

とある、国民生活なんちゃらという所がアンケートを取った結果なのですが、そのアンケートの質問と回答の中で気になったものが2つありました。

まず1つ目が、「あなたは、保有する金融商品をどんなことに重点をおいて選んでいますか?」って質問で、選択肢がたくさんあり、例えば、(a)利回りが良いから、(b)将来の値上がりが期待できるから、(c)元本が保証されているから、(d)現金に換えやすいから、(e)少額でも預け入れや引き出しが自由だから、などがあります。

この選択肢のなかで、(b)と(c)を選んだ人の割合が気になったのですが、bの値上がり期待に関しては、年々上がっているようです。

2000年初期は一桁だったのですが、最近は20%にも迫る感じで上がっているみたいなのです。

対して、cの元本保証の選択肢に関しては、年々下がっており2000年初期は20%超あったのですが、近年は20%を切っているみたいです。

ということは、元本保証の預金よりも値上がり期待の投資の方に興味を持っている人が増えているのかって思うじゃないですか。

それが間違いみたいなのです。

他の質問で、こんなものがありました。

これが2つ目ですが、「元本割れを起こす可能性があるが、収益性が高いと見込まれる金融商品をどのくらい保有しようと考えていますか?」という質問です。

具体的な数値を聞かれているわけでは無く、おおまかに、(a)積極的に持って行きたい、(b)一部は持っても良い、(c)全く持とうと思わない、という選択肢です。

この場合、先ほどの値上がり期待を選んだ人が増えているってことは、aとbが増えているのかな?って思うところですが、実は、aが増えて、その分、bは減っているのですが、実はcは全く変かがないみたいなのです。

結果でいうと、過去の60%超からは55%程度に落ちているみたいですが、その後は伸び悩み、ずっと55%をキープしているみたいなんですよね。

結局、世の中の半分以上の人は元金保証の現金が好きだってことです。

それに、元本割れ所品を積極的にと回答した割合は15%程度だってことですから、20人に3人しか投資をやってないってことです。

本当に少なくて驚きます。

このアンケート結果には驚きましたが、個人的には日本人の金融リテラシーが低いのは助かりますけどね。

そのおかげで、新NISAみたいに非課税制度が拡充しましたし、政策金利なども低く保たれるので、投資をやっている身からすると実は歓迎なんですよね。