ひふみワールドに投資を始めて1ヵ月以上経過しました。
市場では、テーパリングの開始時期やデルタ株のコロナウイルスの蔓延などのマイナス要因と、雇用統計の改善や会社業績の好決算などのプラス要因がひしめき合っています。
まあ、雇用統計やインフレ率が良くなるということは、経済引き締めの材料となりますから、これがプラス要因となるとは言えません。
予測よりも高い・低いによって、それを織り込んでいるか否かで決まってきているような気がします。
テーパリングはまだ織り込めていないという意見がある一方で、たまにある1%以上の調整によって徐々に織り込んでいるという意見もあります。
どちらにしても、経済は成長し続けます。
運用を仕事としている人は、経済がプラスであっても、マイナスであっても、基準よりも儲けなければなりませんが、個人の運用は違います。
結局のところ、運用年数で全体的にプラスであればそれで損はしていません。
プラスはもちろん高い方が嬉しいですが、それがプラス200%なのか、プラス50%なのか、プラス10%なのか、はたまたプラス1%なのか分かりません。
要は、プラスだったらそれで良いです。マイナスじゃないのだから。
それが運用を仕事としている人に対する、個人投資・資産運用の強みです。
■実績が知りたければ実際に資金を投入してみる
藤野さんがファンドマネージャーを務める「ひふみ投信」は、6倍以上に成長しているファンドです。
私は好きですが、日本株に投資しているのがどうも納得できませんでした。
日本株はインデックスよりもアクティブの方が儲かるというのは正しいと思っており、日本株に投資したい場合はアクティブファンドを買いたいと思いますし、その場合には「ひふみ投信」は第一候補です。
とはいえ、今の気持ちはグローバルです。
できれば米国中心とした企業に投資したい気持ちが強いです。
そんななか、設定されたのが「ひふみワールド」です。
海外企業に投資をするので、信託報酬が高いのが難点ですが、レオスの商品であれば投資してみたい気持ちが強くなりました。
パフォーマンスは1年経過しているので、実績を見比べれば、インデックスファンドとの差は見れるのですが、やはり自分の身銭で実際に投資するのとしないのとでは、全く違います。
損益が肌で感じられるかどうかは、自分への印象は異なりますので、やはり投資をするのが一番感じやすいです。
■ひふみワールドと連動しているインデックス指数は
1ヵ月以上運用を見てきました。
海外企業に投資しているとはいえ、やはり米国企業中心の投資になっていますから、何らかのインデックス指数に連動するのではないか?と思っていました。
ダウ平均は無いだろうなと思っていましたが、さずがに、大型株の30種平均とは連動していませんでした。
同じように、ナスダック100とも連動はなかったです。
ナスダック指数やS&P500であれば、あり得るかなと思っていたのですが、全く関係なかったです。
さずが、ひふみシリーズだなと思い、これなら、小型株の指数のラッセル2000と連動しているのかなと思っていました。
確かに、ラッセルが高い時は上がりますし、ラッセルが低い時は下がる傾向にあるとも感じましたが、完全にラッセルとシンクロしているのかというと、そんなことはありませんでした。
ラッセルが大幅マイナスでも、ひふみワールドがプラスになるときがありましたので。
米国株だけではなく、中国株や欧州株も組み入れているようなので、それらも見ていく必要がありそうでした。
特に中国が大幅調整している時はあまりパフォーマンスが良くなかったように感じます。
やはり、世界企業に投資しているアクティブファンドなので、何かの指数だけでは測れないことが良く分かりました。
■為替の影響は無視できない
あと結構影響を受けるのが、当たり前ですが、為替です。
ドル円だけでなく、ユーロ円なども非常に影響を受けているように感じます。
特に、最近はドルインデックスが利上げ観測で乱高下していることも多いですから、日によって円高・円安の影響を感じます。
ひふみシリーズは現金で保有することが許されているファンドなので、為替の影響がどこまで大きいのか不明ですが、少なからず影響は受けていると感じます。
円安になるだけで、基準価額がどんどん上がるので、日本円が相対的に弱くなるのは、私は大歓迎なのですが、そうなると生活が面倒なことになりますけどね。
■シンクロしないことがアクティブの醍醐味
もう少し、各インデックス指数とひふみワールドの基準価額のシンクロを見てみようと思いますが、別にインデックス指数とシンクロして欲しいと願っているわけではありません。
アクティブファンドですし、そのために高い信託報酬を支払っているわけですから、何らかのインデックス指数と関連付けられていたら面白さもなにもなく、アクティブファンドである必要性もありません。
なので、できれば、インデックスと違う動きをしてほしいと願っています。
それが、分散投資の醍醐味です。