お金にまつわることで、2023年で一番気になったことと言えば、インフレではないでしょうか。
ここ最近では1年間で最もモノの値段が上がった年だと思います。
もちろん、ガソリンなどは原油の上昇などで上がった年もありましたが、円安とは重複しなかったので、ガソリン以外のモノの値段までが上がってなかったと思います。
この2023年の減少は、今後も続きそうな気がしますし、2024年もインフレが継続するかもしれません。
一方で、とても気になるのが、日銀がいまだにマイナス金利を継続していることです。
あれだけインフレになっても日本の金利は下がっていません。
2024年中にはマイナス金利解除になるのでは?という思惑が多く占めていますが、素人の私でもマイナス金利は解除されるだろうなと思っています。
そうなると、金利が下がる米国、金利が実質上がる日本、この流れは円高ドル安の流れになると思われるのです。
すでに、為替や米国債利回りは反応しているので、円高ドル安になっていますし、米国債の金利も下がりつつあります。
それに伴って、日本の株価も停滞しているような感じ、米国株は上がっているが、ドル円で相殺されているので、円建てではあまり変わらないという市場になってきています。
これによって感じたことといえば、モノの値段が上がるいうインフレというのが、こんなに貧富の差を生むんだなと関心を持ち、また、投資をやっていないと気分は最悪だっただろうなということです。
■デフレからインフレへ
日本人で完全にデフレに慣れています。
平成の30年間はデフレで生きてきたので、デフレが根付いているのは当たり前だと思いますし、バブル時に銀行金利があれだけ付いていたというのを今の年配者が感じているのなら、デフレが脱却されないのはある意味必然なのかもしれません。
ところが、2023年は全く違った年になりました。
円安と原油高などにより、モノの値段を上げざるを得ない状況になったということです。
これは、他国の金融政策が利上げであったというのが大きく、それに伴って、相対的に金利が付かない日本円は円安になってもおかしくありません。
加えて、今の世界情勢から原油高になったのですが、これも日本の企業にとってはもう我慢の限界になりました。
日本人って同調圧力が強いので、どこかが動くと、私も私もってなる人が多いです。
値上げに関しては本当にその傾向が強く、みんなで上げれば怖くないという感じで、一気に値上げラッシュになったということです。
ちなみに、証券業界のインデックスファンドの手数料は、値上げどころか、新NISAに向けた顧客獲得を狙った手数料値下げ合戦が起きているんですけどね。
■間違った投資の仕方、正しい投資の仕方
いまだにデフレマインドは日本人に残っていると思いますが、モノの値段が上がってしまうと、どうしようもありません。
コロナ禍の時に、マスクがいくら高くても買わざるを得ない状況なら、いくらをはたいてもお金を出すという状況になりましたからね。
たとえ財布の紐の固い日本人であっても、必要なモノは買うというのは世の中に晒されたということになります。
その流れもあってか、今の円安・原油高状態だと値上げがあっても仕方ないなという空気になったと思います。
結局、これまでと変わらず、給与を貰って、必要なものに支出しているのなら、このようにモノの値段が上がるということは、生活の質を下げていることになります。
それを少しでも緩和させるのが、株式投資なんですけどね。
株式投資はお金持ちがやるもの、本当の余剰貯金でやるもの、一度始めたら忘れるほどに放置すること、このようなちょっと間違った発想での投資なので、結局は、投資をやる人とやらない人の差が激しくなったと感じることが多いです。
実際、私が見るようなYouTubeを普通に思っていると、投資をやっている人はかなり居そうな気になりますが、実生活だとそんなに投資をやっている人は少ないんです。
それが、この2023年に強く感じたことです。
おそらく、投資をやっている人は資産が増えた人が多いのが2023年だと思うのですが、そのような投資をやっていない人は、支出額が増えているので、現状維持で何とか耐えたか、もしくは貯金を崩した人もいるかもしれません。
この辺りは、生活費の見直しとも関係することなので、一概にインフレと株価だけでは話はできませんが、一つの要因になっているのは間違いないと思います。
2024年もおそらくインフレは継続すると思われます。
というか、二度とデフレにならないように、かなり強力なコントロールをすると思われます。
これに合わせてかどうか分かりませんが、若者は投資に目覚めている人が多いですからね。
投資をやっている人は、インフレで資産が増えることになるというか、インフレに負けないように資産を築いていくので、生活レベルが下がることは減ってきます。
この辺りは、インフレが当たり前のように世の中で起きて、株式投資が当たりまえのようになった時には、相当な貧富の差が生まれていると思うんですよね。
投資は自己責任、やるか、やらないかは、自分次第ではあります。