なんでも道しるべ

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【今が天井?】株価高値や円安に不安になるよりも、もっと長期目線のインフレ社会を見るべき

現在の株価は割高なのか?

株式運用による資産形成が流行っていますが、株価が割高なのか、これからも上がっていくのか、そのよう部分で悩まれる方が大勢います。

答えは、「誰にも分からない」ということです。

最近は米国株ブームであり、米国株は右肩上がりの成長カーブを示しているので、誰しもがその成長カーブに乗りたいと思っているのですが、株価が過去最高値を近づいたり、過去最高値を超えたりすると、急に不安になってくるものです。

けれども、今後の株価は誰にも分かりません。

予想なんてできなんです。

まあ、予想したところで、当たるのも、外れるのも、50:50ってことでしょうね。

同じような悩みとして、為替も言えます。

いまが円安なので、今後は下がっていくのではないか?と不安に思う人が多いです。

私も為替に関しては不安民の方に近いかもしれません。

しかしながら、為替も全く読めません。

今後どうなるのかは分からないのです。

為替に関しては、まだ過去最高値の円安水準ではないので、上がる余地はあるのかもしれませんが、ここ何十年間もの推移を見ていると、70円台から150円までのボックスになっています。

そう考えると、今は円安高値なのかと思えてしまうのですが、それも何が正解なのかは分からないというところでしょうね。

結局、誰も何も分からないので、考えても無駄ってことです。

■株高と円安のコラボ状態

米国株指数を円建てで投資運用していると、株高は当然ながら、円安であっても資産が増えていきます。

株高と円安のコラボ状態が一番ハッピーな状況になるということです。

今もし、株高であって、円安の上位層にいるのなら、現時点がもっとも資産が膨れ上がっている状況かもしれません。

逆をいえば、現在積立投資をしている人にとっては、今の状況というのは損をしているのかもしれません。

積み立てをやっていて最も都合が良いのは、株安と円高の状態です。

その状態であれば、安い株価を高い通貨で買うことができるからです。

そして、今のように株高と円安状態になれば、資産が一気に膨れ上がります。

とは言いつつも、何度も言いますが、今が史上最高値なのかなんて誰にも分からないのですから、そもそも株安や株高という議論が成り立たないのかもしれませんけどね。

これらのことから冷静に考えると、何も考察しないで、毎日、毎月、コツコツと積み立てることが最も平穏ではないかと思うのです。

右肩上がりの株価の場合、最初に一括投資する方が良いと理論上は言われています。

けれども、人の気持ちというのは、そんな単純なものではないです。

マイナスになると気分が悪いものですし、いくら一喜一憂するなと言われていても、株価が上がると喜ばしいものです。

なので、一括投資でソワソワするよりも、積立投資でコツコツと積み上げた方が気分は楽です。

■インフレ社会と株価

もう一点、株価に関して言えば、インフレとの関係性は常に考えておいた方が良いです。

為替に関しては、金利との関係があるので、インフレだけではなかなか解釈ができないのですが、株価に関してはインフレとの関係性は強いです。

というのも、なぜ、米国株価が右肩上がりなのか?というのを広い視野で見た方が良いです。

日本は30年間デフレと言われ、その間、株価がボックス相場でしたが、これは両者に関係性が強いからです。

株価がボックスというよりも、デフレだからボックスになっていたと考えた方が自然です。

対して、米国はどうなのか?という話ですが、米国の株価上昇カーブだけが話題になりますが、当然ながら、その右肩上がりカーブに連動して、物価も値上がりしており、インフレが起きています。

インフレが起きているから株価が上がっていると考えることもできます。

当然、企業業績も良いというファンダメンタルズ的な話もあるので、インフレ・デフレだけで話ができないのですが、インフレが株価に影響しているのは確かだと思います。

考えてほしいのが、米国の場合、今の資産で昔に戻れたら嬉しいと思いますが、逆に今の資産で未来に行くと悲しい状況になります。

日本はデフレだったので、現金を持って未来に行っても問題なかったというか、さらにモノが安くなっていた可能性があるのですが、米国は全くそんな社会ではなかったです。

何が言いたいのかというと、インフレが起き、物価が上がっている状況だと、株価が右肩上がりであって当然ということです。

なぜなら、モノの値段が上がっているのだから、資産が増えていないと、相対的に貧乏になるからです。

米国株価の右肩上がりのカーブは、自然にできたものではなく、きちんと作られたカーブだということです。

日本もついにデフレからインフレの社会になってきたと言われています。

このまま継続的にインフレ社会になって、株価も右肩上がりになるかどうかは、政府や日銀の操作と日本人のマインド次第の部分もあります。

インフレとデフレ、どちらに行くかは分かりませんが、世界的にはインフレ社会に持って行きたいという流れなので、今の株価がどうとか、為替がどうとかではなく、現金だけの資産ではなく、株式運用も含めた資産分散が必要な時代になってきているということです。

まあ、日本は世界の常識から遅れていますけどね。