なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!だいたい毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

【投資銘柄の選別】原油高騰で恩恵を受ける企業を探す方法を聞いてみた

先日、資産運用をしているレオスキャピタルワークスの「ひふみアカデミー」に参加しました。

コロナ禍になってオンラインでのセミナーになりましたので、非常に参加しやすくなりました。

コロナ前までは東京の会場で開催されていましたから、生で参加したくても出来なかったのです。

録画映像はYouTubeにアップされていましたが、生で参加できると、直接、質問やコメントができます。

このような変化はコロナにより推進されたのかもしれませんね。

このアカデミーは運用報告を行いながら、ファンドマネージャーやアナリストの解説や考え方を聞くことができます。

投資先をどう判断しているのか?などは非常に面白く、興味深い話が多いです。

私は素人なのでファンダメンタルズ的な投資はできませんし、世の中の経済も深く考えたことがありません。

なので、このようなことを知れるのは良い機会だと思い、できるだけ時間を作って聞くようにしています。

今回、ひふみアカデミーで原油高騰にまつわる話がありましたので、ご紹介したいと思います。

■原油高騰

最近、YouTubeで高橋ダンさんが、コモディティと連呼するので、結構、コモディティに興味が出てきました。

コモディティは先物取引というイメージがあったので、あまり手出しはしていなかったのですが、CFDでコモディティも取引できるので、少し興味は出てきているのが事実です。

そんな中、最近、コモディティで注目されているのが「原油」です。

原油高騰で様々な業種に影響があるので、原油の価格には非常に敏感になります。

また、コロナでは、原油が一時マイナスになったこともありましたから、原油相場というのは、コモディティでは外せない取引対象だと思います。

ひふみアカデミーで原油価格が上がると、どんな影響があるのかが紹介されていました。

■昔は原油高騰で金利高騰

原油価格の高騰によって何が起きるのか、についてです。

1980年代までは、原油価格が上昇すると、物価が上昇するので、金利が上がっていたといいます。

そのため、昔の感覚では、原油価額が上昇すると金融セクターを買えばOKという判断になるそうです。

けれども、近年、金利は金融政策の影響を受けやすいので、原油価格にはあまり作用を受けなくなったといいます。

では、この場合、原油価格の高騰による影響と投資アイデアはどうなるのか、という話です。

■経済収支悪化による価格転嫁ができるか否か

原油価格が高騰すると、第一に考えられるのが、経済収支が悪化するということです。

これは、企業の原材料コストアップがそのまま製品価格に転嫁できれば良いのですが、それが簡単にできる企業と、難しい企業があるといいます。

値上げができる企業はコストアップ以上に、収益アップができるのかもしれませんが、価格転嫁が難しい企業は収益が悪化してきます。

それにより、景気が悪化していくというリスクが出てくるのです。

したがって、これだけを考えると、原油セクターへの投資はOKだけど、原油価格の影響を受けるセクターには投資し難くなってきます。

よって、原材料コストの影響の少ない、サービス系や情報系の企業への投資の方がリスクが少ないという判断になるとうことです。

■為替の恩恵を受けれる外需企業

もう一つの影響は、決済通貨の需要に影響を与えるということです。

原油の取引通貨は「米ドル」です。

したがって、原油価格が上昇してくると、ドルの需要も増えてきて、ドルインデックスが上昇します。

そうなると、日本円に対する為替は、円安ドル高になりやすいということになります。

円安になると恩恵を受ける企業があり、短期的には外需企業への投資は有利ということになります。

最終的にはこれらの企業はコストアップも関係してきますから、価格転嫁ができるかどうかが見極めなのかもしれません。

■アクティブファンドを上手に使おう

原油価格一つを取ってみても、ファンドマネージャーやアナリストはこのような考えを巡らせるという一例です。

私のように単に投資しているだけの立場なら、ここまで深くは考えませんし、これによりどのセクターが元気になりやすいかとか、どこに投資しても良いなどの判断はできません。

これがアクティブファンドを使っている醍醐味であり、様々な情報や考え方を与えてくれる一つなのかもしれません。

レオスが運用しています「ひふみ投信」と「ひふみワールド」は、アクティブに何百もの企業に投資しています。

常に先読みをして、この現状であればどのセクターや銘柄に投資すれば良いかと考えてくれています。

アクティブファンドなので、手数料は高いのは確実ですが、手数料以上のパフォーマンスと手厚さがあれば、信託報酬を支払っている意味があるというものです。

f:id:anyguidepost:20181221171115j:plain

せっかく運用してもらっているので、このような情報を得て、私も一つでも賢くなれればと思っています。

やはり、短期投資となると、自分で考えて投資をしていかなければなりませんから、きちんとロジックを持って投資先を選んだ方が賢明だと思いますので。

また来月もアカデミーに参加しようと思います。