なんでも道しるべ

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【お金に働いてもらうことはズルい?】物価高を指をくわえて見ているだけでは生活苦になる

前回の記事で書きましたが、2023年はインフレによって生活費で苦しんだ人は多くなったのではないでしょうか。

もちろん、給与が増えた人や支出額を見直した人は、インフレでも生活費を上げずに済んだ人も多いと思いますが、何の対策もしないでそのまま放置の受け身で対応した人は、単純に生活費が上がっただけで苦しかったという人も多かったと思います。

インフレ状況下で何よりも大切なことは、お金に働いてもらってお金を稼いできてもらうということでです。

日本人だけではないかもしれませんが、人って、汗水流さずにお金を稼ぐなんて考えられないと言う人が一定数います。

投資を危ないと言う人と同じように、お金にお金を稼いでもらうなんてズルいと考える人がいるということです。

お金は労働の対価だと考えている人は、そのような想いが強くなるのかもしれませんが、投資をやっている私からすると、投資をやっている人は十分にリスクを取っているので、そのリスクに対する対価を貰っても全く構わないと思っています

それが、いわゆるリスクプレミアムというものになります。

世の中って上手く動いていて、景気が良いからといって、お金が稼げるかというと、それはちょっと違う所があります。

もちろん、職業によって、純粋なサービス業に近いと、人の消費行動で稼ぐことになりますから、景気と同じような売上・利益になる可能性がありますが、最終ユーザーから離れている企業であればあるほど、世の中の景気よりも、政府の政策金利の方が会社業績に直結することがあるのです。

そこが分かっていないと、自分の働いている会社のことも分かっていませんし、世の中のお金の動きも分かっていませんし、人の行動心理も分からないってことになるんですよね。

■景気と政策金利の関係を知ろう

恥ずかしい話、実は、2020年のコロナショック時の相場は、自分の中では衝撃的でした。

その時はもう投資をやってはいましたが、今くらいYouTubeも見ていなかったので、株式投資に関する勉強ができていなかったのです。

投資をして、儲かったら利益確定、損していたら塩漬けかナンピン買い、そんなことばかりをしていたので、株式投資の本質が分かっていなかったのです。

そのツケは、投資のリターンに直結するようになり、10年以上も投資をやっていましたが、それほど劇的に儲かるってことはありませんでした。

そう、投資をやるには、知っておくべき基礎知識と、世の中の金の動きを理解しておく必要があったのです。

何も分からなければ、S&P500かオルカンを買って、放置しておけばよいというアドバイスが多いですが、これは実は、魚の取り方を教えているのではなく、魚を与えているにすぎません。

政策金利のことをもっとしておくと、今の市場の状況、政府や日銀などが何を考えているのか、米国も政府とFRBがどんな思惑で動いているのか、それを感じることができるようになってきます。

何もタイミングを計った投資をするのを推奨しているのではありません。

自分が買ったファンドや銘柄というのは、何があってもガチホールドが基本であるということです。

そのための過去データはとても大切になってきます。

■何も知らないで投資始めるのだけは止めて

あるユーチューバーのチャンネルを見ていると、その通りだなと思える解説がありました。

投資の前提として、「株は不幸な人が多ければ多いほど騰がる」という話です。

株式投資をやっていない人は、何のこと?ってなるのかもしれませんが、この一文で示したいことは正しく、株投資って、不幸な人が増えると儲かるんですよね。

それはどういうことか、ということです。

理由は単純で、景気が悪化し、不幸な人が増えると、米国のFRBは金利を下げる手立てに入り、それによって株価が上がることになります。

逆もまたしかりで、景気が良くなり、不幸な人が減ってくると、米国FRBは金利を上げるので、それによって株価下がります。

ここで分かることは、金利と株価はトレードオフになっているということ、景気が悪化すると金利を下げるということです。

当たり前と言えば当たり前なのですが、景気が悪くなるので、経済の立て直しのために利下げをやるのであって、金利を下げている時点ではもう景気が悪くなっているか、雇用が減って失業率が増えるということになります。

逆に景気が良くなると、これ以上はインフレなどで家計圧迫が増えるので、米国FRBは金利を上げる政策を取ることになり、株価が下がるのです。

これが分かっていると、景気と株価は逆の動きをすることが頻繁にあるので、株価が下がる心づもり、株価が暴騰する心づもりができるということですね。

それが、投資をやっている人の心構えになるということです。

投資をやる以上、自分の大切なお金を増減する市場に放り込むわけですから、基礎中の基礎は知っておいた方が良いと思います。

そうでないと、数年前の私になってしまうのです。

投資のイロハを頭にいれておくことで、何があっても狼狽しない強い気持ちを持つこともできます。

まあ、実際のところは、暴落を実体験しないと、真の意味での修行にはならないんですけどね。