今のAI期待の状況はバブルで、TIバブルに似ているのか?
最近の株価の好調さはAIバブルだという人が増えてきました。
バブルって、弾けてからでないとバブルだったと気づかないってことなので、すでにバブル、バブルって言われているということは、気にしている人がいるだけマシかなと思いますが、本当にバブルだと嫌ですね。
バブルは起きていると考えていると考えている人でも、TIバブルはもっとすごかったから、今回がAIバブルであるなら、もっと上がるかもしれないと考えている人もいます。
近年の私の感覚としては、利上げショックを言われる、2022年~2023年半ばの大きな調整は、実は2021年後半には言われていました。
2021年は株価が好調だったので、私は半分疑問で聞いていましたが、結局、利上げに株価は勝つことができず、さらに米国の急激な利上げによって、株価はドンドンドンドン下がっていったのです。
今回の場合、利上げはもう天井であり、再度インフレが起きない限り、ここからは利下げのタイミングを探る時だと言われていますから、これもおそらく当たるでしょう。
人為的な政策によって株価が上下することは、おそらく高い確率によって当たってくると思います。
ただ、今の好調具合は、利下げ期待だけでは説明がつかないと言われており、それがAIバブルだと言われています。
AIバブルが起きるか起きないかなんて誰にも分かりません。
暴落を待っていても来なければ機会損失になるだけ。
何も考えずに相場に乗ろうとすると、暴落が来て、時価で資産の大半を失う。
結局、投資家にとって、何が気になるのかというと、分からない未来に呆然と不安が募っているってことなんですよね。
それが、株式投資は分からない、株式投資は危険だ、株式投資は怖いって言われる所以だと思っています。
■投資をやる意味を再度考える
投資をやらなければ、どうなるか、それはもう過去が示しています。
インフレになって貨幣価値が希釈されると現金民は損をする、日本はデフレだったので現金派が生き延びれた、日銀や政府がインフレターゲットとして2%を掲げている限り、インフレ(貨幣価値希釈)に進むから投資をしない理由はない。
これがある意味結論です。
これが分かっているから、米国人は投資をしています。
簡単な話、米国では平均時給が5,000円くらいになりました。
日本では最低時給が1,000円くらいでしょう。
これがインフレの差です。
インフレが起きると、今の持っているお金の価値なんてドンドン希釈されていきます。
だから元金割れのリスクがあったとしても、株式市場などの変動する相場にお金を投入し続けないといけないのです。
額面上では1万円は1万円ですが、元金で持っていても、インフレが起きたり、円安になったりしたら、その1万円はもう1万円の価値はないですからね。
これを頭と身体で理解しなければならないのです。
■なぜ日本ではなく米国に投資するのか
なぜ私が米国株投資をしているか、それは、日本のこの環境からでも投資できる対象であり、米国がインフレであり、日本よりも企業収益率が高く、成長していくと見込まれるからです。
インフレが起きている社会、企業収益が伸びている社会に投資をした方が、お金の価値が希釈していきますから、リスク資産の方が上がりやすくなります。
日本はインフレが起きづらく、企業業績も頭打ちが多く、今後は少子高齢化で期待が薄いので、日本企業に円で投資をしてもうま味が薄いと思っています。
米国はその逆なので、しっかりと投資をしていれば、リスク資産の価値は上がっていく見込みが高いのです。
もちろん、株価は企業業績だけでなく、政策金利や経済指標やその他の要因などで上下しますし、日本人からは為替の影響があるので、円で投資した方がシンプルで分かりやすいです。
けれども、円で投資ができる日本の未来が明るくないので、米国の方が期待は持てるということです。
それが良いか、悪いのか、それは誰にも分かりません。
今後の株価を見ないと誰も結論は分からないのです。
ただ一つ言えることは、過去の結果がそのようになっているから、分からない未来を予測するのなら過去から推測するしかないということですね。
今の社会がバブルであっても、バブルで無かったとしても、それは誰にも分かりません。
確かにチャートはITバブルの時に似ているのかもしれませんが、予想PERがITバブルの時は異常な値を示しており、現状のトップ企業はそんなに変な予想PERではないです。
だから何が正しくて、何が騙しなのかなんて、誰にも分からないのです。
結果が全てです。
言い換えると、金持ちになった者が正解だったということだけの話です。