なんでも道しるべ

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【投資と為替】日銀のマイナス金利解除によってなぜか円安に進行してしまった日本市場

日銀のマイナス金利解除によって、一気に円安に進みました。

一見、マイナス金利解除で円安っていうのが変に思えませんか?

一般的に金利が上がると貨幣価値が上がるので、円高になるものだと思っていました。

けれども、蓋を開けてみれば円安になっています。

良く分からないことが起きるのも相場というものです。

このような普通では考えられないことが起きるからこそ、株式相場で変に偏った考え方というのは注意というものなのです。

よく、投機で投資をすると失敗すると言われますが、まさに今回も、マイナス金利解除によって円高になると予想して投資している人は、踏みあげられた可能性があると思います。

投機的に勝負をすると、資産を一気に失うことがあるので要注意です。

さて、今回のケース、なぜ円安になったのかというのは、様々なニュースで書かれていますが、日銀が緩和姿勢を維持しているからというのは理由のようです。

そして、マイナス金利解除による円高に進まなかった理由は、事前に情報リークをして、円高を織り込ませておいたというのは大筋の見方です。

今回の日銀総裁のチャレンジング植田はなかなか強者だと思いますね。

おそらくですが、金利上昇による株価下落を阻止するために、先に情報をリークさせて、市場にマイナス金利解除と利上げによる円高と株安をある程度織り込ませたんだと思います。

そうすることで、日銀会合による金融政策の修正がサプライズにならず、市場が混乱することを避けることができますからね。

十年何ぶりの利上げですから、ここは慎重に進めたのだと思いますね。

ところで、個人投資家にとって、米国株投資家にとって、円安進行は嬉しいものでしょうか?それとも悲しいものでしょうか?

これは自分の立場と考え方によって変わってきます。

今日は、資産形成による為替の考え方について書きたいと思います。

■米国株投資家にとって為替は永遠の課題

新NISAで米国株投資を始めた人にとって、株価と同じように為替の影響にも驚いていることでしょうね。

株価が下がっても、円安になれば、時価は上がりますし、逆に、株価が上がっても、円高になれば、時価は下がります。

ファンドマネージャーなどは株価よりも為替の影響は小さいので長期投資すれば無視できますよ!って言いますが、それは半分正しいですが、半分間違っていると思っています。

確かに、為替の割合以上に株価の方が上昇すれば、為替の影響は排除することができます。

けれども、それは計算上の話です。

実際に時価資産を見ている人にとって、為替は常に付きまとわれます。

最終的に円で手元に返ってくるまで、日々為替により変動します。

今の時価総額が増えていたとしても、それはあくまで時価であり、明日になったら為替によって動くことになるからです。

ですから、ドルコスト平均法と言われるように、投資をする際に分割投資を推奨されますが、取り崩しの時もドルコスト平均というよりか、円建て平均法という方が正しいのかなと思いますが、円への変換のための影響は分散化した方が良いと思うのです。

取り崩すときこそ、分散取り崩しをした方が良いと思いますね、精神的にも。

結局は、現金が必要な時に、必要な分だけ取り崩す方が、自分を納得させることができると思います。

タイミングを見計らって円転したとしても、それは投機と同じことをやってしまうことになるので、最後の最後で投機っぽいことをしてはいけません。

■円安を歓迎?円高が嬉しい?

いま、資産形成や資産運用をしている人にとっては、円安は歓迎すべきなのか、警戒すべきなのか、って話ですが、これは非常に難しいです。

すでにドル建ての投資金額が多い人にとっては、円安になることで、円資産が増えるので嬉しいと思います。

逆に、これから投資をしていく人にとっては、円高になる方が、安く投資ができることになるので、円高になった方が嬉しいでしょう。

結局は、ポジショントークになるのだと思います。

どちらが良いのかは、自分の当時状況によるので、これは人それぞれ違いますから、円安を歓迎する人もいれば、円高を歓迎する人もいるってことです。

私の場合はどうなのか?って話ですが、実に難しいです。

確かに今の投資金額は円建てで増えるので嬉しいですが、毎日積立投資もやっていますから、これからの投資側で考えると、安い通貨で買っていることになってしまいます。

これぞまさしくドルコスト平均法ということになるのですが、嬉しさ半分、悲しさ半分って感じですね。

今回、急激な円安進行がありましたので、投資と為替について取り上げてみました。

それにしても、円安はどこまで進行するのでしょうかね?

個人的には投資の面よりも、子どもの将来の海外留学や海外旅行の方が気になります。

これ以上、外国のインフレが強く、為替も円安になると、そう簡単に留学や旅行が行けなくなってしまいます。

私が学生の時は、まだドル円が120年くらいで、物価もまだ安かったですからね。

アメリカは高いなぁって印象はそんなになかったのですが、今行っている人の話を聞くと、日本で数百円のものが、アメリカでは数千円するのですから、これは本当に困ったものだと思います。