11月3日は「文化の日」で祝日でした。
近年は3連休を増やすようになっていますし、去年や今年に限ってはオリンピックの兼ね合いで祝日が移動していましたから、水曜日の祝日というのは久しぶりのような感じでした。
私はメーカー勤務なので、工場の稼働に合わせて営業日が設定されています。
水曜日に工場を止めるなんて非効率極まりないので、当然ながら営業日になっていました。
祝日であることを意識せずに仕事していたのですが、意外と、他社のお客さんからも問い合わせがあったり、私も忘れていたので電話すると出てくれたりと、あまり祝日って雰囲気が無かったです。
たまにふと思うのは、「日本って祝日が多すぎないか?」ということです。
世界各国をみると、日本は祝日が多いみたいなのです。
逆に、有給休暇の取得日数が少ないという事実もあります。
なんか変だなと思いますし、もう少し効率の良い働き方、休日の取り方というのを考えた方が良いのではないかと感じます。
■日本の祝日は多い?
日本の祝日は16日で下記のとおりです。
- 1月1日 元日
- 1月第2月曜日 成人の日
- 2月11日 建国記念の日
- 2月23日 天皇誕生日
- 3月20~21日頃 春分の日
- 4月29日 昭和の日
- 5月3日 憲法記念日
- 5月4日 みどりの日
- 5月5日 こどもの日
- 7月第3月曜日 海の日
- 8月11日 山の日
- 9月第3月曜日 敬老の日
- 9月22~23日頃 秋分の日
- 10月第2月曜日 スポーツの日
- 11月3日 文化の日
- 11月23日 勤労感謝の日
以前から16日もあるのかと思っていましたが、他国はどうかというと、香港が13日とシンガポールが11日で比較的多いですが、日本よりは少ないです。
他の主要な国では、米国が10日、韓国も10日、フランスとスペインが9日といった具合です。
このように比較すると、日本の祝日がいかに多いのかという話です。
とはいえ、じゃ他の国は良く働いているのかとなると、そうではありません。
■日本人は本当に働き過ぎなのか?
有給休暇の取得数としては、フランスはよく取得するという事で有名で30日をほぼ100%の人が取得します。
スペインやブラジルも30日でほぼ100%と言われています。
それに対して、米国は法律がないので労使で決めている日数として19日が平均だそうですが、消化日数14日と70%強の消化率ということです。
日本はというと、20日与えられますが、平均で10日の消化のようで(本当?もっと少なくないかな?)、消化率は50%となります。
結局、日本の祝日と有給消化数を足すと、26日となりますが、通常の会社であれば、年末年始と盆休みがありますから、年末年始で元旦を除いて4日間、盆休みで4日間とすると、34日となります。
そうすると、休みが多いと言われるフランスは祝日9日と有給消化数30日で計39日ですから、ほぼ変わらないかなという感じになります。
経済大国アメリカの場合は、祝日10日に有給消化数14日を足して、計24日になりますから、意外と良く働いているなと思えます。
イメージとして、欧米の人はサマーバカンスとかクリスマス休暇とかをしっかり取っているという先入観がありますので、日本人より良く休んでいるようにも思えますが、データ的にはそんなことはなく、米国人は日本人よりもよく働くという結果だということです。
■義務付けられないと休めない日本人?
私が個人的に思うのは、祝日をもっと減らして、有給消化日数を増やすようにするべきかと思います。
働き方改革やうつ病防止とかいう名目で、有給消化5日が義務づけられましたが、結局、祝日がこんなに多いと、休むに休めないサラリーマンが増えるのではないでしょうか。
工場勤務の場合は、稼働が止めれないので、独自のカレンダーを作っています。
官公庁や金融、オフィス勤務の場合は日本のカレンダーに合わせた日程になると思いますが、こんな飛び石休みって意味あるのかな?と思えてなりません。
無駄に経済を止めているだけのような感じもします。
結局、年間休日数というのは、独自カレンダーであったとしても、日本のカレンダーにある程度合わせる必要がありますから、強制的な休日設定によって、国益が落ちているような気もします。
■祝日と有給取得の抜本的な改革を
日本人は有給取得に罪悪感を受ける人種です。
他人が残業していると帰り難いとか、有給で休むのに申し訳ない気分になる人も多いですし、さらに、パワハラや愚痴・文句などによって、有給取得がし難い環境を自分たちで作っています。
だから、法律で5日などのルールが作られてしまうのです。
本来なら、みんなが一斉に休むよりも、バラバラに休暇をとって、旅行などを楽しむ方が、利用者も営業側も都合が良いはずです。
なので、有給休暇を適当に取れるような職場環境にするべきだと思えるのです。
でも逆に、興味深い話ですし、米国人も有給休暇が取りにくいらしいです。
その理由は、自分のポジションを守らないと、仕事が無くなってしまうからだそうです。
これは転職が多く、契約社会の米国ならではの発想なのかもしれません。
日本人は労働環境が比較的守られているのですから、もっと適当に休める環境が良いと思いますが、こればかりは国の制度と日本人の気質の問題ですからね。
難しい話です。