皆さん、「二月の勝者」は見ていますでしょうか?
中学受験の塾の話ですが、私は以前に少しだけ原作がネット公開されていたので(プレジデントだったような・・・)、見たことはありました。
といっても、最初から最後までではなく、途中のエピソードを少しかじっただけですので、このドラマは非常に関心があります。
原作の漫画をどこまで再現しているのか分かりませんが、1話、2話を見る限り、話のストーリーは知っていましたので、再現されているのかなと。
ただ、黒木先生の裏の行動に関しては知らなかったので、これも原作どおりなのか、ドラマオリジナルなのか、その点は分かりません。
今回、第3話を観ましたが、これが頭の良い女の子の話でした。
娘も学校ではそこそこテストの点が良い方なのですが、同じような体験をしたことがあるということなので、取り上げたいと思います。
■塾に通うと成績が上がると勘違い
ドラマの中では、花恋という成績の良い小学6年生がエピソードの主役です。
塾ではトップの成績で、学校でも成績優秀です。
話の内容は、他の有名塾に転塾をしようかという行動の話で、黒木先生と話をして、戻ってきたという内容です。
今回の記事にストーリーは関係ないのですが、学校での扱われ方が非常に気になりました。
成績優秀なため、授業中では皆が分からない問題に手を上げるシーンがあります。
先生は「またか」という感じで無視するし、クラスの他の生徒も、口々に文句を言っています。
例えば、「なに頭いいアピールしてんだよ」「こないだもテスト100点とったって自慢してた」などです。
また、「あの子、塾通ってるんでしょ?」と友達同士で会話するシーンもありました。
ここが問題だと思っています。
一般的には、先生の無視とか、コソコソと文句を言うことが取り上げられますが、私が問題だと思っているのが、『塾に通っている=成績優秀になって当たり前』という発想です。
はっきり言って、塾に通っていても、学校と同じような姿勢で受けるとか、塾自体が授業しかしないのであれば、成績なんて上がらないです。
塾に行けば成績が上がると勘違いしている人が多すぎます。
■成績が上がる勉強をしているかどうか
最近の塾は授業だけでなく、きちんと小テストや実力テスト、模試テストなどを定期的にやっていると思いますが、もしこれらをやらない塾だったら、即刻辞めるべきです。
授業を受けたからといって成績が上がる訳では無く、きちんと問題が解けるようになるから賢くなれるのです。
受ける側の生徒の姿勢も同じです。
これらのテストの仕組みを塾が作ってくれていたとしても、それに応える準備が出来ていなければ、成績なんてあがりません。
テスト勉強をして、間違った問題は復習し、解けない問題が解けるようになったから成績が上がるのです。
したがって、このドラマのセリフのように、「塾に行っているから」という考えは変で、しっかりべんきょうしているからこそ、花恋は賢いというのを凡人は認識すべきです。
■娘の残念なエピソード
ドラマのエピソードで、「スポーツができる子や、主役になれる子は凄いって褒められるのに、勉強ができる子はなぜ褒められないのか?」という話がありました。
このセリフの時、娘が、「ほんとそれ!」と言っていました。
娘はラッキーなことに、小さい時から走りが速いので、50mタイムとかはクラス内の女子でトップだったりします。
勉強もテスト勉強を頑張っているので、定期テストでたまに学年トップの結果であったりもします。
その2つトップを経験しているから分かるそうですが、50m走のタイムは皆に聞かれて「凄い」といってくれるそうですが、テストの結果は聞かれた答えると「きっしょ~」と言われるそうなのです。
ドラマと同じように、なんでテストの結果が良いと、皆から距離を取られるのか?と言っていました。
■勉強はしなければならない自覚はある
私の親目線の感覚では、それは、「勉強はしなければならないものであり、努力が成果になっているから」だと思っています。
一方、走りの速さというのは、少しばかり素質的な部分があるので、努力で何とかなる分は少ないです。
また、勉強はやるべきものであることを皆が自覚しているので、「きっしょ~」という言葉には、羨ましい、自分はなぜできないのだろう、負けてる、という想いが含まれていると感じています。
勉強も遺伝子的な部分が無いとは言えないと思いますが、一般的には、やった分だけ成績が上がると言われています。
なので、やらなければならないことが分かっているけど、自分に劣っている部分があることが分かっているのだと思います。
他人の成績が良いと、「塾に通っているから」という言い訳を探して、自分は悪くない、親が行かせてくれないから自分はできないんだと言い聞かせているのだと思います。
先ほども書いたように、単に塾に通っただけでは成績は上がらないのに、そんなことは誰も教えてくれないですかね。
自分自身で感じ取らなければならない点です。
なぜなら、勉強するのは自分なのですから。