最近、よく思うのが、「平常時に全力になりすぎないことを心がけよう」と考えて行動しています。
これはとても難しいことで、人というのは少しでもよく見られたいという願望があるので、劣等感を感じないために頑張ることをしてしまいます。
能力を超えた頑張りを続けることは難しいので、たとえ人と比べて劣っていたとしても、それは諦めて生活するしかないと思うのです。
マネーに関しても同じことが言えると思います。
全力で頑張りすぎると、どこかでリバウンドが来るのです。
ダイエットでも同じですが、無理せずに続けられることが重要かと思います。
■常に100%のAさんと、60%の力で達成するBさん
仕事において、特にサラリーマンにとって、あのヒエラルキー構造は、管理者にとってはとても良くできた仕組みです。
ヒエラルキーの縦軸をどのように取るかは人それぞれですが、年齢でも、役職でも、年収でも何でも良いと思います。
仕事において、上を目指す人にとっては、上位の席が減っていくのは当然なので、人よりも良い評価を得る必要があります。
逆にいうと、同じ階層にいる人を落とさなくてはいけません。
それを続けることで、上へ上へと行けますが、自分の能力の高い人は問題ないと思いますが、常に全力を出してないと評価されない人は、とてもしんどい思いを続けることになります。
当然、何かを得るために、そのポジションを目指すわけですから、それによって能力を発揮できる人は、とてもよい環境なわけです。
マネーで考えると、年収を上げたい=役職を上げる必要がありますから、頑張ることで、自分の目標がお金を稼ぐことであれば、その報酬を人より多く得ることができます。
そこで重要なのが、「平常時にどのような状態で仕事しているか?」です。
だいだい、社会人というのは、何十年という長いスパンで業務をしなければなりません。
常に100%の力を出し続けていたり、120%の力を出す機会が多かったりした場合、心身ともに疲れてきます。
同じ業務内容でも、Aさんは100%の力を出して達成する、Bさんは60%の力で達成するといった場合、何十年という長い期間で考えると、どちらが身体を酷使しているかは一目瞭然です。
なので、社会人になった段階で、ほとんど自分の能力というのは形成されているわけですから、その能力を出し切らない程度で仕事をしないと社会人生活は平穏に過ごせないわけです。
■60%で仕事をしている人は余力たっぷり
常に100%の力で仕事をしている人は、少しでも臨時業務が入ってくると、100%以上の力を出さないと達成しないわけですから、とても疲れるか、パニックになるかです。
周りの人を見ていると、そんな人に該当しそうな人が多いと思います。
そのような人は、だいたい、常に100%の力で仕事しているのです。
でも、能力の高い人は、60%の力であっても、同じくらいの業務をこなせる人がいます。
そんな人は楽そうに仕事しているのですが、やることはきちんとできているという人です。
先ほどから、60%という数字をだしていますが、この数字には特に大きな意味はありません。
なんとなく、60%というのは、大学の時の単位取得の基準なので、60%というのは、ギリギリ合格って感じで、上手な単位の取り方という感じが私にはあります。
60%で仕事をこなせる人は、とても要領が良い人だと思いますし、優秀な人でしょう。
60%で他人の100%の仕事量をこなせるのですから。
会社の仕事というのは、常に同じような仕事量ではないので、急に大きな仕事が舞い込んでくることがあります。
そんな時に、平常60%で仕事している人は、少し力を込めて、80%もしくは100%の能力を発揮し、大きな仕事をやり遂げてしまうのです。
でも、100%以内の力しか発揮していませんから、少し頑張ったな程度で、無理をしたという意識はないでしょうね。
それほど能力が高いわけです。
■幼少期から学生時代の20年での差
では、能力の差がどこで生まれるのか?
当然、幼少期や学生時代で培われます。
例えば、宿題一つ取ってみても、なかなか進まない子と、スラスラやってしまう子がいるはずです。
当然、学力という差もありますが、集中力の差もあります。
宿題の捉えから一つでも、楽しいものだと捉えるひとはほとんど居ないと思いますから、「苦しい」と思いながらダラダラやるのか、「面倒だな」と思いながらもサッと片づけるのか、「難しいな」と全然進まないのか、では全く結果が違ってくるわけです。
子どもの時からこれほどの差があるのに、社会人になってから、差がないわけがありません。
社会人1年生からすでに差があって当然なのでしょう。
では、どうすればいいのか?
社会人になってから、心機一転、勉強を始める人も多いですが(私もやったことありますが)、そんなことをせずに諦めるのが一番です。
学生時代から、すでに差がついて、20年近くの時間経過によって大きな差ができているのに、社会人の数年でその差が埋まるわけがないのです。
自分の能力はこんなものだと腹をくくって、60%の力で仕事をやるという度胸も一つの考え方だと思うのです。
本当はマネーのことまで書きたかったのですが、長くなってしまいました。
人生を豊かに暮らすためには、能力を常に100%出し切って、ギスギスした他人との関係性に苦労するよりも、平常時は全力を出さずに気楽に過ごすことが、人生を楽しめる秘訣ではないでしょうか?