私自身、学生の時から英語が苦手だったこともあり、子どもには英語教育を行っています。
成果として、英検受験を一つの基準としていますが、自分自身が英検に合格していないことから、恥ずかしながら、各級でどのくらいの難易度なのかさっぱり分かりません。
そんな親でも子どもは小学生の時に英検2級に合格して、今は準1級に挑戦している段階ですが、この2つの級に大きな差があることは分かりつつも、実際のところは理解していないです。
2級が高校卒業レベル~大学受験レベル、準1級が難関大学レベル~英語得意な人レベルという感覚は持っていますが、厳密に2級と準1級の違いについても分かっていません。
自分で分かっていない状況でも、参考書や対策の準備やアドバイスを子どもにしているくらいですから、笑ってしまいますが、まあ、世の中そんなものですよね。
そんな中、ちょうどYouTubeを観ていたら、英検2級と準1級の違いが解説されていましたので、整理ついでに紹介しようかと思います。
紹介されていたYouTubeはコバショー先生のCASTDICE.TVです。
受験に関する情報を発信されているチャンネルですが、英語学習は英検受験を推奨されている先生なので、大学受験で武器となる準1級合格に向けた情報を多く扱ってくれています。
準1級合格は大学受験生にとっては一つの目標であり、一つの壁であるので、今回は2級との違いを徹底解説されていました。
■準1級は内容が難しいのに得点率も求められる
まず、2級と準1級のレベルと合格率についてです。
【2級】高校卒業程度/合格最低得点率:約60%/合格率:約25%
【準1級】大学中級程度/合格最低得点率:約70%/合格率:約15%
ここでも整理されていましたが、実は、この違いって結構大きな違いなんですよね。
得点率60%と70%の差ではありますが、そもそも準1級って難しいのに、2級に比べて得点を取らないといけないということです。
これが準1級になかなか合格できにくい大きな壁だと思います。
【2級】大学への進学を考えている全国の高校生
【準1級】難関大志望の高校生、帰国子女、大学生、社会人など
この違いでも分かるように、2級は基本的に大学受験を考えている場合は基礎的に狙うべき級です。
対して、準1級になると様相が異なります。
難関大学を目指している人が挑戦する級ですし、帰国子女などが取る級なので、2級と準1級では大きな壁があるのはここでも分かります。
■大学受験必須の単語帳だけでは歯が立たない
面白いデータが紹介されていました。
必要単語数と大学受験に必須のシス単網羅度です。
ここでの網羅度はリーディングの問1の問題を確認したそうです。
【2級】約5,100語、シス単網羅度:97.6%
【準1級】約7,500語、シス単網羅度:56.0%
単語数が準1級になると1.5倍になりますが、それよりもシス単網羅度が50%くらいまで落ちます。
シス単というのは、大学受験生がまずは確実に覚える英単語で、これを覚えていないと英語で点は取れないと言われています。
逆にいうと、シス単を覚えていれば、それ以上の単語を追加してもコスパが悪いという分析があるので、大学受験では、シス単を覚えて、あとは長文の読解や過去問をやり込んで覚える方が良いと言われています。
けれども、このデータを見ると、準1級はシス単で半分しか網羅されていません。
そうなると、普通の大学受験の勉強法だと準1級はかなり厳しいということが分かります。
■難解単語を高速で読み解く力
続いて、リーディングの長文に関するデータです。
【2級】約3,000語/60分/100語(wpm)
【準1級】約4,000語/65分/123語(wpm)
準1級は当然単語数が増えますし、その分、速く読まないといけないということです。
1分間で123語って結構速いと思いますよ。
それに、先ほどのデータのように単語レベルが2級とは全然違いますからね。
準1級の単語力と読解力があれば、難関大学を受験できる英語力がついているというのは分かる気がします。
■準1級はハッキリ言って2級とレベチです
今日は基本のデータとリーディングに関する情報を紹介しました。
さらに、ライティング、リスニング、スピーキングのデータも紹介されていましたが、記事が長くなりそうなので、次回の記事で紹介します。
コバショー先生のYouTubeチャンネルでは詳細な解説を動画されているので、もっと聞きたい方は、YouTubeを検索してみて下さい。
ハッキリ言って、私自身、ここまで準1級がレベチであるとは思っていなかったので、挑戦している娘を少し尊敬しました。
今の時代は高校受験をする中学生でも準1級を合格しているデータを見かけます。
地域のトップ校に合格する人であれば、そのくらいの英語力を持ち合わせているようですし、高校によっては準1級合格で英語を満点扱いにしてくれるみたいなので、英検の学習に一生懸命になるのも分かります。
これからの時代は英語ができなければ話にならないです。
特に日本の社会事情上、グローバル化は避けられないので、選択肢を広げる意味でも、英語教育は必須だと思います。
大学受験の目的だけでなく、コミュニケーション力のためにも英検受験を考えた方が良いと思います。