「夢の宝くじ」は夢のまま散っていくものです。
年末ジャンボ宝くじを買った人はどのくらいいるのでしょう?
インデックスファンドで資産形成をコツコツ積み上げている人は、そんな「夢の宝くじ」の300円/1枚に、何十枚も何百枚も大金をかけないですよね?
私自身はこれまで生きてきて、約20年前に1回だけ10枚買ったことがありますが、それ以降は買っていません。
理由は簡単。「もったいない」「当たらない」からです。
「宝くじは買わないと当たらない」と言われます。ごもっともです。そのとおりです。
還元率を知って買っている人はどの位いるのでしょう・・・。
■宝くじの還元率48%
私が宝くじを買わない理由は、還元率が低いからです。
公的に認められているギャンブルである、競馬・競輪・競艇・オートレースは還元率が75%前後です。
それに対し、宝くじの還元率はたったの48%です。
半分以上が取られてしまい、残りの半分以下を買った人たちで分けています。
買わないと当たらないというのはそのとおりで、システムとして、買わないと当たる権利がないので、そのとおりなのです。
ただ、購入した時点で48%になる勝負に、なぜ何千円も何万円もかけるのか、私には不思議で仕方ありません。
当ブログでは、投資信託を中心とした資産形成・遺産運用を紹介していますが、これらの手数料でもノーロードといわれる、購入手数料ゼロが現代は主流です。
以前は購入手数料に3%程度取られるのが世の中の常識でしたが、それでも97%からのスタートとなるので、金融庁も動き出して問題にされました。
48%からスタートする宝くじがなぜ問題にならないのか、不思議ですね。
日本の政府と社会と銀行はちょっとおかしいのでないか?と本気で思いますが、実は、宝くじの収益金が様々なサービスに使われているのです。
見たことある人も多いと思いますが、健康診断などに使われる「宝くじ号」や、公共施設の舞台の幕などに「宝くじ寄付金」とマークが入っています。
ある意味、公的な税金徴収システムなような気もしないでもないですね。
■数億円に魅了され、2000万分の1にかける
これだけ還元率が低いのにも関わらず、なぜこんなに人気なのか?
その答えは当選金額が破格だからです。
「前後賞合わせて○億円」というフレーズに魅了されて購入してしまうというわけです。
パチンコの高射幸性遊戯機に似ています。
一回当たった時の出玉が大きく、その快感が忘れられずにのめり込んでしまう射幸性です。
まあ、宝くじの場合は、当たりもしていないのに、のめり込んでいるので、パチンコ以上の射幸性があると個人的には思っています。
1等の当選率は「2000万分の1」です。
人口が1億2千万人程度しかいない日本で、全員に1枚ずつ配布して、6人しか当たりません。
まあ、実際は、10枚単位で大量に買う人がいますから、1回の抽選で数十人が億万長者になっているそうですが、確率を考えたらお金を捨てているのと同じであるのは分かると思います。
■夢みる人から恩恵を受ける
とはいえ、このような話をブログだから書けるのであって、社会人として、口に出して批判はできません。
なぜなら、勤めている会社のメンバーの中でも何人の人がこの「夢の宝くじ」を買っていることか。
おそらく、何割もの人が買っているのだと想像できますから。
夢を追いかけている人を批判してはいけませんよね。
夢は夢なので覚めるまで待ちましょう。
宝くじは夢であると、現実を直視している人は、夢を追いかけている人から公共設備への還元の恩恵を受けたら良いと思います。
■バレンタインジャンボ宝くじ
さて、なぜ私が宝くじを取り上げた記事を書いているのか。
それは、みずほ銀行からのダイレクトメールで、「バレンタインジャンボ宝くじ」という広告を受けたからです。
「バレンタインジャンボ宝くじ」って初めて聞いたのですが、以前からあったのでしょうか?
前後賞合わせて3億円らしいです。
発売期間は1/30~2/22ということなので、夢を追いかけて、お金を捨てて、公共設備のために還元できるような裕福な人は、是非とも購入してください。
■宝くじもネットの時代
私の場合、みずほ銀行を第二口座として利用させてもらっています。
それは、金額を問わず「給与振込」があれば、コンビニ引き出しや時間外手数料が4回無料になるというサービスがあり、便利だからです。
また、インターネットバンキングに登録しているので、このようなダイレクトメールが届きます。
みずほ銀行は「宝くじ」にかなり力を入れているのか、おそらく収益源なのかなと感じます。
いまは便利で、インターネットでも宝くじを購入できます。
- ネットやスマホから24時間購入可能。
- 購入代金はみずほ銀行口座から引き落しとなり、当せん金は自動振り込み。
- 入会金・年会費無料。
なんて便利なサービスなのかなと思います。
ショッピングでクレジットカードを利用することにより、金銭感覚がマヒするという意見がありますが、この宝くじネット販売も感覚がマヒしそうですね。
3千円を握りしめて宝くじを10枚購入する感覚と、ネットでポチっと3千円で宝くじを10枚購入する感覚は同じなのでしょうか。
ある意味、ネット証券と同じような感覚がありますが、宝くじは還元率が低いですからね。
私は世間で博打だと比喩されている株式の投資信託の方が、よっぽど健全な投資だと思いますけどね。
お金を投資する感覚は人それぞれですから。