本日は、遂に出てしまったという投信商品です。
その名も「マグニフィセント・セブン」という愛称です。
名前だけで分かると思いますが、いわゆるマグニフィセントセブンに投資するファンドです。
いつか出ると思っていましたし、ようやく出たかって感じもしますよね。
あれだけマグニフィセントセブンって言われている時代ですからね、このようなファンドが無い方が不思議なんです。
これでM7に投資したいと思っている人は、定額積立ができるようになりました。
また、個別株で7銘柄に投資している人も、手数料がかかりますが、定額買付、リバランス有りという感じになりますから、使い勝手は良いと思えます。
けれども、私はちょっと気になるというか、たぶん買わないかなぁって思ってしまいます。
■7銘柄に集中投資
まずは新しいファンドの情報をまとめておきます。
- マグニフィセントセブンの均等加重平均
- リバランスは半年に1回
- 銘柄の信用状態の著しい悪化等今後継続的に株価下落が見込まれると委託会社が判断した場合は売却
- 他の米国大型テクノロジー株式を新たに組み入れることがある
- 信託報酬年率:0.594%(税込)
- 新NISA対応(成長投資枠)
- 設定日:2024年4月22日
- 信託期間:無期限
私自身、マグニフィセントセブンは好きなので、このファンドの情報を聞いて、最初は非常に興奮しました。
これが出たなら、FANG+よりもマグニフィセント・セブンの方が良いのではないか?と思ったのです。
けれども、少し冷静に考えると、ちょっと微妙だなと思うようになったのです。
その理由は2つあります。
1つ目が、分散があまりにも少なすぎることです。
この商品、名前のとおりマグニフィセントセブンに投資するので、7銘柄で構成されています。
FANG+よりも銘柄が絞られているので、上がる時は上がると思いますが、1銘柄の影響を大きく受けるファンドになるということです。
たとえFANG+であったとしても10銘柄で集中投資すぎるってツッコミが多かったですし、均等割りというのも多くなる原因です。
弱い銘柄であっても数が少ないだけに、銘柄のウエートがそれなりに高いことになります。
何となくですが、これなら個別株を買っている方が良いんじゃないか?って思うほどです。
もちろん、個別株よりも、様々なメリットがあるので、信託報酬を払ってまでファンドを選ぶことになるんですけどね。
■銘柄入替って本当にあるの?
2つ目が、銘柄入替の基準が曖昧すぎるっていう点です。
継続的に株価下落が見込まれると売却することがあり、他の米国大型テクノロジー株式を新たに組み入れることがある、って書かれています。
文章どおりに読むと、する「こと」があるっていう表現です。
この表現は非常に曖昧で、やらない可能性もかなり残されているということです。
そもそも、マグニフィセントセブン銘柄のファンドですからね。
委託会社がどのように判断するかというよりも、世間がどのように判断しているかの方が要素は大きいと思います。
マグニフィセントセブンが解散だという曖昧な状況だと勝手に外すと大反発が来そうなので、なかなか外せずに、もう世間的に新たな銘柄群になったと確定しなければ、なかなか外せないと思いますよ。
いわゆる、誰しもが納得できる状態ってことですね。
この判断は難しそうですし、このように書かれていても、結局は何もできないのでは?と考えるのは、私は考えすぎでしょうか?
これは、とりあえず実績がないと何とも言えないのですが、例えば、FANG+は結構銘柄入替があります。
それによって、失敗しているケースも見られますが、それもFANG+の運命であると納得できるわけです。
けれども、今回の商品はマグニフィセントセブンって決まっていますからね。
自他共にマグニフィセントセブンが解散となって、新たな銘柄が入ってこないと入れ替えは無いと思いますし、6名柄や8銘柄になるってことも委託会社ではなく、世間の流れだと思いますけどね。
これらの理由から、ちょっと手が出しにくい商品かなと思いました。
マグニフィセントセブンは好きですし魅力的なので、気にはなりますが、銘柄入替の点がさらに気になるので、あまりにも限定されている銘柄条件って使いにくいだろうなと思いますね。
そう考えると、FANG+って結構独特ではありますが、それなりにルールは明確になっているし、マグニフィセントセブンにこだわっているわけではないですし、やはり準アクティブファンドって感じで面白いですね。
ただ、マグニフィセントセブン好きにはたまらないファンドだと思いますので、私は決して当ファンドを批判するわけではないので、好きな人は積極的に買っていった方が良いと思います。
私自身もユーチューバーなどの分析によっては、気が変わって、このファンドを買うって判断するかもしれないので、その時はまた記事にしようかと思います。