テスラはこのまま終わってしまうのか?
四半期販売台数が20%もマイナスになってしまったことで、またテスラが売られています。
数年前はテスラブームに沸いた市場も、今はエヌビディアにその場を奪われ、そして、業績も付いていっていないということから、テスラの株価が下がり続けています。
ファンダメンタルズ的な分析は専門家に任せるとして、私が気になるのは、個人投資家としてどう立ち回っていけば良いのか?という話です。
マグニフィセントセブンの筆頭に位置していたテスラがここまで落ち込むと、個人投資家の中ではソワソワ感が否めません。
けど、この雰囲気って、2022年のメタに似てません?
そう思うのは私だけでしょうか?
■大人気株テスラ
テスラがここまで話題に挙がっているのは、テスラの個別株を持っている人が多いってことです。
そして、それらの人々が、テスラで数年前に儲けさせてもらった人が多い。
いわゆる人気ってやつですね。
一種のギャンブルと同じで、その儲かった時に感じた高揚感が忘れられず、ドーパミンがドバドバ出た時の感覚が忘れられず、もう一度、その想いをさせてくれるのでは?という期待感から、今でもテスラを持っている人が多いのではないでしょうか?
今年の個別株、いわゆるマグニフィセントセブンでも優劣がしっかりと出ています。
2022年は利上げによる下落で、どの銘柄もそれなりに下落していましたが、2023年になって、利上げが停止される、今後は利下げが起きるという期待感から、どの銘柄もそれなりに上昇してきました。
そして、2024年になると、業績相場というのか、決算発表の結果によって、大きく上昇する銘柄と大きく下落する銘柄に分かれてきました。
それらの中で、大きく下落している銘柄がテスラなのです。
マグニフィセントセブンの中には、他にも下がっている銘柄がありますが、あまりにもテスラが目立ちすぎている。
それは、期待感から個別株を保有している人が多いから、そして、それらの人達の落胆が見えるからだと思っています。
■年初来FANG+vsテスラ
私自身は、個別銘柄をあまり持ちません。
その理由は、やはり個別株特有のボラティリティが大き過ぎることに自分が耐えられないからです。
ボラティリティを避ける人はオルカンやS&P500を持つ人が多いでしょうが、ボラティリティを上手く取り込んで儲けようと考える人は個別株投資をする人が多いと思います。
私の場合は、オルカンやS&P500だと退屈、それなりに稼ぎたいけれど、個別株のボラティリティまではちょっとお腹いっぱい、そんな感じです。
だからこそ、テスラの下落が気になってくるんですよね。
さらに、いま一番関心事が高いと言いますか、積立投資で積み上げているファンドがFANG+です。
このファンドは10銘柄に均等投資で、テスラが含まれています。
年初から大きく下げているテスラですが、3月の銘柄入替でもそのまま組み入れ銘柄に残りました。
ここから復活劇をしてくれるということないのですが、このままズルズルと下がっていくようであれば、ちょっとFANG+には似合わない銘柄になってきそうですね。
下記グラフは、年初来のFANG+とテスラの比較です。
それなりにFANG+は上昇しているのですが、テスラはずっと下落しており、もうマイナス32%にまでなってしまいました。
10銘柄のうち、これだけ下げている銘柄があるのに、逆にいうと10銘柄分散のFANG+は、ファンドとしての機能を果たしているとも言えますね。
冒頭で書きましたが、ここまでの軟調具合、何だか2022年のメタに似ているような気がしてなりません。
あの時のメタも、もうメタは終わった、メタを持っている人の気が知れない、みたいな話が多かったような気がします。
今のAIブームでは考えられませんが、仮想空間の映像もたいしたことなく、時代は変わっていっているという認識が強かったように思えます。
だから、ここから勝負なんです。
テスラが再度復活をした時、その時は、FANG+にとって居てもらわないと困る銘柄になっているかもしれません。
こんな一世を風靡した銘柄が簡単に終わるとは思えないんですよね。
日本の企業であれば、復活劇なんて全く期待しないのですが、米国企業だからこそ可能性はヒシヒシと感じています。
希望的観測にだけはならないようにして欲しいですけどね。