先日の記事で書きましたが、新NISAをFANG+の積立に置き換えました。
その時の理由としては、結局、オルカンを買っていても、S&P500を買っていても、NASDAQ100を買っていても、FANG+に含まれているマグニフィセントセブンが牽引しているということから、もうFANG+を買っておけば良いのでは?と考えたからです。
例えば、オルカンなどは世界中に分散が効いているということで人気が高いですが、分散が効いているからといって、下落時に助かるとは限りません。
分散効果は個別銘柄を買うことに比べるとリスク分散になりますが、今の世界市場って繋がっていますので、米国市場が下がっていると他の市場も下がります。
米国市場と日本市場の相関係数が高いってことは有名な話です。
これから導き出したのは、FANG+を買っておけば、米国市場、世界市場を牽引し、さらにブル相場では大きな上昇が期待できるという予想というわけです。
本当にこの選択が良かったのかどうかは10年後にならないと分かりませんけどね。
■ビックテックはもう上がらない?
これからのAIバブルの時代、世界の牽引しているビックテック企業がさらに引っ張っていくという話、それに対して、今のビックテックは上がり過ぎており、これから5倍も10倍も時価総額になるのはあり得ないという話です。
時価総額とGDPはある程度相関性もあり、時価総額がGDP以上になると過熱気味という判断もできるという指標もあります。
なので、大きくなり過ぎたビックテックはもう上がらないという話ですね。
これもそれなりに信じることができるというか、説得力はあります。
だからこそ、時価総額が小さい企業に投資した方が伸び率は見込まれるってことも一つの考え方ですよね。
だからこそ悩むわけです。
どの指数に投資したら良いのかなんて誰にもわかりません。
未来のチャートが分からないのと同じように、未来の指数も分からないってことですね。
とはいえ、インデックスファンドって入替がありますからね。
個別銘柄は自分で探してリバランスしないといけないですが、インデックスファンドは勝手にリバランスもしてくれる機能がありますから、ファンドを使うとその辺りは安心感が少しあるかもしれませんね。
■レバナスとFANG+の重ね合わせチャート
ところで、新NISAでは買えなくなって、旧NISAでは買えていた人気のファンドがあります。
それはレバレッジ型のNASDAQ100指数です。
いわゆるレバナスという呼称で呼ばれていますが、これがなかなか面白いと言いますか、シミュレーション的にはリターンも高い上に、18年持ち続ければ元金割れしないという結果になっていましたから、リターンとリスクの関係性からも持つファンドとしては良いものってことです。
このレバナスが新NISAでは買えなくなったということから、レバナス好きは特定口座でレバナスを買うか、先ほど紹介したFANG+を買うかって話になってきています。
実は、レバナスとFANG+ってよく似た動きをしているんです。
下記が重ね合わせグラフの5年間分になります。
青線がFANG+で、黄線が2倍レバレッジのNASDAQ100になります。
この2つのファンドって中身が全く違うのですが。ここまで似ているというか重なっているチャートって珍しいです。
ブル相場ではFANG+よりもレバナスの方がリターンは高くなっています。
特に2020年以前や、2021年から2022年までの期間はレバナスの方が強いです。
逆にベア相場でもレバナスの方が下がっており、2021年の年末ごろから2023年にかけてはレバナスの方が下がっています。
とはいえ、この1年は驚くほどの重なりです。
ブル相場ではレバナスの方が強かったはずですが、この1年はFANG+も健闘しているんです。
これは、FANG+の構成銘柄基準に米国企業限定っていうルールが加わったのが関係しているのかもしれませんね。
このような事実もあり、FANG+は新NISAで買うことができるファンドでもあるので、FANG+を買うことに決めたという考えもあるってことです。
このようなファンド探しも株投資の面白さですね。
投資をやっている、投資をやっていないっていうのも、資産拡大には大きな影響を与えますが、実はその次には投資銘柄の選択も大きくリターンに影響を与えるものです。
せっかく投資をやるのであれば、リターンを上げたいですからね。
投資をやっている以上はリスクがあって当然です。
リスク承知で投資をしているからこそ、リスクプレミアムという名の利益を貰えることができるってことですね。